整備編3

クラッチリフターロッド


(上写 真)左が古いもので右が新品のオイルシール

オイル漏れがひどくなってきたのでリフターロッド(プッシュロッド)を引き抜いてチェックしてみると、写 真のような有り様でした。早速交換と思い注文に行くと、在庫なし!
やむなく程度の良い中古品を買いました。

オイルシールの取り外しにはホームセンターで買った「かすがい」を使用。外すのは簡単なのですが、新しいシールを入れるのがちょっと大変。
チェーンとスプロケットが邪魔で真直ぐに入っていってくれません。こんなところはやはりオーバーホール時にやるものなんだろうなと実感しました。結局はハンマーを使っての力技でかたずけましたが...う〜ん、ちょっと心配。


   
プッシュロッドの遊びの調整は、アジャスターをマイナスドライバーで左に重くなるところまで回して、そこから1/4〜1/8回転戻します。

ACダイナモ
コペさんに教えられて初めて気がついたのですが、ACダイナモとライティングスイッチの関係は左図のようになっているのです。ライトをオフの状態では発電に2コのコイル(青)しか使われていないのです。ライトをオンにして始めて6コのコイル(赤も含む)が発電するんですね。
ガソリンタンクキャップ

左が今現在手に入るキャップです
フューエルフィラーキャップ(17620-292-020)を注文したらオリジナルと違うものが届きました。使用には全く問題ないのですが、厚みも違うし、上部段付きになっています。オリジナルはパッキンがゴムではなくて、コルクになっています。
セルモーター

うっ!それにしてもひどいカーボン粉・・・

後ろ側は遊星ギア

故障したわけではないのですが、興味本位でセルモーターを分解してみました。
ところが、ネジがどれもこれも錆びの塊と化してびくともしません。インパクトドライバーでも動かないネジはグラインダーで頭をカットして抜きました。

カバーを開けると中はカーボンまみれ! でも思ったほどカーボンブラシは摩耗していなかったな。 お掃除してるうちに結局全ばらしになっちゃった。おまけにケースも塗装しちゃった。

グリスはガビガビに乾いていたので必要以上に塗りまくりました。分解するときにはシム(って言うのかな?薄いワッシャー)の順番を記録して組み立てのときに間違えないようにしましょう。

話はかわりますが、我がフリーウェイ君はセルモーターが2度もぶっ壊れています。買い替えです。2万円です。涙です。

パーツリストに記載されてないセルモーターの分解図です。遊星ギア部はもっと分解できます。(間違っていたら指摘してください。)

1年ちょっとしか使ってないのに、遊星ギア部のグリスは消えていました! 安価なグリスをたっぷり塗っておいたのに・・・熱で溶けて流れたのか??
今回からは超高価なウレアグリスをたっぷり塗ることにしよう。

4つある皿ビスはM6で頭が10ミリという特殊な小頭皿ビスです。ネジ専門店にて購入可。
ガソリンコック
メインの長さが65ミリ、リザーブが35ミリ(金網)になっています。ゴミや水はストレーナーキャップにたまるので、ときどき開けてみるのもいいでしょう。
パッキン類をすべて交換しました。作動性も良くなり気持ち良い! (07/10月)
タンク脱着
左右をつなぐホースがあるために、タンク脱着の度にガソリンドボドボ垂れ流していませんか?
Bさんと同じように、外すとガスがストップする(片方のみ。もう一方はホースクランプを使って)ジョイントを装着しています。
これで脱着の煩わしさから解放されますよ。
リアブレーキ

リアブレーキシューを交換しました。純正部品はまだ手に入るのでしょうか? 調べもせずに今後入手困難になったときのために社外品を試してみました。
EMGOのウォーターグルーブ入りのリプレイスメントです。ちゃんとCB250/350TWIN用として売られています。($19.95 ) [43120-286-000] メイドイン台湾

他にはVESRAというメーカーからもCB用が出ていると思われます。最後の手段はシュー張り替えですかね。

CB400F(75年〜77年)のブレーキシューが使えそうです。ならば心配の必要はなさそう。

ドライブチェーン

ドライブチェーンのコマ数は
CB250、CL350(K0)が96コマ、CB350(K0)が94コマです。
でも、何故かCB350(K2)のパーツリストでは92コマに変更されています。
92コマの方がチェーンアジャスターの位置がしっくりしますが、軸距を長くみせた方が格好良いかなと思って94コマにして使っています。
走り方にもよると思いますが、1万キロ越えで交換時期かと思います。今回は1万4千キロでの交換となりました。
RKからDID50HDSにチェンジです。

交換は写真のように、古いチェーンの端に新しいチェーンを繋げて回すと簡単です。

ステップ
もともと着いていたのは左側。純正ではないけど、同じものだね! 新品でもかなり硬いゴムです。
古いステップは長期使用によりプラスチックのようです。
リアサスペンション


リアサスをモトピットさんにて購入。オーバーホールすべきか考えていたときだったので、飛びついてしまいました。実はこれCM400T用らしいのですが、ジャストフィット!見た目もノーマルの雰囲気を崩さずに良い感じ。硬さ調整もノーマルの3段階と違い5段階。

スプリング部分の幅はノーマルよりも太いのでカバーはつかず。カバーを特注してノーマルそっくりにしたいなぁ。
   
乗り心地は一番柔らかくしてもやや硬く感じます。これからゆっくりなじましていきます。これで高速道路が恐くなくなるかも?
マフラー
 

始動時にマフラー下部にある水抜き穴から水がパパパッと出るのは完全燃焼されてる証拠。いつも気持ちよく眺めていますが、この水は燃料中の硫黄分と反応した希硫酸の可能性があります。だとしたら錆の原因ですので、ちょい乗りでもマフラーが熱くなって水が蒸発する程度は走りましょう。

リアスイングアーム



2年ぶりのリアスイングアームの分解です。手が行き届かないところなので、案の定グリスが落ちているところからサビ始めていました。

ピボットボルト(シャフトだよ)のグリスニップルから時々グリスを注入していれば、ピボットボルトの穴からセンターカラーの穴と溝を通 り、グリスがまんべんなく行き渡るのでグリス切れの心配はありません。(下図)



グリスガンでグリスを押し込んでも、入っている感じがしません。余分なグリスはどこから流れ出るのでしょうか??
センターカラーの斜めの溝を通ってダストシールキャップまでたどり着いたら行き止まりだよなぁ。
メインスイッチ
導通テストをしてみたら接触が良くない!裏から分解してみると金属に緑青サビが出ていた。しかしシンプルな構造でうれしくなっちゃうね。
初代は壊されたので、このメインスイッチは2代目です。もしかしたらK2用ではないかもしれません。

   
ニュートラルスイッチ

ニュートラルランプが明滅し始めたら、電球の接触不良とここをチェック。上矢印の金具が回転して下矢印(写 真では取り外しています)の金具に接触するとニュートラルランプがつきます。チェーンのオイルと泥ですぐに汚れてしまう場所なので、開けたときはついでに掃除すると良いみたい。

ダッシュバルブ
メーター内バルブのゴムがボロボロの悲しい状態なので、作り直します。

ハーネスごと取ってみると、ハーネスチューブが6本の配線(ハーネス)に圧着されている場所があります。おまけに、ソケットのゴムも配線を切らねば取れない構造になっています。『分解はしないでネー』と言ってるようです。

新たに取り付けようと用意したゴムはヤマハ君から頂戴いたしました。ヤマハもゴムの末端が配線に接着剤で固定されていたので、切り取りました。
純正ではバルブは12V3Wですが、量 販店では12V3.4Wしか見つけられません。試しに純正部品ダッシュバルブ12V3W
(34902-259-000)を注文してみました。

なんと届いたのは12V3.4Wのバルブですよ!!
やられた! 量販店で買ったのと同じものじゃ〜ん!
1コ126円でした。(07/3月)
デイトナのハーネスチューブを通 して、念のためにゴムの隙間を万能接着剤スーパーXでシールして出来上がり。
コンデンサー
思うところあって、コンデンサーを新品に交換しました。
イグニッションコイルがボロだから、コンデンサーだけが光ってる!
イグニッションコイル
購入時からズ〜ッと気になっていたIGコイル。
交換されていないだろうから、30年以上になる骨董品のはずです。

ここ最近ひどくなってきた『始動性の悪さ』や『アクセル開度が少ない時の失火』『パワー不足』はIGコイルが原因ではなかろうか。

失火やパワーダウンも極端なものではなく、ジワリジワリと進行しているので、気のせいかもしれない、と今まで手をつけずにいました。
はるか昔にモトピットさんで購入したIGコイルです。
さっさと交換すればいいのに、今まで押し入れに寝かしていました。

取り外した青コイルと比べてみると、ステーの形が微妙に異なり、肌色コイルの方がひと回り大きい。コンデンサーのステーも肌色の方が背が高いのだ。

ポン付けできないので、元のステーに移植しました。いくつか削らなければならない部分もありました。
ハイテンションコードが硬くて、伸ばすのに苦労したけど、しばらくはこのまま使いたいなぁ。
熱でカチカチになったら、あらためてシリコンに変えようっと。


交換後の印象は、端切れよく、しっかりと点火していて、トルク感が増しました。(08/5)
スピードメーター

メータークッションが高価なので代用品をホームセンターで探してみたら、ありました! ポロンスポンジという通 常より高密度のスポンジが。ポロンスポンジを使えば10分の1以下で製作可能です。
スピードメーターのオーバーホールを日本計器サービスさんにお願いしました。
100キロ以上を指さないんです。7000回転以上に上げると振動に負けて指針が不安定になって、何キロ出していようが90〜100キロの間を揺れてしまうんです。

メーターのオーバーホールとはどんなことをするのでしょうか? 詳しくは聞きませんでしたがマグネットを交換(?)、シリコンダンパーの注入(?)などらしいです。メーターの分解修理は個人でできるレベルではないと思います。開けるにはまず溶かしてあるプラスチックを切断することからはじめなくてはならないのです。内部もとてもデリケートな部品ばかりだし。

帰ってきたメーターはメーター盤、クリアプラスチックの裏側まで磨かれて見違えるようにきれいになっていましたヨ。送料全部含めて¥13,650でした。

日本計器サービス 東京都世田谷区深沢5-36-9
電話 03-3704-3173 ファックス 03-3704-3219
ちなみにメーターはオイルがもれないように上写 真のような格好で保管するのが良いとの話です。 その後、装着試走したらすごいの一言! 指針がまったくぶれることなく、スムーズに上昇します。気持ち悪い程にスムーズです。