通販開始

■ネコ猫ヒカル 1 予告編■
最終更新日時2002年9月23日 午後 10:58:23

《表紙・裏表紙》
猫ヒカ表紙

絵をクリックすると大きいのが見られます。
《表紙イラスト:chagama》
※原稿無事あがりました!!ページ数も予定より20ページアップ!
書き下ろしが半分以上です。
そして、ようやく猫ヒカのコンセプトである「ちょっとエッチな」が
ようやく実現できたような・・。
不器用ながら思いを伝え合うアキラと猫ヒカルにちょっとドキドキしてみませんか?
2002年9月22日ヒカルの碁オンリーイベント「月碁目」にて、発行の
「ネコ猫ヒカル本 1巻」の情報のコーナーです。
    
●オフセット(表紙1色刷り)・92ページ(表紙込み)・A5・値段600円●
通販については、こちらをご覧ください。
    
《内容》
●ホームページで連載した11話分と、書き下ろし11話分(12話〜23話)を加えたものになります。
●これ1冊でもお話が一通り通るようにしてありますので、「こんないいところで終わってムキー!」ということにはなりません。(笑)(た・多分・・)
●パソコンを開かなくてもいつでもどこでも読みたい方に最適!(笑)
    
《お話のタイトル集》
書き終わったものからタイトルと、その中から台詞の抜粋を載せていきます。<随時更新>
○第12話「まるで初めてのよな」 ■ヒカル「塔矢・・ずっと一緒だね。」
○第13話「欲求という名の迷宮」 ■ヒカル「塔矢?オレ、塔矢がすることでいやだったこと一つもないよ。」
○第14話「素直になれない」 ■塔矢母「・・アキラと何かあった?ヒカルちゃん。」
○第15話「恋をしている」 ■アキラ『進藤・・進藤はもしかして・・気づいたのか?』
○第16話「幼なじみ」 ■和谷「・・一緒に風呂まではいってんのかよ。」
○第17話「ドキドキがとまらない」 ■アキラ『進藤がボクの手の中にいる・・。ボクの大事な進藤・・。』
○第18話「要注意人物」 ■アキラ「緒方さん!進藤に何をしたんですか?!」
○第19話「キスの嵐」 ■ヒカル「うん。・・もしかして、塔矢怒ってるの?」
○第20話「背中合わせの二人」 ■アキラ「一緒にいたっていなくなって同じだろ?キミにとってのボクはそんなものなんだ。」
○第21話「この気持ちは本当」 ■ヒカル「ドキドキしたり・・うっとりするほど心地よかったりするのが・・恋?」
○第22話「アキラの多難」 ■アキラ『い・・言えない・・。ボクの『好き』は・・こんな好きだなんて・・。』
○第23話「通じ合う想い」
(ねこ猫ヒカル第1巻最終話)
■ヒカル『オレは・・塔矢のために・・何ができる?塔矢は何がしたい?オレは塔矢のために何かしたい。塔矢の気持ちに答えたい・・。そして、オレも伝えたい。塔矢の事が好きだって事・・。もっと・・もっと・・・。』
    
《試し読み》
13話の中から一部抜粋
「塔矢・・オレ・・。」
「ん?」
「オレ・・塔矢と離れてすごくすごく寂しかったの。寂しくて寂しくてこのまま体だけ溶けて、心だけになったら・・塔矢の所に飛んでいけるのかなって思ってた。言葉も話せなくなって、体が重くて・・動けなくなって・・それでも塔矢のこと思い続けてた。」
「進藤・・。」
「でも塔矢は・・オレのこと・・いなくなって・・せいせいしてたって・・聞いたの・・。」
「え?!」
「オレがいなくなって元の生活になって嬉しいって・・。」
「そんな!そんなこと誰から聞いたんだ?」
 ヒカルの言葉にアキラの仮面が割れはじめる。
「佐為・・。」
「そんなの、キミにあきらめさせるために嘘を言ったんだ。ボクはキミがいなくなってせいせいなんかしていない。ずっと・・ずっと探していた・・。出会った場所で・・・。」
「塔矢・・ほんと?」
 ヒカルはそっと布団から顔半分を出す。その目がアキラの顔を見る。アキラは怖いほど真剣なまなざしでヒカルを見ていた。
「キミと離れて・・ボクが平気だって?キミは本当に・・本気でそう思った?」
「うん・・。その時は・・。だって佐為が・・・。」
「キミはボクよりも佐為を信じるの?」
 その言葉にヒカルはドキッとした。アキラは、ヒカルから布団をゆっくりとはがして、ヒカルの顔がよく見えるようにした。
「キミは・・ボクを信じないのか?ボクがどれだけ・・どんな思いでキミのことを探していたか・・。」
 ヒカルは、アキラの悲しそうな声に、いたたまれなくなって上半身を起こした。その起きたヒカルの体を、アキラは腕を伸ばして抱きしめた。
『やめろ。悟られるぞ。』
 アキラの中で誰かがそう叫んだが、今はヒカルがここにあるぬくもりが欲しかった。そして、欲しい言葉をヒカルの口から語られるのを待った。
「塔矢・・。オレ・・オレ・・塔矢のこと・・ずっと信じてたよ。」
 せつなげなヒカルの声。
「でも、佐為の言葉も信じた。きっと心の底では嘘だってわかってた・・。でも・・でも・・。」
「ごめん。キミもきっと不安だったんだ。その不安はボクが与えた。ボクのせいだ・・。キミがあんなに弱って辛い目にあったのも・・。」
「オレ・・塔矢のこと考えると、胸がいっぱいになっちゃうんだ。だから、暗い土牢の中でやることもなくて・・逃げることもできなくて・・塔矢のことばっかり考えてた。塔矢と過ごした日のことを。オレ、今まで生きてきて、塔矢と過ごした5日間がすごくすごく幸せで・・かけがえのないモノなんだって思った。」
「進藤・・。」
 アキラは、ヒカルを抱く手に力を込めた。ヒカルも塔矢の背にそっと腕を回す。お互いの鼓動が聞こえるくらい近くに寄り添って、ヒカルは涙が出るほどに幸せだと感じた。塔矢の香り、塔矢の温度、今同じ時を過ごしているという満ち足りた気持ち。
 アキラの方も、ヒカルを抱く手に力が入り、自分に身を任すヒカルが愛おしくてしょうがなかった。抱きしめれば抱きしめるほど、もどかしくなる。もっと手に入れたくなった。
「ボクも・・キミといた日々を・・毎日毎日かみしめていた。キミのいなくなった日々がどれほど辛かったか。・・ずっと一緒にいたい。一緒にいてくれないか?」
「塔矢。」
    

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