【お知らせ】2/9発行の「ねこ猫ヒカル2巻」の中で、
一部文章が抜けているのが見つかりました。
抜けている部分はこちらです。(数行です)
大変申し訳ありませんでした。以後気をつけます。

2003年2月9日発売!!


■ねこ猫ヒカル 2 告知ページ■

《表紙イラスト:chagama》
《本文:織夜》
KEY-FLOWER PRESENTS
2003年2月9日「紺碧の龍・黄金の虎」にて、発行予定の
「ねこ猫ヒカル本 2巻」の情報のコーナーです。

●仕様●
オフセット(表紙1色刷り)・84ページ(表紙込み)・A5・600円●

通販については、こちら

▲▲表紙・裏表紙画像公開!!(画像をクリックすると大きな画像で見られますよ。)▲▲
〈イラスト:chagama〉
《内容》
●ホームページで連載した2章10話分(28ページ)と、書き下ろし16話分(48ページ)を加えたものになります。
 ホームページ連載分にもところどころ書き下ろしあり。およそ、5分の3が書き下ろし!!

●これ1冊でもお話が一通り通るようにしてありますので、「こんないいところで終わってムキー!」ということにはなりません。(笑)(た・多分・・)

●パソコンを開かなくてもいつでもどこでも読みたい方に最適!(笑)
★書き下ろし分での新キャラの紹介★
スヨンの君:ヒカルと同じ猫の国の王子様の中の一人。ヒカルラブ。
       あまりのヒカルラブぶりに教育係のヨンハによって山に修行に行かされていたが、
       戻ってきてヒカルのいる塔矢家に転がり込む。得意技「猫っかぶり」。

ヨンハの君:スヨンの教育係。
       教育係ナンバーワンを目指し、ヒカルの教育係「佐為」を敵対視している。
       スヨンの教育には厳しいが、おねだりされると甘かったり、やや心配性な部分がある。
《お話のタイトル集》
書き終わったものからタイトルと、その中から台詞の抜粋を載せていきます。<随時更新>
●サイト掲載分の書き足し完了 ---
各話タイトル より抜き台詞
11話「緒方の企み」 緒方「だが、アキラ君では十分に進藤君を喜ばせることはできまい。オレほどにはな・・。フフフ・・。」
12話「飼い猫の証」 緒方「ふん。そんな偉そうにオレを睨めるのも今のうちさ。いずれ、立場が逆になる。」
台詞緒方さんばっかりですみません・・(汗)
13話「大事じゃないの?」 アキラ「キミは緒方さんのいうでたらめと、ボクの言葉どっちを信じるんだ?」
14話「犬猿の仲」 ヨンハ「おや、佐為の君。伏せっておられるとお聞きしたのに随分お元気そうで。お得意の仮病ですかな?」
15話「スヨン襲来」 スヨン「あんた、わかってるんだろ?オレがヒカルの君を連れ戻しに来たって事。」
16話「猫っかぶり」 ヒカル「どうかなー。ヨンハは佐為のこととか関係なくてスヨンのことがいっぱい大事だから厳しいんだよ。うちの佐為もそうだもん。」
17話「運命で結ばれた二人」 アキラ『進藤が好きなのはこのボクなんだ・・・。ボクは毅然としていればいい。自信を持つのが一番の勝利への道だ。』
18話「誕生日」 ヒカル「オレ・・生まれた日ない・・。」
19話「不安の種」 アキラ『いつか、ボクの知らないことが・・ボクと進藤を引き裂くのではないのか・・・。』
20話「唯一の存在」 ヒカル『心臓が飛び出しそう。絶対手から塔矢に伝わってる・・。オレのドキドキ。』
21話「早朝の訪問者」 塔矢父「この私と囲碁で勝負したら、このネコを返してやらんでもない!」
22話「恋すればわかる」 スヨン「・・多分、ここで塔矢とボクどっちが好きって聞いたら、きっとヒカルは塔矢って答えるんだろうね。」
23話「招かれざる客」 緒方「ふーん。でも騙されるのには内心自分でもそう思っているからなんじゃないのかい?」
24話「世界に二人だけ」 アキラ『進藤・・いいの?抵抗しないと・・キミを・・ボクは・・。』
25話「ヒカルの危機」 緒方「アキラ君は・・いないな。」
26話「初めて同士」 ヒカル「オレ、恋もキスもベタベタも全部初めてだからさ・・何でも新鮮で面白い。塔矢はなんか平気そうだけど。オレが知らない事、いっぱいしてくるし。」
《試し読み》 第15話から一部抜粋
 塔矢家の玄関でがらっと音がする。
「おかえりー!塔矢。」
 アキラを迎えにヒカルが出ると、アキラの手にはぼろ切れのような物がぶら下がっている。
「?。塔矢、何持ってるの?」
「ネコ。」
 アキラが、そういって揺らすが、その汚れきったネコはぴくりとも動かない。ヒカルはじっと見ていたが、急にハッとなって眉間にしわを寄せる。
「え?え?もしかして、塔矢、オレの他にもう1匹ネコが欲しくなったの!?オレじゃ満足してないの!?」
「な、何言って・・。進藤!」
「何を騒いでるの?」
 母がエプロンで手を拭き拭きやってきた。
「塔矢が、オレのこと、もう飽きたって言うんだ。」
「まぁ、アキラさんったら・・。」
「ちょっと待って。誤解だよ。」
 ヒカルは泣く振りをして母に飛びついたが、すぐにたまらなくなってくすくす笑ってしまう。
「だ、だましたな!」
 アキラはヒカルがからかっているのに気がついて、かぁっと血が上った。
「だって、塔矢、本気でおろおろするんだもん。」
「ふざけるな!キ、キミはぁ!」
「それより、このネコ大丈夫?ぴくりとも動かないよ。」
 ヒカルは心配して、今度はアキラの方に寄ってきた。拾われてきたネコはドブ川にでも落ちたのか、真っ黒なドロ汚れが全身に付いていて、まるで使い古されたぞうきんのようだった。
「あ、生きてる。」
 ヒカルは、ネコを抱き上げて、鼓動を確認する。ヒカルに抱き上げられた途端、ネコはぴくりと耳を動かした。
「ニャ・・。」
 小さく鳴いて、ネコは目を開けた。その途端、ぽんっと大きくなる。
「ヒカル!」
 ネコは大きくなるやいなや、そう言ってヒカルに抱きついた。
「うわぁ!」
 ヒカルは急に人型になったネコにびっくりし、そして聞き覚えのある声にさらに驚いて大きな声を上げた。
「その声は、スヨン?!」
「やっと会えた!ヒカル!」
「あんまり汚いからスヨンだなんてわからなかったよ。」
「ヒカル!ヒカル!!」
「ちょっと、スヨン、痛いってば。」
「ヒカルにわざわざ会いに来たんだ。もっと抱かせろ!」
 黒い猫耳に黒いしっぽをはやしたその男の子は、ぎゅうっとヒカルに抱きついて離れない。それを見て、最初はひたすら驚いていたアキラだったが、だんだんなんだかむっとする。母だけが冷静に笑って言った。
「あらあら。ヒカルちゃんのお知り合いのネコだったのね。泥だらけじゃなんだから、まずはお風呂にでも入ったら?感動の再会はそれからにしなさい。」


(つづく)
ヒカルラブのスヨンちゃん登場でアキラ、ピンチ。今まで邪魔のあまりなかった二人だが、ヒカルを猫の国に取り戻そうとするスヨンに果たしてどうでるのか。お楽しみに!
    

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