レストア乱舞編

最後の大詰め。気持ちよく走れるように細かなセッティングをしよう! 長かった行程などを思い出し、涙まじりの作業が続きます。しかし、ゴールが目の前になるとテープを切りたくなくなる天の邪鬼です。


クラッチ調整

ロックナットを緩めアジャスターを右に回していき、抵抗が出たところ(遊びがゼロになるとこ)から1/4回転左に戻します。1/4は目安で、多少の前後は好みです。
ブレーキのエア抜き

それでなくとも効かないディスクブレーキですから、エア抜きはしっかりやっておきましょう!
オイルポンプの調整

軽く差し込んだ棒の動き始めと角度を合わせます

オイルポンプ調整の前に→ 同調

|キャブレターのキャップにあるアジャスティングスクリューをいっぱいに締め込む。 (遊びゼロに)
}次にそのアジャスティングスクリューで左右のキャブレターのスロットルバルブを同調させます。左右のスロットルを同時に目視するのは、かな〜り厳しいです。カッタウェイに棒などを差し込み、アクセルを開いたときの棒の動きで合わせるのが良いかもしれません。(左写 真)しかし、直にスロットルバルブの動きが確認できないのは不安なものだ・・・・・
~次にアクセルグリップ側のアジャスティングスクリューで遊びを調整します。

それからオイルポンプの調整にうつります。

  同調時に小振りなミラーを使ったら、左右のスロットルバルブを目視できました。やっぱり直に見えると安心感が違います。
角タンクRDのマニュアルには『スロットルを全開にしたときに、オイルポンプの全開合わせマークがガイドピンに合うようにアジャスターで調整します。』との説明がありますが、丸タンクでは全開時にマークとガイドピンが合うはずがないヨ。

なので、ネットで見つけた調整方法を試します。

スロットルグリップを回してキャブレターのスロットルバルブが持ち上がる(スロットルが重くなる)瞬間に、オイルポンプのガイドピンと合いマークが一致するように調整します。

一致と言っても、ガイドピン自体に幅がありますから、適当になっちゃうよなぁ。
オイルポンプのエア抜き
オイルポンプのブリーダーボルト(})を外します。気泡が無くなるまでスタータープレートを手前に(黄色矢印)回します。
始めのうちはオイルポンプワイヤーをいっぱいに引いて、オイルが出てきたら引くのをやめます。
最少ストロークの点検
エンジン停止、アクセル全閉状態。
スタータープレートを手前に回し(黄色矢印)、アジャスタープーリーとアジャストプレートの隙間(|)が最大になったところで止めて、隙間をシックネスゲージで計測します。これが最小ストロークになります。

0.20〜0.25ミリであれば正常です。狭い場合はシムを交換します。
  このストロークによってオイルの吐出量が決まるので、とっても大切な調整です。

変なカバー(?)があってやりにくいので一度取り外してから、写真の部分の隙間をはかります。

0.5ミリと0.25ミリのシムが入っていました。
0.5ミリのシムを平らにするために少し削ったら、0.4ミリに。 足りなくなったので、0.15ミリのシムを足して最小ストロークを0.2ミリピッタリにしました。
   
点火時期

ポイントギャップを0.35±0.05mmに調整してから行います。
(ギャップが小さすぎても、高速側が伸びません。大きすぎると、発進がややもたつきます。)


タイミングライトを使った点火時期の調整です。
※4×8十字ボルトはトルクのかけやすい六角穴ボルトに変えました。


4ストと違って、2ストは低中回転は点火時期を早めに、高回転は点火時期を遅めにしたいのですが、進角装置などありませんから、どちらかを犠牲にするかんじで決定します。
(点火時期を早めると、吹け上がりが早く感じますが、頭打ちも早くなります。)

タイミングライトでケガキ線ピッタリに合わせるのが、最も安全だと思われます。が、低回転をちょっとだけ犠牲にしてでも、高回転に頑張って欲しい方は、点火時期をやや遅らせるのが良い感じです。

点火時期をなめていました!!
2ストの点火時期はとっても大事なんですねぇ。

高回転が吹けなくなったのでキャブをいじってみたけど改善せず。最後の最後に点火時期を見たら、少し早い側にずれていました。これだけで、そんなに調子が狂うの!?
4ストでは、ここまでシビアではないのになぁ。

ここ重要!!
ポイントギャップが開くと、点火時期は早まる。

新旧ポイント比較。(写真右が新品です)
カムに当たるベーク部分は約1ミリ、接点の摩耗も大きく(写真でわかるかな?)、点火時期調整に支障をきたすとこまできたので、迷わず交換します。
始動!
  まだオイルが来てないかもしれないので、20:1位 の混合ガソリン(ガソリン1Lにオイル50cc)を使用して始動させます。 焼き付きに神経質すぎる?

オイルが流れ出したらすごい白煙に包まれたので、すぐにガソリン6Lを足してオイルを薄めました。
セッティング

角タンクRD125に比べて、かなりピーキーな印象です。低回転でのトルクは明らかに細いと感じます。おまけに頭打ちが早い。

調べてみると、混合気がやや濃い症状。メインジェットの大きさからみて、ノーマルでやや濃い気味にしているのかな?
薄めに振ってあるよりは大分安心ですけどネ。

(06/11/12) メインジェット♯94では気持ち大きいようだ。ジェットニードルは元々上から2段目だったが、一番上に変えました。
今の時点で 気になる点は
| エンジンが冷えているときに始動した場合、本調子になるまで時間がかかりすぎること。一度走ればすぐに解消するのだが。
}ニュートラルが出にくい。渋滞のときなど、とてもツライ!
~フロントフォークオイルシールからのオイル漏れ。ダメなのか・・・?
圧倒的なフロントブレーキ制動力不足!!
<Tイドスタンド寝過ぎ。停める場所にも気を使う。
あとは文句無しに乗ってて楽しい!

メインジェットをケイヒン小丸の♯92に変更。
あー
調子良い。断然良い。頭打ちが少なくなって1万回転までストレスなく回るようになりました。ツーリングが楽しみだ。早く春が来ないかなぁ。

(07/5/29)試しにデイトナのパワーフィルターにオイルを塗布して装着してみたら、ビンビンに良い感じ。まだガスが濃かったのか! というか、キャブとエアクリーナーを結ぶジョイントが狭すぎでエアーが足りないよな。
●メインジェット♯92
●ジェットニードルは一番上の段
●デイトナのパワーフィルター(オイル塗布)

これ以上ガスを薄くするのは危険っぽい

セッティング、その後・・・

(08/7)デイトナのパワーフィルターでエアーは多すぎるはずなのに、ジェットニードルのクリップ段数が一番上、しかもメインジェットが♯92っておかしいよなぁ??
よしっ、すべてのセッティングをやり直そう! キャブのジェット類交換、IGコイルやコンデンサーもチェック&一部交換、2次エアーやキャブ油面 、ポイント交換に点火時期 などなど手を入れてみたら、あら不思議!!
●ジェットニードルのクリップ段数は真ん中 ●メインジェットは♯94では足りない・・・
で、絶好調になりました。今までのセッティングは何だったのだろう・・・・・

(08/7)全開時に薄く思えたのは勘違いで、プラグで確認したらやや濃い状態でした。
●ジェットニードルのクリップ段数は上から1段目(やや薄い)〜2段目(やや濃い) ●メインジェットは♯92
デイトナのパワーフィルター
これで決定。・・・色々試して、同じところに戻ってきたか。ふう

(08/9)姑息にジェットニードルのクリップ段数を上から1.5段目に、メインジェットは♯94に変更しました。
高回転で吹けないと思ったら、またまたポイントが狭くなって点火時期が早くなっていましたワ。