当相談室でどんなふうに心理面接を行っているか、その初回面接のやり方を簡単に説明してみます。初回面接は、1時間45分です。ゆとりを持って話し合いができるように時間を二回目以降より長めにとってあります。
まず前半にできるだけ詳しくお話を伺います。でも話すことが苦手だったりする方もいれば、うまく言葉にならない場合もあるので、その時に話せる範囲の無理のないペースでやってもらうようにしています。
後半は催眠療法に興味がある方は催眠をやったり、他の心理技法で興味があるものを試す方もいます。また後半もカウンセリングで話を続けられる方もいます。
二回目以降の面接では前半カウンセリングをやったら後半はその都度、どうするか話し合って本人のやりたいことをメインにやっていく場合が多いです。
心からくる悩みで苦しんでいて、カウンセリングや催眠療法で何とかなるものならやってみようと思っても、心理療法というものがどんなものかよくわからなければ暗中模索の感じですよね。
残念なことにネット上には、まるで魔法のように良くなると宣伝して高額を取ったり、良くなった方の例をたくさんあげていかにも良くなるふうなPRをしたりなどなど、ちょっと見ただけでも大丈夫かしら、と疑問な所もいっぱいあります。
また組織は大きくて信頼できそうでも、自分の担当になるカウンセラーは会ってみないとどんな人か良くわかりませんね。そんな中で、それも心理療法というものがよくわからない暗中模索で、信頼できるカウンセラーを見つけ出すのはとても骨の折れることです。
心理療法では会うと何かホッとできたり、ものが言いやすく、自分を出しやすそうに感じられるカウンセラーに協力してもらうことが、良くなるための基本の条件です。また、カウンセラーとクライアントの相性も大切と言われています。
とても苦しくて切羽詰まっていたら、そんな悠長にやってられないかもしれませんね。でもできる限り相性がよさそうで自分に合ってそうな治療者が見つかるまでいろいろ捜されるようお勧めします。なお当相談室にも遠慮なくご質問などなさってみてください。
そのように暗中模索ながらも懲りないでいろいろ探しているうちに、いつの間にか心理療法について詳しくなり、見る目もできてくるので、より自分に合った心理技法やカウンセラーを見つけやすくなってきます。