テレビアニメ「夢のクレヨン王国」
第9話「11月の国T」
放送日:1997年11月16日
あらすじナビ:キャーベッタ
クレヨン王国の王女シルバー様。いいですわぁ。王女って響き。うっとりですわ。
でも十二の悪い癖を持っている、とっても人の出来た王女とは言えないお方なんですわ。
いくら名女優のわたくしでも、12個の悪い癖を持つ王女なんて、
とてもじゃないけど演じきれそうもありませんわ。
どうせ演ずるなら、もっといい王女がいいですわ。
あら、自己紹介が遅れましたわ。わたくし、キャーベッタ。キャベツの精ですわ。
王女の悪い癖は朝から爆発ですわ。まず、おしゃれに3時間。アラエッサもストンストンも
もううんざりって感じの顔。でもわたくしは女ですから、
もっと綺麗になりたーいっていう気持ちはとーーっても分かるんですが…。
シルバー様の場合、ちょっと度が過ぎていますわ。
アラエッサ達は怒って先に村の方へ行ってしまったんですの。
そして、その後王女は遅れて秋祭り寸前のカンガルー村に入ったんですの。
でも、何か変ですわ。危険な香りがしますわ。
村の人はみんな、刃物や斧や鎌や、物騒な物をたくさん持っているんですの。
そして、王女は見てしまったのですわ!!(ガガーーン)←効果音ですわ。
「王女を殺せ」と書いたポスターを!!しかもそれを貼っているのはアラエッサとストンストン。
12の悪い癖の一つ、「疑い癖」で、もうすっかりアラエッサ達が信じられなくなった王女は、
全速力で逃げる逃げる。「逃亡者」っていうのも女優魂が燃えますわね。
でもカンガルーたちも、アラエッサもストンストンもシルバー王女の疑いのフィルターのかかった瞳には、
みーーんな、自分を殺しにくる殺し屋に見えますの。誰も信じられなくなった王女は、
私、キャーべッタと、ネギック、ノビルジャーを呼び出したんですわ。
でも、ノビルジャーのどかした岩が、王女に向かって落ちてしまって大変!
すっかり王女は私たちのことも疑ってしまったんですの。
もう何も信じられなくなった王女は、一人、さっき岩をよけるために河へ飛び込んで、
びしょぬれになった服を、一人乾かしていたんですの。
そこへ、双子のカンガルーの姉妹「ルルとミミ」がやってきたんですわ。
二人は道に迷って迷子になっていたんですの。
はじめ疑いの眼差しで、ルルとミミを見ていた王女だったのですが、次第にこの子達のあたたかい優しさに
すっかり疑いの心も晴れたようですわ。
二人を連れて村へ帰ろうとしたのですが、シルバー王女も道に迷ってしまったようですわ。
そこへ、現れた、あの王様達を石にした少年!!(ジャジャーン)
なんて効果的に現れるのかしら。ちょっと女優の私としては、むっとくる感じですわ。
でも変なんですわ。そいつ、悪い奴のはずなのに、
迷子のカンガルー達をさりげなく村の見えるところまで案内してくれたんですわ。
うーん。彼は一体何者なのかしら…。サスペンス劇場には謎は付き物ですわ。
わたくしが、名探偵の役になりきって、無事に解決!といきたい所だけど、
残念ながら、女優は台本がないと役になれませんわ。
こういう謎解きは頭だけはいい、ネギックに任せておきましょう。
村へ戻った王女は、その「王女を殺せ」の張り紙がお芝居のことだと知って、一安心。
そのお芝居の王女役の人が見つからないと言うことで、このわたくし、名女優キャーベッタが
見事演じて見せましたわ。ほほほほほ。とっても満足ですわ!
今回の野菜の精
キャーベッタ・ネギック・ノビルジャー
今回のキーワード
おしゃれ3時間・疑い癖・・秋祭り・「王女を殺せ」・ルルとミミ
今回の原作からの出典
「クレヨン王国の十二か月の旅」
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