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T先輩



結婚前まで奥さんが働いていた会社の先輩のお話






ある日その先輩(以後T先輩)がどうしても僕と会ってみたいというので

僕と奥さん(当時彼女)とT先輩で食事することになりました。








T先輩をまったく知らない僕は

彼女にT先輩はどんな人?と訊ねると



とってもやさしいけれど繊細で傷つきやすい人なの






へーそうなんだ









僕は想像しました。

背は小さくておとなしくすごいやせている

女の子が思い浮かびあがりました。








仕事も終わり待ち合わせ場所で

彼女とT先輩が来るのを待っていると

歩いてくる彼女を発見しました。

ところが一緒のはずのT先輩は見当たりません。











あれ T先輩は来れなくなっ




始めまして Tです







え!?
(明らかに予期せぬ人が僕に声をかけている・・)






いつもお世話になってるT先輩






・・・・・・・










ちょちょちょっと
(手を引っ張りつつ)T先輩?あれT先輩なの!?




あの男が!!







シーーーーーッ!!
(ボディーブロウをくらいつつ)




ってゆーか








上島竜平じゃん!!!




ドスドスドス(3連発)






繊細って言ってるでしょ!聞こえたらどーするのよ


傷ついて泣いちゃうでしょ!







いや泣かんだろ あれは



ボスッ






どーしたの?二人とも






いえなんでもないです さて食事行きましょうか







僕の前を彼女とT先輩が歩いて僕はその後をついていきました。

僕の心の声は

目の前に竜平がいる なぜ竜平がいる?だったと思います。

そんな動揺を隠せない僕の前で

キャバクラの呼び込みがT先輩にむかって






兄ちゃんかわいい子いるよ 寄って行ってよ



兄ちゃん損させないからさ





するとT先輩





女だから!(手で振り払いながら)






女だから!(無表情で)






どう見ても女でしょ!







T先輩どう見ても
男です(泣)







この後も他のキャバクラの呼び込み
全てに声かけられてました。

その度に



女だから!女だからと



手で振り払う仕草はホント男らしかったです。