さて、定時に仕事を終わって急いで新大阪駅に向かう、指定席を取っていた17:23分のヒカリ250号に飛び乗る。例の事件の影響か飛行機で行くのだけは止めてくれと言われたし(苦笑) ぎりぎりに取ったので、通路側の席、しかし、名古屋を過ぎても誰も乗ってこない、ラッキー。二人席の肘掛けをあげて、ごろごろ寝る。ほかは満席だったんだけど、なぜに私の横だけが・・と深く考えずにひたすら寝る。実は数日前から37度台の発熱中、寝られてずいぶん助かったです。 東京に着いて、明日の指定を取って新宿へ、中央線は意外と空いていて、涼しい。 マクドナルド着、9時、当然誰もいないわな(笑) しかし、ここのマック、窓からは例の火事のビルがしっかりみえるという、まさに歌舞伎町ど真ん中ですね。晩飯がわりに月見バーガーを食べながらだらだらしていると、紅蓮氏、越前くん、あんさん、コタちゃん、カイエさん、所長さん、信さんと、ぞろぞろと増えていく。 待っている間にも、犬への道さんや総婦長さんからメールが入ったり、ナゾボーさんから電話があったりと写真を配ったりとそれなりに忙しい。 ファイルさんやあおさん、ゆきさん、お友達の蘆原さん(オールバックで前髪たらして夜香みたいな人だ?)ぴんかさん、来ないといってたゆいちゃんも合流して大所帯になっていく しかし、私のテーブルの回り、空気に圧迫感があるのはなぜでしょう? 口元まで「ここはバルーンコーヒー?」っていいかけましたよ(爆) 食う物も食っちゃったので、ロフトプラスワンに並ぶかと階段に行ってみたのが10時半頃、一番かと思ったら先着の親子連れがいらっしゃいました。しゃあないので、階段で座ったりしてだべる・・・11時過ぎにはもう一階の方まで行列が伸びていたようですね。 眠いのでコーヒー買いに行くとg_3さんに合うけど、髭剃っちゃったんですね.。一瞬わかんなかったですよ。 |
さて、ぴんかさんたちとしゃべっていると12時ちょっと前に開場です。 いつものように斉藤さんの前説があって、お三方がご登場です。 ![]() 今回は望遠レンズとでかいフラッシュ持っていったので アップが多いです(^_^) すでにケーキは用意されていましたので。こちらは、横断幕とクラッカーを渡されケーキの入場待ちのスタンバイ さて、今回は菊地先生のお誕生日企画があり、ケーキに灯をともされて入場ということだったんですが、なんと、舞台に当たっていた空調の風によって、蝋燭の火が吹き消されてしまうというハプニング。ケーキ持っていったお二人あせったでしょうね。 とりあえず横断幕は揚げたんですが、クラッカーを鳴らすタイミングが・・・しかも、私の両横がケーキ運びに行ったんで、ひとりで4発クラッカーを鳴らす羽目になりました。 ![]() ↓ ケーキを拡大したところ ↓ ![]() フォトギャラリー1へ(注意/約100Kあります) それと前後して、8月から9月までのお誕生日のかたにシャンパンが配られる間にもちょっとお話 最近は飯野先生の方が5キロほど体重が少ないらしいです。痩せておられるのは悪いことじゃないけど、ちょっと痩せかたが心配になってしまった。 そうそう、ケーキの外谷さんにナイフを入れるのはしのびないということで、お店のかたに切ってもらってたのが印象的でした>菊地先生。あとで配られたケーキ美味しかったですよ(^_^) ここで、帰ってきたゆきさん、いきなりアーリータイムスの水割り注文 それと、外谷さんと飲み会があったそうなんですけど、その写真を紹介されてました。 1枚目 外谷さんに抱きつく飯野先生 2枚目 外谷さんに後ろからヘッドロックされる飯野先生 3枚目 外谷さんにチョークスリーパーかけられて泡を吹く飯野先生 と3段階、しかもそのあと顎をテーブルで打って怪我をされたそうです(^_^;) で飲み会の名前が「ポート横浜 肝試しの会」怖いけど楽しそうですね(見物する分には) さて、乾杯も終わり、「AIP特集 その2」ですね ロジャーコーマン氏が、ヴィンセントプライスを使って、エドガー・アラン・ポーの小説を映画化した一連の作品です。 しかし、ライブ用のビデオの編集、締め切りのある中、丸一日かけて編集されているそうで本当にご苦労様です。 まずは 「アッシャー家の惨劇」HOUSE OF USHER1960 監督 ロジャー・コーマン 原作 エドガー・アラン・ポー 脚本 リチャード・マシスン 出演 ヴィンセント・プライス マーク・ダモン 家が邪悪な意志を持つという最近のホーンテッドやかなり前のハウスとか、ハウスついでに大林監督の劇場デビュー作の日本の「ハウス」(注1)の話も出てきました。 ついでに武富士のCM、菊地先生はお好きだそうです(笑) この50ドルで買って燃やしたという農家の納屋の炎上シーンは後の作品にも何度も使われているそうですね。それとなぜセットが豪華かというと他の映画と共通で予算を積み上げて行くから、全体として豪華なセットが使えることになったとか 「忍者と悪女」THE RAVEN(大鴉)1963 監督 ロジャー・コーマン 原作 エドガー・アラン・ポー 脚本 リチャード・マシスン 出演 ヴィンセント・プライス ピーター・ローレ ボリス・カーロフ 魔法使いの弟子が姿を鴉に変えられてかえってくる。その師匠の魔術師と妖術師が魔法合戦をするというお話。 人形娘の相棒、喋る鴉のルーツはここにあるそうです。(しびとの剣の夜叉丸もかな) 魔法合戦は本当に椅子が浮いたり、玉子をぶつけられたり、ギャグそのまんまですね、シリアスなホラーもいいけど、こういうのもいいなぁ。若き日のジャック・ニコルソン登場。 ●木さんの○魔くんの魔法合戦はこの作品を、使ってるというお話もありましたね。そういえば飯野先生は○魔くんのノヴェライズをやられていたとか? しかし●木さんといえば、鬼●郎でもゴーゴリの「妖女(ヴィー)」(注2)をそのまんま使ってたからねぇ(苦笑) ところでこの辺のすごい邦題は日本公開時の大蔵映画でつけたそうで、7月の特集とも関わってきますね。 このへんで、私はゆきさんの水割りひっくりかえす(^_^;) 「赤死病の仮面」THE MASQUE OF THE RED DEATH 1964 監督 ロジャー・コーマン 原作 エドガー・アラン・ポー 脚本 チャールス・ボーモント 出演 ヴィンセント・プライス ジョン・アッシャー ペスト=黒死病と架空の病気、赤死病から逃れようとして、密閉された城の中でどんちゃん騒ぎにふける人々の姿を描く。 でも最後は赤い装束を着た死に神に侵入されたしまうんですけどね・・。タニス・リーの「死の王」(注3)って、この辺の影響があるのかな。 毒の塗られた短剣をつかう、毒のロシアンルーレットというねたもあり。そうそう、飯野先生がいってた、タイガーマスクの「赤き死の仮面」もこのネタが発端でしょう。 「恐怖の振り子」THE PIT AND THE PENDULUM 1961 監督 ロジャー・コーマン 原作 エドガー・アラン・ポー 脚本 リチャード・マシスン 出演 ヴィンセント・プライス ジョン・カー バーバラ・スティール アッシャー家の惨劇に話もカット割りもよく似ています。でもバーバラ・スティールはやっぱり綺麗ですね。拷問好きな領主の最後にまたまたの炎上シーンはアッシャー家の使い回し、まあ、紀元100万年だかの、イグアナに角とかワニにヒレつけた恐竜のシーン並みの使い回しというべきか(笑) ヴィンセント・プライスは最後はシザーハンズの博士役で映画主演は終わったというお話も出ました。 そういえば、日本の小説にこの振り子型ギロチンを紹介したのは、たしか江戸川乱歩先生の「大暗室」(注4)読んだときは恐怖した覚えがありますね。個人的には横切りよりも縦切りの方が好みです。 さすがにこのへんになると、ヴィンセント・プライスにも食傷気味(笑) 本来は「黒猫」(注5)もあったんですが、作家さんたちの大喜利?に時間をとられて上映できませんでした。 ![]() ご機嫌の飯野先生 フォトギャラリー1へ(注意/約100Kあります) 今日の飯野先生の一言・・ ロジャーコーマン。大阪ではロジャー・オ○コだそうです(しかし今日は伏せ字ばっかだ(^_^;)) ここ(ロフト)で3週間前44人が焼死したんだよとか、狂牛病にかかるだとか、あぶない時事ネタ多かったですね。 シックスセンスとセックス・センスとか・・・(^_^;) 北原先生によると飯野先生は誰にも見せたことがない「お掃除おばさん」という裏芸を持っていらっしゃるらしい。 「Dの左手飯野の右手」意味がいまいちよくわかんないですよ(苦笑) 外谷さんコーナー 今回、外谷さんコーナーが出来て、なぜか舞台から逃げ出す飯野先生、しかし客席に座ってチャッカリと質問を入れておられましたよ。(笑) ルポライター時代から、なんで私の名前が出るのかとか??(記事に使っていたらしい) 山田風太郎先生は菊地先生の原点のようなもの。ポーは学生時代、サークルで読書会をやったことがあるそうです。 ロフトプラスワンでのライブの発端 ロフトの斉藤さんから突然Faxが来て、朝松先生をゲストに厚生年金会館でやったのが一回目だそうです 異形コレクションなどにも登場する・ミステリー&ホラー作家さんたちがたくさんいらしていたので、緊急座談会のように舞台に上がっていただくことになりました。 作家さんがたの座談会もしくは大喜利? ![]() 左より、菊地秀行、牧野修、倉阪鬼一郎、田中啓文、黒田研二 北原尚彦、浅暮三文 、飯野文彦 (敬称略ですm(__)m) フォトギャラリー2へ (注意/約120kあります。) えーと、深刻な話はしていなかったですね。それにちょっと出版社や作家さんの名前が出る話には書きにくいです・・。 あとは仕事ほしいとか、出版社に書き直しさせられたとか、1300枚書いたのを300枚削らなきゃならないとか、四方山話。 雑感でいうと、牧野先生、菊地先生の作品に対する突っ込みに、「読みが足らない」とかえすのはさすがでございました。倉阪先生は、いつもどおり、黒猫のミーコちゃんを持って登場されてました。あとで身近に拝見させていただいたけど、綺麗な縫いさんでしたね。 田中先生、高層ビルのツインタワーの上で悪魔召還してビルが崩壊するという話を書かれたそうで・・・今の時節出版大丈夫ですか(^_^;)j 黒田先生、本格ミステリー路線は続くそうです。(右側が暴走してるのでちょっと困っておられた) 北原先生(菊地先生の青山の後輩に当たるそうで)、名探偵ホームズを題材にしたバレーの脚本(フロックコート風の衣装でホームズやワトソンやハドソン夫人が踊るらしい(笑))きわものですねぇ、怖いもの見たさで見てみたいような。浅暮先生、舞台は板なんですか(笑)、いくら関西とはいえ芸人じゃないんだから(苦笑) 飯野先生、某出版社の400円文庫の原稿、皆さんに突っ込まれてましたね。来月出版予定に入っているの見ましたですよ。 この皆さんでは右側に行くほど酔っぱらっておられましたね(^_^) よく観察すると、前に並んでいるお酒の瓶とかミネラルウォーターの数が全然違います(笑) ![]() 最後の方で、飯野先生のお相手をされていた北原尚彦先生、お酒を飲んで仲良くなったそうで、気分は男塾なんでしょうね(笑) しかし、舞台で抱き合ってごろごろするのはやめましょうよ・・・(爆) はっそういえば、ミステリー作家がた全体が、お酒飲んでの男塾状態なのかも。 ![]() 飯野先生と浅暮先生のぼけとつっこみ状態。 忘年怪3第1部ではお二人の黒黒ショーが見られるという妖しい噂も?? 最後の方の浅暮先生の、日本のミステリーがなぜに海外での翻訳出版が難しいか、アメリカをはじめとする英語圏よりもヨーロッパのドイツ語やフランス語に訳した方がいいのではという、舞台にケビンさんを呼んでの熱弁。いいたいことはわからないでもないですが、すこし暴走気味でしたよぉ(^_^;) 菊地先生によりますと、そういう翻訳家をかかえている出版社もあるそうですが、結局、商業ベースに乗るかどうかの問題なんでしょうね。コミックのような絵は見たらわかるけど、文章は日本語の翻訳がどうしてもネックになるそうです。 それにしても、浅暮先生が英語で質問して、ケビンさんが日本語で答えるというのも不思議な構図でした(^_^) その他の情報関連 みなさんの関心のある忘年怪3ですが、12月21日の夜の部から朝4時までという風になるそうです。 いまのところの情報だと、開場が夕方18時半、開演が19時半、あとは夜明けまで・・・・・(^_^;) 去年と同じくファンのコスプレ大会もあり、詳細はまた公認FCの方でも発表されるでしょう 時間が無くなっちゃったので、質問コーナーは一つだけ。 外谷さん無礼帳の新作を何とかというお話。外谷さんの了解も何となくもらえたようなので、そのうち驚くようなタイトルの物が出るかもしれません。「外谷さん無礼帳 人妻編」とか(爆)。今回はキャラクター料はらいますといったのをお忘れなく(笑)>菊地先生 後は、朝日ソノラマのかたがどうおっしゃるか?実は去年の忘年怪で首しめられたかたですけど・・・ 新作、リリスのブルーソルジャーは半分くらい、そのあと妖魔城にかかるそうです。 Dの英訳本の発売、本契約の手前くらいまで話が進んでいるそうです。 米国版の「バンパイアハンターD」ニューヨークの事故の影響で、無料公開のようなことをしたら好評だったそうで、ニューヨーク・シカゴ・フィラデルフィアで公開の予定だそうです。 来年は怪奇映画からファンタジー系の映画を特集したライブをやるという方向だそうです(^_^) 今回は強行軍参加のかた多かったのでしょうね。あちこちで、ライブ中で沈没しているかたをみかけましたよ。 ![]() ご機嫌の菊地先生(^_^) ★いつもどおり楽しいライブありがとうございました |
終了したと同時にサインもしくはプレゼントを持って並ぶ人たちに丁重にせっしてらっしゃる菊地先生、私は「グッバイ万智子」にサインしていただいて帰ってきました。プレゼントは懐かしい古い雑誌(少年)を受け取っていただきましたけど、古本ばかりのような(^_^;) さて、ロフトの外に出ると、外は雨、通じなかったメールを一括で受け取って、立ち話。総婦長さんやなっちゃんは夜は別のライブに行くそうで、元気ですね。 作家の先生方が出てきて、外谷さん・菊地先生をお見送りして、当日帰宅組と一緒に、JR新宿駅に・・・。 あの火災のビルを撮ってきてくれといわれていたので、ちょいとまわりみち。やっぱりまだ警官が立っていましたし、建物にはすすがついていました。 ぴんかちゃんとは、新宿駅でお別れ、今日は相手してくれてありがとう(^_^)v。、ゆいちゃんと優子さんと東京駅を目指す。東京駅でちょっと自販機でお茶して、それぞれ散会。つぎは年末ですね(^_^) 7時3分発のひかり303号、発車してメール送ったとたんに爆睡、起きたら名古屋すぎてました(^_^;)、顔を洗いに行くと、目の下にクマがくっきり(苦笑)誰ですかこの歩く死人のような人は(^_^;) 風邪で熱がなければもうちょっと遊んで帰ったんですけどね。までも面白かったからいいか(^_^)v それとお酒ひっくり返してごめん>ゆきさん |
(注1) ハウス 尾道シリーズで有名な大林宣彦監督の劇場映画の一作目で、若いお姉ちゃんがたが田舎の友達の家に遊びに行ったらそこは妖怪の住む家だったというお話で、特撮自体はチープなんですけど、原色の色使いや漂うユーモア感覚がなかなか見せるホラー映画。大場久美子や池上希実子などが出演している・ (注2) 妖女 文豪ゴーゴリの短編「妖女(ヴィー)」のこと。で、これを素に作られた映画としては、旧ソ連映画の「魔女伝説ヴィー」が有名、日本での邦題は「妖婆死棺の呪い」というすごいものでしたけどね(笑)。見習い修道士がある晩魔女に誘惑されたあげくに、礼拝堂で三晩のお勤めをする羽目になるが、死人(美人)にとりついた魔女が毎夜甦って襲ってくる。それを回りに魔法陣を書いて防ぐけど・・・という話。バーバラ・スティールの「血塗られた墓標」もこの話を原作にしているらしいけど、かなり違いますね。 (注3) 死の王 タニス・リーの小説、妖精の子供が主人公なんですけど、そのなかで、死に神が入ってこられないように組み立てられた城塞都市が描かれていて、その中の人は死ぬことはなく永遠に生きられる。 (注4) 大暗室 江戸川乱歩(当然、エドガーアランポーからですね)の小説で、東京の地下に地下帝国を造ろうとする悪の美青年とそれを阻止しようとする名探偵の戦いです。他にも人魚の恰好をさせた上での水責めとか、いく人もの美女の体で組み立てられた肉寝台とか古い小説(昭和11年(1936))にしては、そそる設定がたくさんありますね。振り子型ギロチンというのは縛り付けられた犠牲者の上で半月型の刃が振り子のように揺れながら、ゆっくり下がってくるというもの、下がってくる時の恐怖と、徐々に切断される恐怖の2段重ねの処刑法なんですね。 (注5) 黒猫 コーマン監督だと映画で、黒猫の怨霊 TALES OF TERROR 1962 ともうひとつ、黒猫の棲む館 TOMB OF LIGEIA 1964というTVバージョンの未公開のやつと、両方ヴィンセントプライス(あんた出過ぎ(笑))がやっているのがあるんですが、さてどっちが上映されたのかなぁ? 黒猫の怨霊の方はAIPでは唯一のオムニバス形式で1「怪異ミイラの恐怖」2「黒猫の怨霊」3「人妻を眠らす妖術」の3話の短編からなります。 なおそれ以外の、ロジャーコーマンが作ったポー原作の映画は、「姦婦の生き埋葬」THE PREMATEUR BURIAL 1962、「怪談呪いの霊魂」THE HAUNTED PLACE 1963がありますが、怪談呪いの霊魂は、ポーというより、HPラヴクラフトの「チャールズウォードの奇妙な事件」を下敷きにしているようですね。 |