「クレヨン王国シリーズ」
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第零回
「クレヨン王国シリーズ」について
悲しく、美しい国「クレヨン王国」


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クレヨン王国とは、何か

クレヨン王国。そこは、特別な夢の国ではない。
ゴールデン王様とシルバー王妃、カメレオン総理とクレヨン大臣達。
彼らが中心となって治めている国だが、私たちの世界とは無限に繋がっていて、無限に繋がっていない。
クレヨン王国は、世界の色という色を支配している。
色を失えば、世界は滅び、世界が滅びれば、クレヨン王国も滅びるであろう。
しかしクレヨン王国が滅びても、世界が滅びるとは言い難い。
クレヨン王国が滅びても世界は表面上は変わりないかもしれない。
その時、人々や世界は、何も感じぬ、色のない心になっているはずなのだから。
きっと、変わったことも感じないだろう。この世界から、美しい色という色がすべて失われたとしても。
クレヨン王国は、世界の至る所に存在しているが、通常クレヨン王国に簡単に入国することは出来ない。
あなたが、美しいと感じた色の中にクレヨン王国が存在し、そこに扉が開かれていても、
通常、生活に流され、心を失いつつある者にはその扉を見ることは出来ない。
しかし、心の綺麗な者が、入国できるというわけでもない。
心が全くの綺麗な者よりは、心に何らかの傷を持っていて、
その傷ついた心がクレヨン王国を求め、クレヨン王国が、その傷を克服しようとする
強い心を必要としたときに、招かれるのだ。
世界の至る所にクレヨン王国への鍵は存在している。
それは、綺麗な色、真の輝きを持つ綺麗な心、あなたの心の中にも扉があり
何らかの鍵があるかもしれない。

クレヨン王国の世界観

クレヨン王国は、色を支配している国だが、それは、物質的な色の他に心の色など、
すべての色を支配していることは、前章で述べた通りである。
心の色を支配しているせいもあり、クレヨン王国では、
表面上は、そんな事が行われているとは思えないほど、
我々の世界と同じように生活が行われているが、
森の中や、地下や、海や、山や、街が、一種の機能性を持ち
いろいろなことが行われている。
人の汚い心がはいた言葉や醜い感情、憎しみや悲しみの心を、
それを運命づけられた場所、人がその命を削って、自分を醜い姿に変えながらも
世界のために働いていたりするのだ。
人は自分だけで生きていると錯覚しがちだが、それはいろんな犠牲や、誰かのおかげの上で、
成立しているのだ。
当たり前すぎて忘れてしまうこと、気にもしないこと。
そんな事が、実は一番大事なことで、
クレヨン王国は、それを大切にし、汚い感情で出来たどろどろの臭い水も浄化し、
人に返そうとしている。
人がこの事に永遠に気付かず、永遠に地球を犯し、美しい色をその手で失わせ、
自分たちの心の色まで腐らせて生き続けるのなら、
クレヨン王国は、浄化しきれなくなって、滅びてしまう。
そんな、悲しさと、美しさを優しく抱き合わせている世界なのだ。

クレヨン王国とは、そんな忘れかけた、大事な心や、素敵な自然や、色を、思い出させてくれるお話です。

きっと、読んでも、皆が同じ様な感想を持つわけではないでしょう。
皆感じることが違うでしょう。でもそれは、あなたの心の色に感応して、
クレヨン王国が導いてくれた答えなのです。
ギャグあり、涙あり、テンポのよい話展開、隠されたキーワード。 クレヨン王国とは、心に潤いを与え、
そして、心に大事なことを教えてくれるお話だと思います。

次回の「おすすめFILE.1」は、「クレヨン王国のパトロール隊長」を予定しています。
パトロール隊長は、どっちかというと大人向けの悲しく切ない話です。
もちろん子供が読んでも、その思いは十分伝わることでしょう。




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