7月22日 トークライブレポ
朝10時前の高速バス、中央道昼特急に乗って新宿へ向かう。大阪駅から乗り換えも何もないのはいいのだか、8時間かかるのでひたすら忍耐、飯野先生の「怪奇無尽講」は2時間くらいで読み終わってしまいました。 30分ほど遅れて新宿タカシマヤ横の高速バスセンターに到着。歌舞伎町へ。ネットカフェで1時間半ほど休んで着替えた後、飲み会の待ち合わせ場所のコマ劇場前へ。ライブ前飲み会もひさしぶり、暑いせいかビールのピッチャーがすぐからになります。結局11人でビールのピッチャーが5個くらいに、焼酎ボトル約2本とワインが2本ほどからになりました。勢いで階段に並ぶ〜、今回は意外と涼しかったので助かりました。なんでもAMさんの会社の人がトークライブの取材に来るそうで、それに協力して女性に囲まれた写真とか撮ったり、いろいろしていました。楽しい飲み会でしたね。 |
ロフトプラスワン前の手書き看板、しかしなにかのチェックを受けたことはないなぁ ![]() 12時前になって入場する。入り口でパンフレットもらって中に入って席を確保しようとしていると舞台になぜか人がいる(?.?) しかもダースベイダーのボイスチェンジャーマスクをかぶっている、よく見てみると手にはパペットマペットのような人形をはめていらっしゃるし・・・・ってこの声はまさか。 ![]() 仮面を取ってみると菊地先生でした。すいません、パペットマペット風のネタをやっていただいていたようなのですが、ほとんど聞き取れませんでした。 ![]() さて一発芸の終わった菊地先生がいったん引きあげて、飲み物などを頼んでいるうちに、開演時間となりました。 いつものお三方登場。 最近のライブにはいけなかったし、あまり情報が入ってこないんですが、外谷さんも5ヶ月ぶりの登場だそうです。 「なんか天国と地獄のようですねぇ」といいの先生。常連さんの話を聞いたり前回の写真を見せてもらったりしていると、前回は小島文美さんが舞台に登場して、お酒がんがん飲んですごいことになっていたらしいです。舞台の上がキャバクラ状態だったとか。今回は予定もあり不参加だそうです。 新しい白魔山の新刊を何冊か見せる菊地先生。どうやらあとでプレゼントしていただけるらしい。しかし、私はくじ運悪いからなぁ(^_^;) まけじと「怪奇無尽講」を見せるいいの先生、「この帯を取ったら意味がないんですよ」って、帯には「菊地秀行氏推薦」のでっかい字が「俺が誉めた小説が当たったことは一度もないんだよなぁ」・・とか実は読んだのは推薦文を書いた後だったとか(笑) ![]() 近況では外谷さんの息子さんが結婚されるそうです。おめでとうございます。 そして今日やる映画の紹介 「ザ・カー」「ラパチーニの娘」「たたり」「妖婆死棺の呪い」「ザ・グール」順番は変更があったようです。そのために毎回ビデオを巻き戻したり進めたりする菊地先生ご苦労様でした。 「ザ・カー」 ![]() ![]() 「この車の車種はロールスロイスですかデミオじゃなかったですか」といいの先生「そりゃあんたの車だろう」と一蹴されてました。 あとS伝社の編集者Y田くんから小説でもっと殺せとかいわれるという話もあったかな。 「ラパチーニの娘」 ![]() ![]() 「たたり」(THE HAUNTING) ![]() 後に「ホーンディング」として作り直されましたが、SFXはすごいもののちっとも怖くなかったというレジー賞(最低映画賞)候補になった困ったちゃん映画になってしまいました。個人的には「キングのローズレッド」のほうが設定がそっくりだと思いましたね。 ![]() ![]() 「妖婆死棺の呪い」 ![]() 神学校に帰ったホマーの元にある族長から娘が死にそうなので祈祷してくれという名指しの依頼がありました、怪訝に思いながらいったホマーが見たのは、あの美女の死体でした。族長は三日間祈祷してくれたら金貨をやるが、逃げ出したらただじゃおかんとおどします。毎夜怪異な出来事が起こります。1日目は美女が起きあがって見えない目でホマーを探します。ホマーはチョークで円を描いて神様の結界をはると魔女は入ってこられません。そして一番鶏が鳴くともとの棺桶に帰っていくのでした。 2日目は棺桶にのって飛び回る魔女に襲われながらも朝まで持ちこたえました。3日目は魔女が悪魔たちをたくさん呼び出します。そして土精を呼んできて、その眼の力でホマーの居所を見つけます。あまりに喜んだ悪魔たちはうっかり一番鶏が鳴くのを聞き逃してしまいました。ホマーは殺されたのですが、その時には2番鳥の鳴く時間、さしてきた太陽の光に魔女と悪魔は滅びてしまいました。 ![]() 飛び回る棺桶、これ以外にも高速で円を描いて飛ぶシーンあるけど円形の台に乗せて回転させていると思われる、よく落ちなかったもんです。 1967年製作なので特撮は単純そのもの、空飛ぶシーンは釣りと合成だし、悪魔もメイクした大勢の人間。骸骨は釣り、骸骨馬の頭は黒塗りの足についているとか、原始的なんですが力業でもっていってます。ちなみに特撮部は「石の花」と同じ人です。コミカルな部分も多いのでお勧めですよぉ。 ちなみに「ラパチーニの娘」と同様、創元の怪奇小説傑作集に載っています。 ![]() 空飛ぶシーンでは「気持ちよさそうなのにねぇ、なんで嫌がるのかね」と御大。これは怪奇映画では名作なので文句もなにもでず。それと、水木しげる大先生がこれを日本風に翻案・・・ってぱくりという気もしないでもないけど、そのまま日本風になおした本があるそうです。それ以外にもTV版の「ゲゲゲの鬼太郎」でネズミ男が神学生役になってたたられるという「死人つき」という番組がありましたよ。 「ザ・グール」 ![]() 館の主人のピーターカッシングは当然のことながら、とてもいい演技。屋敷にはインドの邪神像(カーリー)があって、変なインド人の召使いもいていい雰囲気なんですが、最後に登場する肝心のグールが・・・・顔を緑に塗ったオレンジの色を巻いた汚いインドの坊さんにしかみえないのが困ったところ。 ![]() 今回は男性陣、飲み会のせいか撃沈している人が多かったようです。めずらしくAMさんが轟沈してるし、DUNEさんも後半寝てましたね。階段からずっと寝ていたぱがさんは御大に眠り姫とかいわれたりしてしっかり覚えられていました。 あと映画の途中で出ていたフリートークもろもろ >情熱大陸 弟さんの菊地成孔さんの特集番組「情熱大陸」について。あそこに出てきた食堂の写真は、菊地先生が家にいた頃の写真で弟さんがいた頃のじゃないそうです(一度かわっているらしい) 「弟さん、歌舞伎町に住んでいるそうだから、今度一声かけて来てもらったらどーですか」といいの先生、「いや声かけるのはいいんだけど、またマネージャー通せといわれるのがどーもねぇ」と御大 >花と蛇(ラパチーニの娘のへん) 「そういえば、花と蛇という映画があって、杉本彩、体当たりの演技でしたね」(菊) 「わたし、けっこう好きで社交ダンス部の時はずっと見てたのよ、綺麗よねぇ」(外) 「石橋蓮司が仮面被って司会やってるのがすごく変。」(い) あ、そのまえに「いーのさん、ポルノ作家になったらいいのに〜」(外)って話があって あれはあれで難しいんですよって話があったような。 原稿の話になって 「最近は日本語読めない編集者が増えてきて・・・・」(菊) 「日本語かけない作家の方もわるいんじゃないですかぁ」(い) と、暗に菊地先生の原稿が読みにくいという話、某都知事もすごいらしいですけどね ということで、映画の部は終了。 お待ちかねの「Dー白魔山 下」のじゃんけん大会です。 あと、DのCDブックに入っていた小冊子もでました。 終わった後で起きた飯野先生の本も2冊(最初は3冊あったんですが、一冊知り合いが買ってたそうで・・・手売り?(笑))じゃんけんに出ました。 ![]() 人数が少ないので確率は高かったようですが、私はなにもあたりませんでした(ーー;) アメリカ、韓国の翻訳本の方は順調に売れているそうで、アメリカのDの方は権利はあと2冊残してみんな契約したとか。韓国の方もかなり進んでいるそうです・それとは逆に映画化の話はあまりすすんでいないそうですね。引き合いのあった「妖獣都市」も映像化の権利は監督にいってるそうですが、なかなか〜という話。それにしても妖獣都市ってあっちじゃアダルト扱いになるんじゃないかと先生。たしかにアニメ版「Wicked City」はあちらではアダルト扱いです。 Dの翻訳本の話で アメリカでのアマゾンの売り上げが「グラフィックブックス」(挿絵が多いかららしい)というジャンルでは最高で4位まで行ったそうです。で、リストを見ていて、キングとかクーンツとかが下にあるととても気分がいいそうです(笑)。(ホラー作家のスティーブン・キングとかD・R・クーンツのことね)でもいまだにフランケンシュタインやドラキュラもランクインしているそうで、色々版が変わるたびに売れているのかなあというお話。 英語版D、2冊目も予約できます。 質問コーナーによりますとDの日は11月の後半の金曜日だそうで、これで9/10/11/12の後半4ヶ月連続ライブ決定らしいです。一回くらいは行けるようにしよう。 あと、菊地先生にサインいただいたときに「太りましたね」といわれてしまいました _| ̄|○ 「いやー実は「オリンピック村の誘惑」にサインいただこうか・・・」といったら「あんなもの持ってるんですか〜」とずっこけられてしまいました。 これでおあいこかな( ̄ー ̄)ニヤリッ(腹の中の声) 飯野先生に「怪奇無尽講」にサインいただいて、出がけに「京都は暑いですよぉ」などと外谷さんとちょっと立ち話して、ロフトを出ました。そとはすでに明るかったです。 |
ロフト前で出待ちしたあと、かなり腰が痛かったので、いつものマクドナルドにはいかずに、今日は先に帰りました。それにうちで待ってる相方の朝食を作らねば(笑) お土産は羽田空港の空飛ぶ子ドラのみ。新宿を5時2分の電車に乗り、家に着いたのが9時前、やっぱりうまく繋がると飛行機の方が早いらしい。年末までにもう一回行けるといいな。 ![]() なお記憶のみで書いていますので、細かいニュアンスその他は違うかもしれないし、話題によってまとめてあるので順番が前後しておりますが、そういう部分はご容赦下さい。 雑感としては、一年ぶりでしたが、ずいぶん人が少なくなりましたね。前と横の方はがらがらで、たぶん50〜60人くらいしかいなかったかも。 文責(劉貴) |
映画データ
ザ・カー (1977) THE CAR 監督: エリオット・シルヴァースタイン Elliot Silverstein 製作: マーヴィン・バート エリオット・シルヴァースタイン Elliot Silverstein 出演: ジェームズ・ブローリン James Brolin キャスリーン・ロイド Kathleen Lloyd ジョン・マーリー John Marley R・G・アームストロング R.G.Armstrong ロニー・コックス Ronny Cox ジョン・ルビンスタイン John Rubinstein キム・リチャーズ Kim Richards Rappaccini's Daughter 1980 TVMovie 日本未公開 Movie Cast Kathleen Beller - Beatrice Dennis Boutsikaris - Vito Leo Cimino - Rappaccini Michael Egan - Baglioni Henry Fonda - Narrator Antonia Rey - Emma Kristoffer Tabori - Giovanni Movie Crew Dezso Magyar - Director Calvin Skaggs - Producer Elizabeth Swados - Composer (Music Score) Mike Fash - Cinematographer Barbara Claman - Casting Jay Freund - Editor Charles C. Bennett - Production Designer Nathaniel Hawthorne - Story Author たたり (1963) THE HAUNTING 監督: ロバート・ワイズ Robert Wise 製作: ロバート・ワイズ Robert Wise 原作: シャーリー・ジャクソン Shirley Jackson 脚本: ネルソン・ギディング Nelson Gidding 撮影: デイヴィス・ボールトン Davis Boulton 特撮: トム・ハワード Tom Howard 音楽: ハンフリー・シアール 出演: リチャード・ジョンソン Richard Johnson クレア・ブルーム Claire Bloom ラス・タンブリン Russ Tamblyn ジュリー・ハリス Julie Harris ルイ・マクスウェル 妖婆・死棺の呪い (1967) ВИЙ VII 魔女伝説・ヴィー(ビデオ) 監督: ゲオルギー・クロパチェフ コンスタンチン・エルショフ 総監督: アレクサンドル・プトゥシコ Aleksandr Ptushko 原作: ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Gogol 脚本: ゲオルギー・クロパチェフ アレクサンドル・プトゥシコ Aleksandr Ptushko コンスタンチン・エルショフ 撮影: フョードル・プロヴォーロフ ウラジミール・ピシチャリニコフ 音楽: K・ハチャトリアン 出演: レオニード・クラヴレフ ナターリヤ・ワルレイ Natalya Varlei ニコライ・クトゥーゾフ ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇<未> (1974) THE GHOUL 美女を喰う館・グール(TV) 劇場未公開・ビデオ発売 監督: フレディ・フランシス Freddie Francis 製作: ケヴィン・フランシス Kevin Francis 脚本: ジョン・エルダー John Elder 撮影: ジョン・ウィルコックス John Wilcox 音楽: ハリー・ロビンソン Harry Robinson 出演: ピーター・カッシング Peter Cushing ジョン・ハート John Hurt アレクサンドラ・バステード Alexandra Bastedo グウェン・ワトフォード Gwen Watford ヴェロニカ・カールソン Veronica Carlson ドン・ヘンダーソン Don Henderson イアン・マカロック Ian McCulloch |
データにつきましては、3つが全洋画オンラインより、ラパチーニの娘は海外サイトから引用させていただきました。