過去最大の難産でした……。
やっぱ、信は難しいです(+_+)。自分なりに納得して、オリキャラ化していようとも、この世界観なりの「稲穂信」像を考えたつもりだったんですが……なかなか……。
結局、今回も実は何も解決してないですし(^^ゞ。
当初は、信に憧れの人(恋愛対象じゃなくて)を設定して、それをきっかけに夢を見つけるようなことを考えていたんですよね。「想君」のテンチョー辺り、ちょうどいいかなあとか考えたんですが、やっぱどんなキャラかわからないのに、名前だけ借りて勝手に作るのは抵抗がありましたし。信の「夢」を語るには、それこそゲーム一本分ぐらいのシナリオがないと説得力はないだろうって思って、やめました。
それでいろいろ考えた末、「願うのは、ただ彼女の笑顔だけ」ってのも、信らしいんじゃないかと思って、この話の骨子ができあがりました。
これは、私自身が仕事に生き甲斐を求めないタチだからかも知れません(^^ゞ。仕事なんて、食っていければOKなので。それより、大切な人が、そばで笑ってくれることの方が、ずっと大切です。そう思いませんか? (^^ゞ
各話のタイトルは、皆さんお気づきだと思いますが、メモオフ2ndのBGMから取ってきています。最終話に「Rain then clear」が使いたかったんで(^^ゞ、ほかのも合いそうなのを探して引っ張ってきました。
さて、このお話は(実現しているかどうかはともかくとして)「信の自立」がテーマだったわけですが、裏のテーマは、「真冬が信とのことを想い出に変えていこうとするきっかけ」を描くことだったりしました。なので、単にネタに使っただけでなく(^^ゞ、文字通り副題は「想い出にかわる君」だったのです。
このことは賛否両論ありそうな気もしますが(つか、「否」が圧倒的に多いような気がして怖いんですが)、いいじゃないですか、真冬もそろそろ新しい恋をしたって。ねえ。
信は結局、真冬に何もしてあげられませんでしたが、男が別れた女のために何かできるなんて思うのは、男の勝手な自己陶酔に過ぎないのですよ。女にとっては、そんなのありがた迷惑っつーもんで。私はそう思うんですけど、間違ってますでしょうか(^^ゞ。
ということで、シリーズの本流としては、これで真冬とメモオフ世界との繋がりは一段落です。次はようやく「冬物語」最終章になるわけですが……まだまだ時間がかかりそうです……。お見捨てなく、気長にお待ちくださると嬉しいです。
最後に。難しいのはわかりきっていたので、書くのを敬遠していた本作ですが、それを書く気になったのは、やはり「読みたい」と云ってくださる方がいればこそです。つまづきそうになったモチベーションを支えてくれた、ぽむさんと穂波さんに、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございますm(__)m。
やっぱ物書きを支えるのは、読者の声です。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m。
長くなりましたが、これからも真冬をひとつよろしく(^^ゞ。
ご感想など、いただければ幸いですm(__)m。
2002.10.19