From me to me


・現在22歳、独身。男なし。従って当分結婚の予定なし。10年先の安穏より、今日この瞬間の快楽を求めるが故か。
・16年後の自分など、想像すら出来ないし、したくもない。未来とは、「未だ来らず」、わからないからこそ人生に面白味有り。
これを見ている38歳の自分が、笑っておればよし、泣いておればそれもよし。


さよなら,ブルーインパルス


 今年の巨人軍は去年に引き続き出足でつまづいている。多分優勝は無理だろう。16年後には江川が監督でもしているかもしれない。今のレギュラーは無論、二軍選手も皆引退してしまっていることだろう。
 16年後の私は思い出すのだろうか。かつて、「青い稲妻」と異名を取った俊足の選手の事を。彼の盗塁は私にとってはまさに芸術作品の一つであった。
 盗塁に有ってホームランに無いもの、それは「緊張感」ではないだろうか。ホームランは打った瞬間からはもうボールが主役である。その証拠に、観客はベースを一周するバッター(ランナーとは呼びたくない)ではなく、ボールだけを目で追っている。だがそこには入るか入らないかのじれったさのみしか存在しない。少なくとも私はそういう見方しかしていない。
しかし盗塁は違う。ピッチャーの執拗なまでの牽制が、もうすでに私の目を一人のランナーだけに釘付けにしている。そしてそれは、その直後に始まる盗塁という名のシンフォニーの序曲でもあるのだ。
胸を引き裂かれそうな緊張感という、一種の感動と共に第一楽章は「スタート」、第2楽章は「スピード」、第3楽章は「スライディング」。終曲は「2塁ベース」であろうか。それとも…
 彼、つまり松本のような選手が16年後の巨人軍にも居ると思いたい。だがもう若くない私にはそれも無意味な事。こんな感動は今だけのもの。
 ブルーインパルスはもう二度と帰らない…


EXPO ’85


 …今にして思えば、あの神戸ポートピアが終了してしまった4年前からずっと、私はこの日の来るのを待ち続けていた気がする。いつ「科学万博」の存在を知ったのかはまるで記憶にないのだが。
 あの出会いは、やはり運命だったと思う。こうしてわざわざ筑波くんだりまで私の足を向けさせたのも、そういう「神様のお導き」なのである。まだ聴いていなくとも、心の中では響いている。どれほど美しく、素晴らしいことか。夢の如き記憶は16年が過ぎても少しも色褪せない。だから、どうか38歳の自分が夢を忘れたりしていませんように。誇りを失ったりしていませんように。
(この内容は、他の誰が理解し得ようか。貴方でなければ…)

 さてこのワープロ、実に便利な機械なのである。(おかげで私は漢字無知になってしまった。)16年後には意外とわが家にもあるかもしれない。なにせ21世紀なのだから。とはいってもこれから先、どんな事が待ち受けているのか皆目見当も付かない。その「想像を絶するほど先の生活」をほんのちょっぴりかいま見る事が、この科学万博でできればいいと思う。

 さあ、「過去からの声」はもうおしまいにしよう。ここから先は今の、つまり16年後の私が決めていくこと。でも、自分が若い時どんな事を考えていたのか少しでも思い出しましたか?

38歳の私へ

 22歳の私より with love