チュチュ裏語り
その4

「役割を失った者達」

 昨日、21話後編を見ました。あおとあが出てくるお話です。後編も見終わったところで、21話の感想を。いや、先回の20話も非常に感想を書きたい感じではありましたが、とりあえず、21話の感想にひっかけて、全体のまとめ感想(?)を。
 
 21話はしょっぱなから、あひるの夢ではじまり、王子様みゅうとまでは「あら、かわいい。」で済んだんですが、次のふぁきあが!すっげーさわやかさん!あひるビジョンでのふぁきあはこんな風にキラキラでさわやかなんだ・・・。ゆ、夢見すぎ!あひるちゃん!(いや、これは夢だけどさ・・)ふぁきあはもっと暗いよ。もっと根暗だよ。(根暗いうな)多分一番幸せな結果になっても、ふぁきあはこんな風に笑わないと思う。ちょっとはにかみ気味に微笑む程度だと思うよ。そして、そのはにかみ具合がまた「くはー!」な乙女達が続出かと。その辺の「くはー!」ってなる部分については、あひるちゃんより、ずっとぴけの方が乙女視聴者の気持ちとシンクロしていそうです。
 そして、続いて、「あひるビジョン」るうちゃん。あひるビジョンるうちゃんは、とってもかわいいです!かわいいがあふれてますな。あひるにとってるうちゃんは「かわいい!踊りすごい!」っていう超好意的イメージなのがあふれておりました・・。ほんと、るうちゃんには最後にはあんな笑顔で踊っていて欲しいよ・・。

 腐女子的には、21話はいろいろ「おおっ!」という場面がありましたね。っていうか、あおとあ・・・台詞が腐女子向き・・・。「キミが気付くまで18日と7時間24分だ。」って・・あんた・・分数まで数えてたんですか・・・。ヒカ碁ファンの私は速攻テレビに向かって「お前は塔矢アキラか!!」とつっこみましたよ・・ええ・・。塔矢アキラは秒数まで数えていそうですけども。(あ、話が脱線した)
「絶対服従だ!」とか、「ボクの家に来たまえ」とか・・随分性急ねぇ・・あおとあ・・。っていうか、私的には、あおとあ×ふぁきあ萌えというよりも、「みゅうとのために好きでもないあおとあの言うことを聞いちゃう、頑張っちゃうふぁきあ」っていうところに萌えてました。20話で「ふぁきあを傷つけるな!」と言ってもらったのが嬉しかったんやね・・ふぁきあ・・あの一言で、「オレはこの身をもっと犠牲にしても頑張れる!」とか思ったんやね・・とか・・。いらん事を考えてみたり。
 今回の21話後半でも、「3日間ずっと立ちっぱなし」っていう修行だかなんだかよくわからないことをさせられても、耐えるふぁきあ。この修行、あおとあは一緒に隣で同じようにやってたんでしょうか。あおとあ、結構おしゃべりだから、なんか立っててもいろいろ姑みたいに細かいことをうだうだ言ってそうでイヤですな。はっきり言って、あの女王様口調で隣でいやみったらしくいろいろ愚痴愚痴言われたら、そりゃあ、精神的苦痛で大変だろうなぁ・・。だから、多分、立ちっぱなしで体力切れで倒れたんじゃなくて、心労で倒れたものと思われ・・。きっと、「今1ミリ足が動いた。」だの、「もうこれで78回ふらついたよ。」とか、いちいち指摘されてたんだな・・。かわいそう・・。
 あおとあが、家系図を作っていたけど、あの家系図うさんくさい・・。あれによると、ふぁきあがドロちゃんの子孫であり、あおとあも直系じゃないけど子孫って事でしょ??(違うんかな??)だってあんな狭い金冠町内で、もしあおとあと遠い親戚だったらさぁ・・わかるだろうよ。ていうか、「ボクの父が迷子になった時に助けてくれた人がこの人だって事はつかめてる」って、父が迷子になった時の人が何の関係があるんだ!あおとあ!とか小一時間ほど問いつめたかったです。っていうか、ふぁきあ、つっこんであげてください。
「なんでやねん!」
ってつっこんであげて!人の話を鵜呑みにしちゃダメ!ドロちゃんの直系っていうのも、カロンが言うなら説得力あるけど、この思いこみ激しいドロッセルマイヤーオタクに言われて、素直に納得すなや!疑えや!
 っていうか・・ドロちゃんが結婚してるのが不思議だった・・。しかも子供が何人かいたっぽい・・。なんか想像できない・・。ドロちゃんの奥さんはさぞかし苦労しただろうな・・。もしかして、エデルさんは妻に似せて作ったのかな。そう思うと、ちょっとほろりとしますね。ドロちゃんも人間なのね・・みたいな。(人間じゃなければ何だというつっこみは、ナシでお願いします。)

 あおとあのあのドロッセルマイヤー記念館(自作)はすごかったですね。シャーロッキアンと同じ魂を見た気がします・・。私も再現できるならしたい!シャーロックホームズの部屋・・。ということは、あおとあのドロちゃんに対する愛は、私のホームズに対する愛と同じくらいということですね!
 ペンのつけ羽根が本当は白鳥だけど、アヒルで代用してあるらしい。むしろ、ふぁきあにはアヒルの方が萌えるかもしれません。それと、あのカエルのインク瓶がかわいい!ドロちゃん以外とかわいい物好きね・・。

 そして、樫の木!声聞いたことあるなーと思ったら、メーテルじゃないですか!メーテルの声優さんですね。ちょっとじんわりしたよ・・。
 樫の木の台詞が、微妙にクレヨン王国っぽくてクレヨン王国ファンとしてはわくわくしました。「ひとつはすべて、すべてはひとつ・・」そうですよ!命はすべて繋がっているのですよ!あの花もこの花もありのまま色美しく!ですよ!神の御技(みわざ)ですよ!くはー!(大興奮)
 ・・・すみません、取り乱しました。ここらへん、児童文学大好きっこの魂がうずきましたよ。月夜の晩というところもいいですね!ふぁきあの腕が枝になり、指が小枝になり、木になっていく様は、ギリシア神話のダフネの様だし!(ダフネの話も好きなんですよね・・・。ぽわーん。)
 いやはや、いろいろと萌えました。萌えましたとも!チュチュサイコー!

 さて、腐れな語りはこれくらいにして、今回のタイトルに上げた「役割を失った者達」について書きましょう。
 今、チュチュのメイン4人は、すべて役割を失っています。卵の章では、確実に、
チュチュ:王子様に心を戻すのが役割。王子に愛されても決して自分の気持ちは言えない。
クレール:どんなことがあっても王子を愛すプリンセス。王子にどんなに嫌がられたりしても、王子を好きだという気持ちに絶対的な自信を持ち、常に攻めの姿勢。手に入らなければ奪うまで!が信条。
みゅうと:王子様。とにかく王子様。
ふぁきあ:王子を守る騎士。
という位置関係でしたが、今全部変化し、崩れていると思います。
 王子は鴉の血に染まり完全にあらがうことができず、ふぁきあは騎士としては王子をまったく守れない、チュチュは心を戻す役割がなくなり、クレールは王子を愛する自信をなくしつつある・・。
 それぞれの現実を打開するには、相当の努力が必要な感じです。ふぁきあには新しい役割が与えられつつありますが、それがどう王子を救うのか、全く想像できないし、あひるは現実に何ができるのか・・そして、大鴉の血に支配される王子を愛すことをためらいだしたクレールは、どうやって自分が過去に犯した罪(王子の心に鴉の血を染みこませたこと)を償い、どんな王子でも愛せるわけではないという事に気付くのか・・。今まで「人形のようでも愛せる」というポリシーが根底から崩れるわけだし、その廃墟からどうクレールが立ち直り、再びどうしたいかということを見つける課程が想像できなくて、どうなるのかがこれからますます楽しみです。
 王子も、心の中で大鴉の血と戦っているようですが、21話の最後でも言っていましたが、「愛するにはどうしたらいいのか。」その答えに行きつくまでにはかなり大変な気がします・・。
 一見「愛す」事より「愛されること」の方が難しそうに思えますが、実際は「真実の心で愛す」事はとても難しいのかもしれません。「真実の心で愛す」ことは、自己犠牲を必要とするから・・。すべての心を投げ打つほどの愛を、自分ではない誰かに与えるのはとても難しいと思います。

 物語が大きく動き出した、プリンセスチュチュ・・これからますます楽しみですね。

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