◆「狂花遊戯 2」◆
(アキヒカ18禁本)
◆予告編◆


2004年8月14日 午後 2:53:41

青い字の所が更新してあります。


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【内容】
コピー・A5・40ページ・400円
(小説です)

終わりました!でますよー。
   アキラはブラック思考で攻め攻めです。ヒカルは恥じらいながらもアキラに流されていく感じです。
  今回、ようやく出せる「2」という事もあり・・内容が今まで以上にハードです。

 主なあらすじは・・

「アキラとヒカルが同居し始めて、2年目の夏。ヒカルの魅力に多くの人が魅了されていると緒方に吹きこまれ、アキラはヒカルに誰も不用意に近寄らないように泊まりの仕事をできるだけなくすように対策をする。しかし、ヒカルはそんなアキラの気持ちを知らずに自由に振る舞い・・・」

 アキラとヒカルは18歳(ヒカルは19歳直前の8月)で、2年前から同棲していて、恋人同士。設定は原作ベースで二人とも囲碁のプロ棋士です。
 かなりハードな内容なので・・18歳以下の人は買ったりしないでね(笑)。
 もっとつっこんだ内容は試し読みの下に書いてあります。

 こういうの(ハードな痛い系)苦手な方は、ここから下は読まないでください。

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【試し読み(一部抜粋)】
 うだるような暑さの夏。風がなく、ねっとりと絡みつくような夜に、アキラは突然目が覚めた。気味の悪い夢に呼吸が乱れる。
「進藤・・。」
 ばさりと前にたれてくる長い髪を払いあげる。隣に寝ているはずのヒカルはいない。
「そうだった・・。今週から進藤は自分の部屋で寝ているんだった・・。」
 広いダブルベッドにアキラ一人で寝る事になったのは、ヒカルの提案からだった。あまりの暑さに耐えきれず、
「オレ、しばらく一人で寝たい。二人で寝てると暑いからさぁ。」
と、この前の週末きりだされたのだ。 「暑いって、キミが涼しいように、クーラーだって入れているじゃないか。」
 アキラはクーラーが苦手だった。毎晩クーラーを入れて寝るのもヒカルのために我慢しての事だ。
「だって、おやすみタイマーで1時間で切れるじゃん。暑いんだよー。」
「当たり前だろ。一晩中ついていたら、体に悪いし、キミは寝相が悪いから冷風で冷えてしまうだろう?」
「二人で寝てると、お前の体温で布団が暖まってるから余計に暑いし。」
「体温はキミだって同じだろう。」
「とにかく!オレは一人で寝たいの!自由にゴロゴロしたいの。今晩からオレ、自分の部屋のベッドで寝る。いいだろ?」
 なぜあの時、頷いてしまったのだろう。アキラは後悔した。
『ボクもどうかしている。進藤の寝息が隣に聞こえないだけで毎晩悪夢にうなされるなんて・・。』
 一緒に寝られないというだけでどうしようもない不安が心に染みついて夜毎大きくなる。隣の部屋でヒカルは一人ですやすや眠っているのだろう。そう思うとずっと抑えていた感情が暴れ出す。塔矢アキラの中で普段は大人しくさせている並々ならぬ「独占欲」が心の細かいすき間にも入り込んできて正常な思考を麻痺させてしまう。
『いつだって側にいたいのに・・。進藤はそうじゃないんだろうか・・。もしかして、暑さを隠れ蓑の理由にして、本当はもう二度とこのベッドにもどってこないつもりなのでは・・。』
 そう考えると、すぐにでもヒカルの部屋に行って愛情を確認したくなる。しかし、自分がそんなに切羽詰まった顔で詰め寄っても、爆睡しているヒカルにとっては蚊の羽音に等しい。
「うっさいなぁー・・眠いーー。」
と頭までタオルケットをかぶって寝直すのがオチだろう。
 アキラは自分自身と戦う事で納得させるしかなかった。ヒカルは自分を愛している・・邪推して彼を疑うのは彼の愛を裏切る事なのだと・・いい子ぶった事を考えて、無理矢理眠りにつくしかないのだ。

「おや、アキラ君。」
 対局を早々に終えて帰ろうと廊下に出ると、いやな声が耳にはいる。緒方だ。
「久しぶりじゃないか。先月も勉強会には来なかったしな。」
「あの日は対局があったので。」
「対局が終わってからでも来られただろう。ん?最近実家に帰ってるか?塔矢先生も寂しいだろうよ。」
 まるで子供扱い、親切そうに兄貴面して、近寄ってくる。アキラはなるべく見たくないといった態度で、目の端でちらっと緒方の方に視線を泳がせただけで、すぐに顔を背ける。
「すみません。緒方さん。今日はこれから用があるので、急いでいるんです。失礼します。」
「おや、オレと会う時は、いつも急いでいるんだな。」
「・・・。」
 緒方の嫌味も耳に入れないようにして、アキラは立ち去ろうとする。大抵こんな風にしつこい時は何かおもしろくない事があってそこらで偶然であった知り合いに絡もうという魂胆だ。大体緒方は、アキラとヒカルが恋をしている事をネタに必要以上に話しかけてくる。それが無性に鬱陶しい。アキラはイライラしながら、歩幅を大きくとって歩き出す。
「進藤君の事・・噂になってるの知ってるのかな?アキラ君。」
 わざとらしくヒカルの名前を強調する。その言葉にアキラが異様に敏感に反応するのを知っていて、使ってくる。緒方は、アキラを産まれた時から知っているだけあって、アキラの心の隙をうまくついてくる。いつもそうだ。だからアキラは緒方が嫌いだった。  しかし無視すればいいのに、アキラの足はさび付いた機械のようにゆっくりと止まってしまう。その様子を見て、満足げに口元を歪ませてから緒方は続けた。
「進藤君がね・・一部の棋士の間で噂になってるのさ。しかも彼にとっても君にとっても良くない噂だよ。アキラ君。」
 緒方の言葉がアキラの体を縛る。アキラは、緒方の作ったばかげた話かも知れないと思いつつも、知りたい心に勝てはしない。ヒカルに関わるよくない事だと知れば。アキラは砂を噛んで振り向いた。
「・・・聞かせてください。その噂とやらを。」


「ん?どうしたぁ?」
 ヒカルが向かいの席から、テーブルに身を乗りだして、至近距離で顔を覗き込んでいるのをアキラはようやく気がついた。アキラはドキッとしながらもじっとヒカルの顔を今度は凝視しだした。
 こぼれ落ちそうな大きな瞳は光の加減で茶色く光る。小動物のように人なつっこい視線は誰にでも投げかけられる。長いまつげ、きめの細かい肌、唇はチェリーのように赤く甘い。このどれもが人を惹きつける。もちろん、自分もその美しさに捕らわれている。だが、自分はヒカルの特別な存在。その他大勢の奴らとは違うはず・・そう思いながらもどこが違うのだ?と問いかける自分もいる。
『緒方さんが言っていた事・・まんざら嘘でもないんだろうな・・。進藤の事を見とれる人間の気持ちはボクが一番よくわかってる。』
 アキラは緒方に今日言われた言葉を思い出す。
「進藤君が女性の棋士の間でアイドルのようにかわいいだのかっこいいだのとキャーキャー言われているのは前からだが、最近は男の棋士の間でも進藤君が綺麗だとか艶っぽいとか噂になっていてね。隙あらば親しくなってずっと眺めていたいと思うようなのもいるそうだよ。元々そういう綺麗な男の子が好きな男色家だけじゃなくてね、普通の男も惑わす魅力があるらしいな。まぁオレにはわからない事だが、確かに、進藤君は背は高いが女のような手首の細さだし、腰も細いし、なんだか華奢に映るのは確かだ。それに綺麗な顔をしているし屈託なく笑うところも人を惹きつけるんだろうな。アキラ君も大変だな。みんなのアイドルを恋人に持って苦労が耐えないだろう。」
 その話を聞いた時、自分はどんな顔をしていただろう。緒方はおかしさを隠せないといった様子で、くっくっくっと声を殺して笑っていた。しかしなんとか取り繕って、動揺を見せないようにする余裕はなかった。自分だけが知っていればいいヒカルのきらめきを、周りで狙っている物がたくさんいる・・。そう考えるだけで頭が混乱してくる。
『進藤とボクの仕事先は一緒の時もあれば違う時だってある。一緒の時は守れるが・・それ以外の時は・・。ボクはどうしたら進藤を守れる?』
 アキラがあまりに顔に穴が開くんじゃないかというほど見つめてくるので、ヒカルはだんだん照れくさくなってきた。
「な、なんだよ。」
「いや、別に・・。」
「別にって・・お前、今日帰ってきてから元気ないぞ。どうしたんだよ?なんかあった?今日は棋院で対局だったよな。」
「なんでもない。キミが気にする事はない。」 「気にするよ。」
 ヒカルが発した言葉がアキラの心に少しの光を与えた。
「どうして?」
 アキラは意地悪く聞く。こういう風に言えばヒカルが照れながらも自分の気持ちを話してくれるのは知っている。
「どうしてって・・だって、お前はオレのライバルだし・・同居人で・・友達で・・。心配するのは当たり前だろ。」
「進藤、一つ抜けているよ。」
「えっ。」
「わかってて言わないの?それとも、こうしてボクにキミがそれを認めるスイッチを入れさせたいと思っているのかな。」
「何言ってるんだよ。」
 そう言いながらも、ヒカルはアキラの指が顎や頬をゆっくりとなぞるのをじっと受けている。
「ねぇ、進藤。ライバルはあんな事をするものかな。友達はキミの体の隅々まで探索したりするのかな。ん?他の友達にも触らせてるの?」
「んなわけ・・ないだろ・・。」
 ヒカルは、アキラの指の腹で唇の敏感なポイントをふわりふわりと撫でられて、視線がとろんとする。
「じゃあ、ボクは何?君の何?キミの熱さを、キミの従順に足を開く先を知っているボクは・・。」
「そ、そういう事言うなって、いつも言って・・。」
 抗議の言葉はテーブル越しのキスで塞がれる。
「ねぇ?進藤・・ボクらが深い関係だという事・・皆に知らせたいな。キミがボクのものだとみんなに言ってしまいたい。」
 アキラはキスの終わった唇を、ヒカルの耳元に移動してつぶやいた。ヒカルは真っ赤になって目を見開いた。
「だ、駄目だよ!そんなの!」
「なぜ?」
「どうしてって・・そんなの秘密でいいじゃん?だって、そんな事言いふらすものじゃないよ。恥ずかしいし・・気まずいよ。」
「そう?ボクは平気だけど。」
「・・お前はちょっと変わってるからな。オレはいやだ。家の中では間違いなく恋人同士なんだからいいじゃん。」
 そう言って、ヒカルは自分からキスをした。ぺろっとかわいい舌で舐めるおまけ付きで、アキラの沸々とした気持ちが少し誤魔化される。
「じゃあ、今晩は恋人同士だっていう事をよく確認する事にしよう。それで許してあげるよ。」
 アキラは立ちあがって、さぁと手をさしのべた。
「もう!げんきんなヤツ!そういう隙は見逃さねぇのな。」
 ヒカルはプンプンしながらもアキラの手に手をのせる。そしてアキラはヒカルを久しぶりのダブルベッドに誘う事ができた。

 甘い時間が過ぎて、ヒカルは眠ってしまう。アキラはその寝顔を見ながら、
『進藤がボクの事を好きでいてくれる。その事は進藤自身をいやらしい目で見る輩から守る結果になるはず。でも・・泊まりの仕事なんかは危ないな。なるべく泊まりの仕事はさせないように、棋院に言っておかなくては・・。』
と、予防線をはる段取りを考えていた。


さて、詳しい内容ですけど、

  縛り・鏡・媚薬・監禁など、ちょっとソフトに(ソフトか?)SMです。
媚薬は無理でした。
監禁はプチ監禁程度っていうか、監禁か?とか思ったり・・。(どっちだ)
首輪とか大人のおもちゃとか・・は書きました(汗)
 ヒカル、いたぶられ気味。今までの中ではかなり執拗にいたぶられてます。
痛いことはしてないです。恥ずかしいことは・・いろいろと。
でも最後はラブラブですのでご安心下さい・・。

今までよりももっと・・ちょっとかなり・・やばいネタ満載ですので、ご注意下さい。


【表紙画像】(イラスト:ちゃがま)

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