過去最悪の学費滞納! 立ち上がる生徒たち!

 1999年度、私学に働く教職員のこころを集めて設立された奨学基金をもとに、学費が払えず卒業・進級が危うくなっていた生徒(1999年度7名、2000年度8名、2001年度5名、計20名)に約400万円の奨学金が貸与されました。奨学金を受けた生徒は、同志社・京都女子・平安女学院・洛陽総合・京都明徳・京都橘・華頂・聖母女学院・京都光華・京都成安の10校に及びます。
 設立当時の基金は250名の方々から約700万円、その後私学教職員の他に退職教職員・同志社高校生徒会・私学フェスティバルをすすめる会事務局などから約150万円の募金協力を得ました。さらに今年度は現在までに私学フェスティバルをすすめる会事務局から約30万円の募金を受けています。一方、これまでの貸与実績の結果、現在の原資は約500万円となっています。
 リストラ・倒産・失業と不況の進行は底知れず、「私学で学ぼうにも、学費が払えずあきらめる」という状況は一層深刻なものになっています。今年9月に京都私学教職員組合が行った調査では、学費滞納が過去最悪となつている実態が浮き彫りとなりました(京都私学21校19551名を調査したところ、3ケ月以上の学費滞納者が347名にものぼり、その割合は1.77%を占めることが判明しました)。
 今年度は、私学フェスティバルの取り組みの中で、はじめて生徒向け参加協力券を有料化し、「学費が払えず、学校をやめていく仲間を一人でも減らそう」と、実行委員の生徒諸君がみずから財政部を立ち上げ、チケット普及に奔走し、5万円以上の募金集めに成功しました。

基金をより豊かに大きくするために、募金にご協力下さい!

 募金は一口1万円を原則としています。しかし、長びく不況の時節柄、少しでも多くの方々にこの基金を支えていただくために、1万円未満の募金も大歓迎です。
 募金は、下記の用紙に記入の上、現金を添えて各学校の担当者または事務局までお届け下さい。または、各学校の担当者に別途、振込用紙も渡してありますので、郵便振り込みもご利用下さい(ただし、振込手数料がかかります)。
 今年度奨学生募集は以下の通りです。募集期間が始まるまでのあいだに一人でも多くのみなさんにご協力いただきたく思います。まもなく支給される冬のボーナスからその一部を基金にお寄せ下さい。お願いいたします。
 <第一次募集>2003年1月10日(金)〜2月3日〈月)高校3年生対象
 <第二次募集>2003年2月21日(金)〜3月3日(月)高校1・2年生対象
 <問い合わせ&申し込み先>各学校担当者または私学奨学基金事務局
 私学奨学基金事務局:tel 075-415-1090 fax 075-415-1093  e-mail:kyosikyo@vesta.dti.ne.jp

 奨学生の担任の先生から
 この基金があるおかげで、親を一方的に責め立てないですみます。本当にありがとうございます。この子が「親に負担をかけるから、学校をやめたい」と「相談に来たとき、最後には救ってやれる支えがあることが、私を、落ち着いてその子と向かい合わせてくれました。

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京都奨学基金申込書                  年   月   日

 お名前            学校名またはご自宅住所                       

 募金します。          口                       円        
京都私学奨学基金NEWS
2002年12月8日発行 第4号
京都私学奨学基金事務局 tel 075-415-1090 fax 075-415-1093