実行委員会ニュース

京都私学教研
 実行委員会ニュース
  第1号
2002.11.26



<今年度私学教研の意義>

■レポートの本数200本で活気ある教研に

  今年の教研は200本のレポート発表を目標にしています。 レポートの数が増えれば、行ってみようという人も増えます。教研の参加者が増えれば、分科会の議論も活発になります。活発な教育議論が起これば、レポートも掘り下げられます。そして、それはまた次のレポートを生み出す力になります。  今、京都の私学はいずれの学校も頑張っています。その「頑張り」や「取り組み」や「工夫」が沢山でてくる教研ですから、参加した人も元気を沢山もらえます。悩みがあるから、それを何とかしようとして実践が生まれる。レポートの数だけ悩みもあるはず。レポートの数が沢山あるということは、参加者の悩みを共感しあうということにもつながります。
 ほんの少しみんなの気持ちが動くだけで、200本のレポートは実現できます。そして200本の実現は京都私学全体の「元気」に直結します。


■従来レポートをしなかった層がレポートする教研に

  200本というのは、これまでの京都の教研では見られない数字です。従って、従来の教研でレポートをしたことがある人以外の層にもレポートをしてもらう教研になります。初めての人でも気軽にレポートが出せる教研です。優秀な実践家や理論家のレポートを聞くというのは、他の研究会でも出来ることです。むしろ今求められているのは、身近な実践を気軽に発表できる場ではないでしょうか。レポート発表するということは自らの教育実践を見直し、分析することになります。


   
今年の京都私学教研は「レポート参加型教研」です。

■私学フェス/全国青年組合学校の実績の上に立った教研集会

 京都私学フェスティバルでは、沢山の私学の教職員が生徒と父母と手を携え、学校の垣根を越えて3万人が集いました。そして昨年、一昨年の京都での全国青年組合学校の成功。この実績を私たちは持っています。
   教育研究集会はフェスとはまた違う性格をもっており、また、青年組合学校よりも幅広い年令層が集います。だからこそ、いままで結集させることができなかった、また違う教職員の層を引き付ける可能性を持っています。
 この教研集会はここ数年の京都の数々の取り組み成功の実績の上に立った取り組みなのです。そしてその絆を質的側面において向上させるものとなります。


■若手に「教研」の文化を伝える教研


 新任5年目までにレポート発表しない教員は、その後の教員生活においてレポートをしない傾向が強いということが言われています。そして、近年若い教職員の教研参加が少なくなり、レポート発表の経験の無い教職員も多くなっています。このままでは、教育現場における教研の文化は廃れてしまうという危機にあります。
  これは理論と実践によって団結する教員集団の崩壊を意味します。若手に教研の文化を伝えることは、先輩教員の責務です。今次教研集会は教職員の世代間の関係を見つめ直す、そんな教研です。



■各学校の宝物が見つかる教研

  誰でも自分の頑張りを評価してもらいたいと思っています。それは専任、非専任を問わず共通するものではないでしょうか。この教研は、自分の学校の実践を掘り起こす契機となります。京都私学教研のレポートを掘り起こす過程で、各学校の宝物も見つかるかもしれません。
  その宝物は各学校の教研でみんなの共有財産にするべきものです。京都私学教研は各学校の教研を生み出す契機になります。



■京都私学の頑張り/特色のアピール

  各校が単独で教研をするよりも、京都のさまざまな学校が共同して取り組む方が圧倒的に少ない労力で済みます。参加するにしても「お祭り効果」で大勢の人数が参加する方が「参加してみようかな」という気になります。上からの押し付けの教育改革が日本中を吹き荒れる中、現場のレポートが沢山でてくるということは、京都私学の特色や頑張りを大きくアピールするものとなります。そして、この成功は私学人としての自信と誇りに繋がります。


■教職員のネットワークの強化

  多くの出会いは京都私学の教職員のネットワークを強化するものとなります。それも教研というレベルでのネットワークの強化です。組合だからこそできる繋がりで、明日の京都の私学運動を切り開いていきましょう。