2009年 9月25日 トークライブレポ

道中・開始前

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今回はぷらっとこだまプランで夕方新大阪を出る、MP3プレイヤーを聞きつつ、9時前に品川に到着。その後相方へのおみやげ用に、新宿サザンテラスのクリスピードーナッツを20分ほど並んで買ってから、歌舞伎町へ、最近、自分でも負のオーラが出ていると思うので、呼び込みに誰一人として声をかけられませんでした。これはこれで楽かも(笑)

ロフトに向かっているとライブ後に使っていたマクドナルドが閉店していた。で、元コマ劇場前の4階建てのマクドナルドで遅い晩ご飯、Dの新作を読みながら時間をつぶしていると、ゆいちゃんとかKちゃんとかよしのぶさんとか見知った顔がちらほらあらわれる。11時になったので先に階段に行ったら私は4番目、ゴス系のよしのさんやチャイナ姿の伯さんが並んでいたので、うだうだしながら開場を待ちます。看板によると、前のイベントはホリエモンが警察や検察の闇を暴くといったイベントだったらしい。



   (堀江貴文の徹底抗戦ナイト4の看板)

赤いイベントから始まりました

こちらが菊地先生の方のイベントの看板

 

開場が12時くらいでした、人数はそこそこでいつもの席に、奥の座敷の手前に、常連さんたちが白の略礼服っぽい格好で並んでいるので、なにかやるんだろうなと期待しつつ、ビールなどを注文してうだうだしているうちに、ロフトのビデオがかかってから菊地先生の登場です。

「なぜこんなに集まりがいいのか想像はつくんですが、喜んでいいのか悲しんでいいのか」(菊)
「じゃいいですかね、私がこの〜」(飯)

といって飯野先生がくす玉のヒモを引くと還暦おめでとうの垂れ幕が
入場の時に渡された音だけのクラッカーがぱんぱん鳴ります。

「これは素直にありがとうございます」(菊)




さてここから司会がくろさんに変わってファンの有志の方の考えたイベントが始まりました。

最初のコーナー、菊地先生と同い年の有名人の紹介コーナー

女優の沢田亜矢子から始まって、Mrマリック、村上春樹(1Q84) 、歌手の南こうせつ(かぐや姫)、軍事評論家の江端さん 

「え、あの人同い年?」 (菊)
「髪の毛で差別しちゃいけません」とすかさず突っこみが入る

武田鉄矢、メルル・ストリーブ(最近だとマンマミーア?)、風間杜夫、藤原良明(プロレスラー関節技の鬼と言われる)

先生は密着技の鬼でしょう」(飯)

大竹まこと、ガッツ石松、岸辺シロー。ライオネルリッチー、

「もうちょっと精悍な感じはないのかな〜」(菊)

映画監督 崔洋一(今だとカムイ外伝) 間寛平(アヘ) つのだひろ(メリージェーン) リチャードギア(最近だとHACHI?) 
「あの人はいいんじゃない」(菊)

スタンハンセン(プロレスラー)、歌手の欧陽菲菲(オーヤン・フィフィ) (雨の御堂筋?)、矢沢永吉、シガニーウィーバー(エイリアンだねぇ)
松田優作(故人) などなどの紹介がありました。

続きまして、お誕生日の歌ということで
定番のハッピーバースディの歌

つぎがオリジナルソング(崖の上のポニョの節で)
歌詞はディープな菊地ファンならにやにやするような歌詞です。
ほめてあるけど、つっこみもなかなか鋭い歌詞でした。

見たいかたはこちらへ



聞いている菊地先生、苦笑しながら口あんぐりしてます
「なんか違うんじゃないか〜この詩を作ったのは誰だ」(菊)
「先生まあ飲んで飲んで」(飯)


すごく練習した跡が見える歌でしたね、

「先生こんだけほめられてる60もいいねぇ」(飯)
「素直すぎますね、なるべく作者を傷つけないように」(菊)


そして巨大クラッカーのあと、AMさんたちばなさんに舞台で羽交い締めにされる先生、総婦長さんやうめさんや、マノユさんに強制着付けさせられてしまいました。

眼鏡を取られたので
「どうなってんの、どうなってんの?」(菊)
ええ結果こうなってます。




花束贈呈の後、順番にたくさんの赤いレイを女性陣が首にかけて、ほっぺに軽いキッスしてもらってにこにこでしたが、後で何人もでかい男連中が並んでいたので、それには抵抗していた先生でした。

ということで、最終的に全体が真っ赤っかになってしまった菊地先生でありました。

となりの伯さんによると、私は目が点になっていたらしいです(・_・;)



実は今日は赤は厳禁だったそうですが、今はとても嬉しいんだそうです。

一種のサプライズパーティーのようになってしまいましたが、見ていた方も楽しかったですね。とてもいい企画で大成功だったと思います。

「本当にありがとうございます、この御礼はといっても、作品で返すしかないので、あと10年くらいは大丈夫だと思いますのでよろしくお願いします」(菊)

と拍手でサプライズイベントは終わりになりました。これで終わってもいいくらいの盛り上がりでしたね。

この後、参加した人たちが舞台に上がって、いろいろ聞かれていましたが、誰が歌詞を作ったのか?といわれてみんなで考えたということで

「みんなぐるだったのか、オリエント急行殺人事件みたいなもんだな(笑)」(菊)
といわれていましした。

さすがに暑かったのかこの後、レイなどは取ってしまったのですが、頭の方はそのまんま。最後までずっと被っておられましたね。

あえて書きませんが、想像通りのものです、最近の連載じゃすごく高いものも登場してます。

さて、気分を変えて別の話

前のレポの雑談にも書いたと思いますが、最近両先生が飲みに行くという、Tという飲み屋のかたが来られていて、い〜の先生がせまったという、ママさんも来られていたのでどんなすごい方なんだろうと思っていたら、ごくごく普通のおばあさんでした。ストライクゾーンが広すぎです(笑)

マイクを持って
「先生明けましておめでとうございます。」
「お祝いに一曲歌います、ももや〜のつーゆー♪」など
すごく面白い感性の方でしたね。

「先生、あのママだけは僕にください」(飯)
「はい、どーぞどーぞ」(菊)


「私。小学生の頃は毎週熱出してまして、高校生の頃は46キロしかなかった。」(菊)
「あの当時からノストラダムスの大予言というのがありまして、五島さんだっけ、ベストセラーになる前から1999の年に地球が滅亡するというのがあって、私信じてまして。1999年というと50歳、それよりもまだ10年も生き延びて、まだしぶとく生き延びそうなので・・・」(菊)
「60歳 どうっすか」(飯)
「あのねぇ、あさ顔を洗うと目の前に鏡があるんだよ。で、顔を見ると、ひでーなと思うときと、まだまだ若いなと思うときと二通りあるんで、ただ外はともかく中身はがたがたなんで」(菊)
「同窓会なんか行くと若いでしょ」(飯)
「同窓会ってやったことないんだよ」(菊)
「俺がやろうか」(飯)
「なんでだよ」(菊)

「頭の方の働きは60歳過ぎてますので、これからどんな小説がかけるかわかりませんが、期待しないで待っててください。」

(ふと思ったんですが、続ノストラダムスの大予言の本の後書きされたの覚えておられますか(?_?))

本題に入る前に嬉しいことがあるんで教えたいと菊地先生

この間創刊された別冊少年マガジンの第1号で
(色々あった雷句誠さんの新連載が話題?)
岩原ケイシ原案 福原蓮士・画「ウィーザードリィZERO」の連載が始まって

紅蓮さんこと岩原さんがコミックの原案で登場するらしいので、舞台に上がってもらって一しゃべり

かけないことも多いのですが、ゲームやMMOなどメディアミックスの方向で動いているらしいです。

末弥さんなどが書かれたモンスター設定の絵も色々見せてもらって、動画から抜けないことはないのですが、とても差し障りがありますので、紹介はできません。

しかしウィザードリーとはまた古典ですね。日本に入ってきたのはUltimaと同時期くらいだと思いましたが、ファミコンでやったときはリセット技が使えない凶悪なソフトだった覚えがあります。昔のコミックは何つか持ってました。うまく焼き直しできて売れるといいですね。

ウルティマオンラインもそれほど賑わっていないので、もし3次元MMOで末弥さんの絵が動いたらとても興味深いです。

それと先月
「謝肉祭の王 玩具館綺譚」 を出された石神 茉莉さんが来られていたので、本の紹介を少しされていました。

なんでも、菊地先生の先輩のかたにそっくりなんだそうです。
この本は後で3冊プレゼントしていただきました。

A級だったらよかったのにね


さてここからが本編の映画のお話

今費用をかけて有能なスタッフで作ったら、いい映画になるんじゃないかと思った映画の数々
(ということは、とほほ映画なんですけどね)

さて一本目

「ロボット大襲来」 
TARGET EARTH 1954


「ある日地球にロボット軍団がやってくる。ロスに避難命令が出るんだけど、睡眠薬を飲んでたり、喧嘩してのびてたり、酔っぱらってたりして取り残された男女が集まったところへロボット軍団が襲ってくるという、本来なら緊迫したストーリーなのですが・・」(菊)
「アンドロメダとか」(飯)
「ロボット軍団といってもが攻めてくるのが一台しかいないんで(笑)」(菊)
「まだ言っちゃあだめですよ」(飯)
「台詞ではこの町には3台いるということなんだけど一台しかでてこない」(菊)
「先生ためが足りないね(笑)」(飯)


なんでもDVDの前書きに、創造作品を後世に残すために作ったと、すごい大仰なことが書いてあるんだそうです。

「もうちょっと短くまとめたらミステリーゾーンとかトワイライトゾーンでできそう」(菊)
「これ原作あるんですか?」(飯)
「結局単発アイデアでしょう」(菊)
「51年が遊星からの物体X、54年が宇宙戦争、56年の禁断の惑星、50年代のSFブームの一環の作品なんですよ」(菊)
「54年は海底二万マイルの年だ」(菊)
「あれ綺麗だったねぇ、この辺は菊地さん強いでしょう」(飯)
「そうだね、一番好きな時代だね」(菊)
「この4本は違うと思ったんでしょう」(飯)
「違うと思ったけど、こういうのも無いと困るんですよ。ブームという以上は、きら星だけじゃなくって、目に見えない小惑星みたいなのもいるんで」(菊)
「すごい意欲はわかるんでしょう」(飯)
「この出だしだって不気味でいいですよ」(菊)





睡眠薬を飲んでいて取り残されたおねーちゃんが町をさまようけど、誰もいなくってパニックになる。

「普通町に誰もいないと真っ裸になりますよね。この人は服をきてるから、これはおかしい」(飯)
「あっはっはそりゃあ、あんたがおかしい(笑)」(菊)

「皆さん誰も町にいないとみなさん裸になりますかね、人間はそういうもんですか」(菊)


「屋内ではやります」というのが隣から聞こえますが(笑)

「美人な女優だねぇ」(飯)
「こういう女優って一般の映画に出たら、すぐ消えちゃうんですけど、たとえばこういうSF映画にでたりすると、ジャンルファンには名前を覚えられちゃうんですよね。」(菊)


突然歌の話になって

「あれはなんだっけ、はいそれまでよって歌知ってる人います?」(菊)
「植木等さんですね。」(菊)
「はじめはムーディーでいいムードなんですけど」(菊)
「最初はあなただけが生き甲斐なのってブルースタッチで始まってとたんにはいそれまーでーよってわけわかんない歌で(笑)」(菊)


数人で町を出ようとすると車がどれも動かない

「すべての車から電機部品が抜き取られているってせこいロボットがいたもんだね」(菊)

で来ていた新聞でロスが侵略を受けたというのをみて状況を悟るわけです。

「新聞が来てるんだよね、なんで新聞だけがきてるんだろう」(菊)
「先生設定がおかしいよ」(飯)

一人が抜け出して先に逃げようとするんですが
「こういう人はたいてい無惨な最期を遂げます」(菊)

横のたちばなさんが死亡フラッグがたったといってました。



さてシリアスな引きつった顔は何を見ていたのかというと
            ↓



 はい私が噂のとても優秀な侵略者ロボットです



目から怪光線

「皆さん笑ってますけど、スチールで見るとまだかっこいいなと思えるんですが、動いてみたら運の尽きでしたね〜」
「だから皆さんが思っているよりもはるかに優れたロボットなんですよ」(菊)

 
  よく見ると右と左の肩の大きさが違うしちゃんと90度にもなってないし、そこらの箱でも流用したのか



 恋愛ネタもあって、睡眠薬を飲んだのは自殺しようと思ったからだけど、今はそうは思わないと男に告白中

「珍しいのはこのシーンでキスしないんだよね」(菊)
「先生だったらしゃぶれ〜とか言うでしょ」(飯)
「あの〜初めての人いるからね、きをつけないとあのへん初めてだから(苦笑)」(菊)


話は変わって軍の研究所じゃ、なぜ無敵のロボットの目にヒビが入ったかを研究してる。
ライフルで撃ってみると弾がぺしゃんこになるだけなのです。ただし撃ったシーンもないところが低予算なんだそうです。

「撃った直後の弾なんて絶対さわれないですから熱くて」(菊)
「こういうのをちゃんとやると面白かっただろうなと、空薬莢飛ぶじゃないですか、ビニールに飛ぶと溶けちゃいますから」


さて映画の方はロボットくんが窓を破って登場



「高校生が学園祭で作ったみたい」(飯)
「しかもあの光線当たってもあまり被害がないようで(笑)」(菊)



よちよちと歩いて階段を上るロボットくん

それを見て「後ろから蹴り入れたい」と隣の伯さんがいってました。
今流行のぬるキャラと同じで、倒れたら絶対自力では起きあがれないでしょう。視界は口のスリットから見てるんだと思います。


「どうやってA級にするんですか〜」(飯)
「今たぶんこれを作らせたら何台も出てくると思うね、だけどそうしたら面白くないよね、一台に追いつめられていくサスペンスがいいのかも」(菊)
「なんかあのロボットさぁ、街角の紙芝居に登場するような哀愁があるでしょ」(飯)

(最後の紙芝居世代としては、映画から絵師さんがコピーしたんだと思います)



軍が持ってきた大きな拡声器の着いたジープで音波(超音波?)を浴びたロボットくんは屋上で停止してしまいました。

「最後の音でやっつけるというのは最後の空飛ぶ円盤(ハリーハウゼン)でやってましたが、あれよりも遙かに低予算」(菊)

音というとB級のアタックオブキラートマトやマーズアタックでも、最後は音で退治するというのがありましたから、アメリカ人が好む結末なのかもしれません。

さて2本目

「幻の惑星」 
THE PHANTOM PLANET 1961





宇宙船が2隻行方不明になったので、それを捜索に出る宇宙船が一隻、途中流星雨で故障したので、二人が船外に修理に出る。そこではなぜか重力があるんですが、そんなことを気にしちゃいけない(笑)

「スーパージャイアンツに似てるシーンあるね」(菊)
「もっこり(笑)」(飯)

(スーパージャイアンツ、鋼鉄の巨人って日本作のSF映画、主役の宇津井健氏にとっては黒歴史らしい)

修理中隕石に倒れた船長をエアロックの中に入れた部下も隕石にやられて船を離れてしまう。

となぜか無重力になってふわふわと浮いていく。



「これテレビで見たんですよ、このシーンだけは覚えてる。」(菊)
「いくつくらい?」(飯)
「学生の頃じゃないですかね〜」(菊)
「なかなか感動的なストーリーじゃないですかね。」(飯)

意識を取り戻した船長はかろうじて惑星に不時着する
(ロケットのデザインが古いのに感心)



とりあえず上陸するんだけど、意識がもうろうとしてまた倒れてしまう。
すると小さな宇宙人がわさわさと




客席からちっちゃいと声がかかって
「いいのさん、ちっちゃいっていわれてるよ(笑)」(菊)
「見たっけ、見せたことあったっけ」(飯)


ヘルメットのバイザーが空いて、この惑星の空気を吸ったらなぜか船長も縮んでしまって、惑星の住人に捕まってしまいます。

捕まったらいきなり裁判

「いつも思うんだけどね、なんで(異星人が)みんな英語で喋るのかよくわかんないんだよね。」(菊)
「あ、これ外人だからじゃないんですか、日本人は日本語で喋りますから、先生何いってるんですか」(飯)


いーの先生、焼酎を半分以上空けちゃって、シモネタとろれつのまわりかたがつらくなってきてますね(苦笑)

「ガリバー旅行記みたいな感じですね」(菊)
「小さくなっても、ちんこだけがもとのままのこったりして(笑)」(飯)
「それはあり得ません、うごけないから(爆)」(菊)


おねーちゃんがいっぱい出てきます、喜び組とかいうかた一人
で有罪になってしまいますが、刑はここの住人になって暮らすというもの。なんだか罪になってるのか微妙です
議長のような人に助けを求められる。この国はみんな機械任せにしていたので、知能が衰えてしまったので別の宇宙人からの侵略に晒されているらしい。

さらには嫁もいるだろうと、女性二人も紹介されます、なんと気が早い(笑)

私も旧スタトレなどこのあたりのSF映画の50年代の髪型や化粧法は大好きですね。



予想通り女がらみで決闘を申し込まれます



半裸にさせられて戦うのですが、後ろの金属板の上に乗ると、物質崩壊を起こして塵になってしまうので、棒のようなもので押しあうだけ

勝ちそうになっても相手を助けて男の友情が芽生えたりします。


  (これがソラライト人、思い出せないがなにかのアニメのキャラに似ているような気が)

この星が戦っているソラライト人というのが小さい火花のような宇宙船で襲ってきます。

「これは宇宙水爆線のパクリだと思うんだけどね」(菊)
「なんで宇宙に火が飛んで来るのやら無茶苦茶ですね」(菊)


吸血鬼ブラキュラの主演をやった人が監督だそうです。
ソラライト人の中に入っているのが、映画007「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」で金属の歯を持つ殺し屋ジョーズを演じたリチャード・キールという人、でも全然わかりませんよね。



戦闘中の流れ弾でバリアが壊れて、抜け出したソラライト人が寝ている女性を襲う

「はい、いーのさんがきました」(菊)
「おいおまえ、きくちさんにやらせただろー俺にもやらせろ(爆)」(飯)


宇宙戦闘では相手を引きつけておいて、引力兵器で一網打尽にやっつけてしまう。



 禁断の惑星のロボット、ロビーのデザインした人もかんでるようなので、こういうシーンはなかなかSFっぽくていいと思うんだけど・
 敵を倒した後、船長は宇宙服に入って、酸素を吸うと元通りの大きさになって、自分の国に帰っていきました。
 女の子には「私への愛を持って生きろ」と言ったくせに帰ったら「誰も信じてくれないだろうな」とつぶやいたり
 とても無責任な船長に思えますよ。

 これは一種のガリバー旅行記と言っておられましたが、様式としては、ERバローズの火星・金星シリーズなどのSF色の強いヒロイックファンタジーに近いともいえますね。美女が登場して闘いがあって世界を救って元の国に帰るというあたり、共通点があります。

さて、ここでいったん休憩があって、その後本のプレゼントコーナー

本の方は、Dの魔性馬車、メフィストの若き魔導士、ミーくんの番長日記、それと前述した石神 茉莉さんの「謝肉祭の王 玩具館綺譚」もじゃんけんでプレゼントされました。

私は最後のだけ参加したけど、敗退

プレゼントの間のこぼれ話としては、映画の方がほとんど進展がないということやら、影で暗躍している人がいるということやら、夜叉姫伝の海外版の表紙は末弥さんが書いてくれることとか

なんだか、いいの先生、限界近いですね止まりかけ(^。^;)

さて3本目はコメディです。



「ドラキュラのご子息」 1952
MY SON THE VAMPIRE
Mother Riley Meets the Vanpire
Dracula's Desire

タイトルが二つありまして(実は三つあったらしい)
ドラキュラのご子息と、マザーライリー吸血鬼に会う

内容は吸血鬼は無関係なんですけどベラ・ルゴシが出演しているだけのことからきているそうです。

「これを見るとルゴシって喜劇の才能あったよね、この方向で進んでいけば別の新鮮面が出たと思うんですけど、そこまで手が伸びなくて」(菊)
「タイトルから言うと喜劇です、ただイギリス製の喜劇なので面白さは微妙」


なお編集して45分になったそうですが眠かったんで切るタイミングを間違えたそうです。オープニングは変な歌から始まります

「好きな方は気がついたかと思いますが、美術監督のバーナード・ロビンソンというのはハマーの吸血鬼ドラキュラやドラキュラの花嫁の美術をつとめた人ですが、クリストファーリーが吸血鬼ドラキュラの最大の功労者はバーナード・ロビンソンだと言っているそうです。」(菊)
「監督がジャック・ギリングでハマーで吸血ゾンビとか撮った人です。」(菊)




町ではなぜか吸血鬼の噂、そして雑貨屋をやっているミスライリーは借金を背負っているので町の人から攻められている

「これおばあさん男ですね、女性じゃあんなアクション出来ません」(菊)

飯野先生は青島幸男(意地悪ばあさん)さんに似てるといってましたが、演技はどっちかというと、ばってん荒川さんタイプの気がします。BBCのモンティパイソンでも男がやるおばあさんネタはいくつもあるので、イギリスでは定番ネタなのかも。

さてベラルゴシ扮する変な博士は寝ている棺桶から夜会服で登場します(別に吸血鬼ではない)



なぜ棺桶で寝るのかと下僕に聞かれたので
「この姿で埋葬されたい」と答えます。



「こういう台詞ありましたが、本当に望み通りになりましたね」(菊)

彼は世界征服のためにロボットを作りまして、それをアイルランドの秘密基地の工場から自分のうちに運送屋で届けさせるのですが、運送屋の間違いでミスライリーのところに届いてしまう。なぜ運送屋を使うのか謎です。

「なんとなくこの訳、石田(一)さんのような気がするのよ」(菊)

荷物が届いたので、すばらしい(exerent)と叫ぶ博士、

「エクセレントというとあれですよね、魔人ドラキュラのあれですよね、階段のところで言う台詞」(菊)

で荷物を開けてみると、入っていたのはゴミばかり



一方おじさんの遺産を待っていたライリーさんの方に届いた箱の中には当然ロボットが、周りの人は気味悪がって逃げます。1本目のロボットよりはずいぶんとお金がかかっていると思います(笑)

しかしロボットには遠隔操縦装置が付いていたので操られて、なぜかライリーばあさんをさらっていく。



さらわれたおばあさんとの対面
ロボットも一台だけじゃ意味がないのでたくさん作るためにはエネルギー源がいる。そのウランの鉱山を知っている女性を誘拐してきて催眠術で場所を聞き出そうとします。



ライリー婆さんは窓から飛び出して、警察に駆け込むんですが、相手にされなくて、また助けに戻ります。


 屋敷に戻って催眠術の邪魔中



敵味方入り乱れての大格闘になってロボットの手や足をもぎ取ってしまう

「それだったら最初からそうすりゃいいんじゃないかと」(菊)

ベラ扮する博士は逃げ出しますが、婆さんは車や自転車バイクに乗り継いで大追跡
バスターキートンとか、あのあたりのオーバーアクションっぽい笑いですね。



最後はべつに逮捕に協力もせずにバイクから海に落ちちゃって終わり。なんだったんだろう?

さて最後の一本

「フランケンシュタインの逆襲」1965 
FRANKENSHTEIN MEETS THE SPACE MONSTER
MARS INBVADES PUERUTO RICO


ハマーのフランケンシュタインの逆襲とはまるで関係ありません。
突然地球に侵略しに来た宇宙人。そのとき打ち上げられたロケットに乗った宇宙探検用のサイボーグロボットが、宇宙人に打ち落とされて撃たれて半分焼けただれた顔になってしまうからフランケンシュタインなのか?



 これがNASA期待の宇宙飛行士ですが、インタビューの途中で笑ったまま止まってしまいます。



 あわてて医者が頭を空けてみると、半分は脳細胞で半分は電子部品、というか真空管や抵抗などラジオの部品を詰めてますね。 





打ち落とされてパラシュートで脱出したはいいけど、光線銃で撃たれた半身ぼろぼろになって機能不全で人を殺したりします。




 こちらが宇宙人の女王さまと下っ端さま、耳がとんがってます。



 でなぜ地球に来たかというと、生殖能力が無くなってきたので地球に若い女性をさらいに来たらしいです。




 ヘルメットにツナギが宇宙人です、女性ばかりをさらっていきます、あれ一人残っていると思ったらおばさんでしたから
年齢制限があるのかもしれません。


 
さいご女科学者の懇願でまともにもどった宇宙飛行士はさらわれた女性を助け出します。



 これが乗ってきた宇宙船、でも上の檻とか操縦席もあるのであきらかに大きさが小さすぎます(笑)

 最後は女王様と部下を光線銃で撃って、空中で自爆して終わりです。

 さて映画が終わったと同時にいいの先生舞台で沈没。
「ちょうどいいのさん最後の最後まで持ちましたが、ダウンしちゃいましたね。(笑)」(菊)


映画も終わって質問コーナー

Q.前回、(ネットで)子供向けのホラー小説がはじまりましたけど
A.僕のじゃなくて翻訳ですから、まだ一本しか訳してませんので、今月あと2本ほど追加する予定です

Q.どういういきさつで話が来たのですか
A.子供向けの方が書きたいという意志があったので、祥伝社って子供向けの本って出したことがなかったんですよ、ちょうど思惑が一致してやることになったんですよ。出版界って子供向けの本を出しているか出してないか明確に区別されちゃうようです。

でちょうど一致して、やるんだったらホラーものをやってみないかという話で、けっこうジョブナイルのホラーものって多いんですよね、翻訳物でも多いし。で、ナイトキッズですか、シリーズものをやってみないかという話があって、ちょうど私のところに数冊あったものだからちょっと訳してみようと。なんとかあと2話3話今月中に載せられるようにします。


Q.先生今月中ですか
A.もう25日か、来月の頭くらいにはなんとか、なかなか面白い原作なので楽しみにしていてください

Q.還暦と言うことで、作家生活をやってまして、近未来の話や道具、設定、アイテムを書いておられますが、ここ最近になってご自分のかかれたものが予言的に当たっていると思われますか

それはないと思います(笑)ただ新宿あたりか、だいぶ生まれてくる小道具というかああいう僕らが子供の頃夢想していたSFの世界にまったく近くなってきましたよね。

ホンダが作った一人でバランスとって歩く(ロボット)とか腕時計がテレビになったり通信装置になったりは実現しそうだし、、それがだんだんSFに近くなってるのは感じます。書いていて困るのは新宿で魔界都市新宿の設定で、もともとのジョブナイルは199×年の設定なので、祥伝社で皆さんとなるべくわからないようにこそこそ直してますが、そのへんは指摘しないように(笑)


Q.数々の作品の中で、今昔の作品を見ていて、いま初心に返って書いたら全然違う作品になるんじゃないかという作品はありますか。

A.初期だと、ソノラマで出したやつは修正が入ると思うんですよ、Dは近未来だから変わらないと思う。エイリアンシリーズだと小道具が変わってくるから、道具が変わると話も変わってきちゃう。まずエイリアンが変わるでしょうね。そんなところかな。

Q.時代背景が変わって小道具が変わった結果と言うことですか?
A.ただエイリアンの小道具はもともと現実にあまりないようなものを使っているので、それほど変わりないかなとは思うんですけど、インターネットとかコンピューター(の進歩)は想像もつかなかったので、そのへんは書くときに加味しなくちゃいけないんですけど

11月に出るエイリアン旋風伝、あれこの間ゲラが出て読み返したんですけど、自分で言うのもなんですけどなかなか面白いじゃないかと。
適当に嘘ばっかりの超未来兵器もインターネットも出てくるし、話もなかなか面白いと思うんですよ

エイリアンも向こうでテレビシリーズに売り込むという話もあったんですが翻訳がないとなかなか難しい。やっぱりどうしても20年前の部分が出てくるんですね。

書き直すあてもないので翻訳して出すというのもきついので、面白いものが出来るとは思うんですけど、いまのところそういう話にはなってません


ここでDやマイエルリンクのコスをして、何度も賞をもらっているだかつさんからプレゼントとしてDの剣を献上されました。

ポーズをとる菊地先生
寝ている飯野先生をつんつんしたりして




 前に置いてあるのはグリーティングカードが刺された人形です。ドラキュラとフランケン

手足を使った格闘技をすると才能無いと言われたんですが剣を構えるといい構えをしているといわれるんで。剣道やってみようかな

 さっきの赤いお写真とかブログなどに使っていいですか。

A.(にやーっとしてから)ええ、どうぞお使いください

  お誕生日の歌の歌詞の質問もあって公開して問題ないようです。

Q.かぶりごこちはどうですか
A.さっきまで暑かったですけど、楽になりました

本当にどうもありがとうございました
飯野さんも最後までがんばってくれました

(ぴくっと足だけが上がってきたので)

年末はちょっと皆さんに御礼で私の方であるプレゼントを画策しておりまして、ただ非常に微妙でありまして間に合うかなというところですが、よろしかったらおいでください。うまくいったらなかなかのものがプレゼントできると思いますが、だめだったらごめんなさい

ということで今回はここで終了です。

終わってから

今回の帰りは早い便の飛行機を予約していたので、終わってからサイン会の前あたりで会場を抜け出しました。
新宿発5時20分の山手線から京急を乗り継いで、空港到着が6時5分くらい、地下からANAの搭乗口に上がって荷物検査を受けて6時20分、7時の13便なので、ちょうどいいくらいの時間ですね。もう一本後の電車でも可能とは思うけどぎりぎりでしょう。離陸したとたんに寝て着陸の注意がくるまで起きませんでした。

ファン有志のイベント、昔は手伝ったりオフ会をやったりもしていたのですが、最近は若い皆さんが精力的にやってくれるのを観客として見させてもらってます。もともと遠いし、年代も飛びぬけて上だし使いにくいだろうしね(笑) 私が先生を応援できることはネットの方にありそうですから。

12月の忘年怪の方も予定が合う方はぜひおいでください。楽しい企画がきっとあると思います。

     (文責 劉貴)
 

おまけ


おまけ資料

「ロボット大襲来」 
TARGET EARTH 1954


監督 シャーマン・A・ローズ
製作 ハーマン・コーエン
出演 リチャード・デニング
    キャスリーン・クローニー
    リチャード・リーヴス

「幻の惑星」 
THE PHANTOM PLANET 1961


監督 ウィリアム・マーシャル
出演 ディーン・フレデリックス
    コリーン・グレイ
    アンソニー・デクスター


「ドラキュラのご子息」 1952
MY SON THE VAMPIRE
Mother Riley Meets the Vanpire
Dracula's Desire


監督 ジャック・ギリング
脚本 ジャック・ギリング
出演 アーサー・ルーカン
    ベラ・ルゴシ
    ドラ・ブライアン
   

「フランケンシュタインの逆襲」1965 
FRANKENSHTEIN MEETS THE SPACE MONSTER
MARS INBVADES PUERUTO RICO


監督 ロバート・ガフニー
脚本 ジョージ・ガレット
出演 マリリン・ハノルド
    ジェームス・カレン
    ルー・カッスル
    ナンシー・マーシャル

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