チュチュ裏語り
その2

「卵の章と今後の展開」

 新章「雛の章」が始まりました。卵・・雛・・と来て、これはもう1章あるか!?と思わせる感じではありますが、まだわかりません・・。皆さんの応援次第と言うところなのでしょうか。
 言っていいのかわかんないんですが、もう新章始まったからいいでしょうか。雛の章、ロウランと抱き合わせ商法みたいになって、15分放送になったりしたし、なかなか新章の放送のお知らせが公式発表されなかったこともあって、「雛の章」自体が『急に決まったもの』とか思っている方がいらっしゃるみたいですが、まぁ、それも雛の章が始まってみて、違うとわかったでしょうか?
 最初から、放送される前から2クール分というのは決まっていたことで、第2章である雛の章までは決まっていたんですね。でも、3クール目って言うのは最初の段階で決まっていないわけです。だからこそ、2章でのたゆまない応援が3章へいけるかどうか・・というファンとして勝負所だと思うので、是非とも、みなさん、周りの人を家に招き、チュチュのビデオを見せ、そしてはめましょう!ファンタジー好き女子は間違いなくはまるでしょう。あと、純粋な心を持った男性もはまりやすいかもしれません。私の個人的データ&観測によると、「萌え」とか「エッチ」しか、アニメに求めていない男子にはダメっぽいです。(例:スクール水着・ブルマに=萌え、レオタード=not萌えみたいな・・)いや、チュチュにエッチを求められてもあれでそれですけれども・・。

 伊藤先生のキャラデザ&性格に深く関わっているアニメというと、まほTaiやファンファンファーマシィなんかがそうですけども、どっちもいいっすよ。逆にまほTaiやファーマシィが好きだった人は確実にはまるでしょう。プリンセスチュチュ。
 なんだ脱線しましたが(汗)。

 卵の章は綺麗に、感動的に終わりましたが、涙を流しながら、見ていて不安になりました。
 あひるは一途で汚れない愛の力で、心を引き抜かれたショック状態の王子の心を動かし再生させ、共に手をとり、念願のパドゥドゥを踊ることが出来ましたが、結局、あひるはみゅうとにとって、「プリンセスチュチュ」でしかなく、「あひる」だとは気づいてもらえませんでした。
 あひるのことを「友達」と呼ぶみゅうと。ネックレスなどのことから、あひるがチュチュではと簡単に気づいたふぁきあと比べて、みゅうとはチュチュに対して淡い幻想的な愛情を持っており、それは綺麗で偽りのないものだけど、深くない・・そこがこれからのネックになるのかなというのが、すごく悲劇的な感じがしたからです。
 卵の章の最後、エンディングで綺麗に踊るみゅうととあひるだけれども、その間に流れる愛は美しく光り輝いているけれども、まるでそれはクレールとの最終決戦のあった「湖」のように浅く、もろいもの・・という感じがしました。愛を表現する時、「海より深い」という表現がよく使われますが、みゅうととあひるの間の愛は決して海より深くないです。
 大抵童話では、王子やお姫様が醜い姿に変えられたりしても、それが愛する相手であると察し呪いが解けたり、内面の美しさに惹かれあい醜い姿でも結ばれたりするものです。ところが、みゅうとは、あひるを見ても、チュチュだと微塵も気づいていないし、きっと鳥のアヒルを見ても何とも思わないでしょう。それは心がないからわからないのでしょうか?いいえ、みゅうとは「愛する心」を手に入れたはず。本当ならばわからなければなりません。でもわからない。
 それは、まだ二人の愛が始まったばかりで、発展途上にあるからです。愛というのは一人では紡ぐことができません。別々の人間である二人が理解し合い、思い合い、大切にしあって、「育てていくもの」。手に入れるものではない・・。手に入れたところで、それはまだ仮の姿。張りぼてでしかないのです。
 それを考えると、クレールのみゅうとに対する愛はかなり成長していると言えましょう。クレールはやり方は強引かもしれませんが、みゅうとが心を失い、どんな姿でも愛することができる。自分を愛していなくても愛することができる・・。みゅうととあひるの愛が、『王子とプリンセスチュチュの愛』の枠にはまっている限り、クレールにチャンスはあるのです。そして、クレールの思いの方があひるよりも絶対的に強い。あひるは「嫉妬」や「疑い」など、いまだ愛に関して暗い心を持ったことがありません。そこがあひるの弱さかも知れません。
 深い海に闇はつきもの。『海より深い』愛の底にはかならず、暗い海底があるはず。愛を続けるためには綺麗なばっかりではいられず、海底にある暗いものと戦いながら、思いを深めるものなのだと思うのです。
 理想は、綺麗なまま愛を貫けることですけれども・・。それがあひるにできるか・・どうかですね。そしてみゅうとも。

 雛の章に入って、1話終わりましたが、なかなか雛の章も大変そうです。
 卵の章の1話の窓から落ちるみゅうとを救うあひるという図をなぞっていて、卵の章でも結構見ている時ハードだ・・と思っていた内容が、さらにハードになぞられるのかと思うと、期待と不安でいっぱいです。ああ・・ほんとうにメルヒェン・・怖さのスパイスが利いてます。
 これから、どうもふぁきあの前では鴉に操られ気味な「黒みゅうと」、チュチュの前では心を取り戻すために利用する「ぶりっこ嘘白みゅうと」の二重人格になりそうな予感・・。
 そして、「みゅうと総受け」だった卵の章にかわり、雛の章では「ふぁきあ総受け」になりそうな・・。ああ・・すごいわ・・深いわ・・。

 個人的には、みゅうとをふぁきあは救えるか、そして、あひるはるうを救えるかに注目していきたいと思います。ふぁきあもこの前成長したばっかりだけど、これからはその3倍増しくらいの成長が必要かも・・。がんばれ、ふぁきあ。

裏語りのTOPへ戻る