整備編2

タイヤ

純正はフロントが3.00-18、リヤが3.50-18(250は3.25-18)。
サイズと旧車風パターンを考えるとDUNLOPのTT100GPか、同じくDUNLOPのK87(リア)、F11(フロント)といったところでしょうか!?

僕は懐かしのTT100GPをいれました。懐かしいといっても現代に蘇ったタイヤはハイグリップで別 物ですよ。
ただ、減るのがちぃとばかり早いです。

フロント

リア
DUNLOP TT100GP
3.00-18 47S [WT] 3.50-18 56H [TL]
110/90-18 MC 61H
[TL]
DUNLOP F-11 DUNLOP K-87
3.00-18 4PR 47P 3.50S18 4PR [WT]
BRIDGESTONE アコレードAC01・02
90/90-18 M/C 51H
(もしくはP)  [WT]
110/90-18 M/C 61H
 [WT]
IRC GS-19
90/90-18 M/C 51S
[WT]
110/90-18 M/C 61S
[WT]

好みは人それぞれですが、CBに合いそうなパターンを考えるとこんな選択肢でしょうか? 
TT100GPのリア用はチューブレスなんですね。気にしないでつけていたけど・・・どうりで硬いわけだ。
でもおかげで、パンクしてもあまりふらつかず帰宅できたということがありました。

AVONからはRRユニバーサルなんてのもあります。

M/Cはモーターサイクル用の意。
最後の数字とアルファベット表記は過重指数とスピードシンボルです。例えば『47P』では最大荷重175キロまで、最高速度150キロまでの意。(Sは最高速度180キロ、Hは210キロまでの意 )

[WT] チューブタイヤ/ [TL]
チューブレスタイヤ

リムの振れ調整の自作格安スタンドです。数百円で作ったのですが、こんなのでも結構使えます。
IRCのGS-19です。古臭いパターンに引かれて買ってみました。リアタイヤは違和感ありますが・・・


フロントはこんな感じです。わーい、縦溝がいい感じ。
リアは予想と違い現代風でした。
ハブベアリング交換


フロントフォークの分解ついでにベアリングをチェックしたら、ゴリゴリがすごかったので、交換することにした。

小売りしてくれる店で6302Zのベアリングを手に入れようかとも思ったが(1ヶ¥300位 安い!)、バイク用は特殊との噂を聞いて、純正を注文。品番は6302NSEでした。
ちなみにメーカーはNACHIのものでした。

ベアリングプーラーを使えば一気に持ち上がるかと思ったのだが、爪の引っ掛かりが弱く滑ってしまうので、少しだけ反対側から叩き出してからの方が良いようだ。

打ち込みは自転車用ニップル回しが2mm小さくピッタンコだったので、そいつで打ち込む。打ち込み初めが傾きやすいので慎重に。
(ソケットレンチのソケットを利用して打ち込むという方法をよく聞きますね)
リム

前々から気になってはいたのだけど、フロントドラムブレーキの効きがおかしい。効く場所と効かない場所があって、低速時にはカクンカクンとポンピング状態だ。ハブ内径を計ってみると、1ミリほども差があった。真円からは程遠いリムを無理矢理スポークを張ってごまかしているからハブにも影響が出たのかぁ?? どちらにせよ良い機会だから、リムもハブも変えてしまいましょう。(07.3月)

ハブは中古を手に入れたが、リムはどうしよう・・・

ドラムブレーキとディスクブレーキとでは左図のようにスポークの角度が約12°も差があるのです。リムを扱っているメーカーやお店に尋ねても返事は様々で困りました。
(左図より、赤-ドラム/青-ディスク)

ダメモトで市販のリムを買ってみました。サイドにでかでかと刻印されててチョー格好悪いけど・・・
フロントが1.60-18(36穴)、リアが1.85-18(36穴)です。
スポークは曲がり方の違う内側用と外側用があります。
組み方は内側を仮組みしてから外側を組んでいきます。
試しにスポークを組んでみました。予想外に、この状態では何の問題もありません。どこにも変なテンションはかかっていません。
んが、ニップルは写 真のようにうまく収まらずに片側が飛び出してしまいます。チューブに当って擦れてパンクという悪夢を想像してしまいました。
で、2ミリ厚のゴムを加工して極厚リムバンドを作りました。角はテーパーにカットして、溝にスッポリ収まるようにしてあります。
ふふふ、これでチューブを傷つけることはないもんね!
頭良いな〜
と思ったら、タイヤとチューブを組んで空気圧を高めたらニップルが押されてスポークが曲がりました・・・12°の違いは大きいぞ〜!

これでも問題なく走れるけど、気になるので今後策を考えたいと思います。
プラグ
寒冷地

B4E

市街地、低速走行 B6E
一般走行 B7ES
高速走行 B8E以上
B7ESで渋滞の町中ばかり走っているとプラグの焼けが悪く、黒くくすぶってしまいます。高速道路を走り続けてやっと良い感じの焼けになります。

真冬は始動性の悪さから6番にしています。6番でも結局エンジンを回せないとカブリぎみですけど。

ハイテンションコードがカチカチに硬化していたので、NGKのモノに交換しました。低回転で効果 が実感できました。
目にするNGKのプラグキャップは何故か赤ばかりである。ここカスタムしてます感があるから目立つカラーの方が売れるのだろうか? 目立ちたくない人にはLB05Fブラックが純正っぽくてオススメです。これ、店頭では見かけませんが、カタログにはちゃんと載っています。

プラグコードも黒に変えました。黒のコードってありそうで無いんです。やっと見つけたTaylor(テイラー)の黒です。おおーっ、何か純正風でいいじゃないですか!

オイル


夏はBPのCORSE CLASSICを、寒くなったら純正を入れています。BPは20W-60という超硬い鉱物油(硬すぎて現在は使っていません)、ホンダウルトラは20W-50を使っています。かたすぎだよと言われても焼き付くよりは・・・

最近はモトレックスのTOP SPEED 4Tを使っています。15W-50でちょうど良い硬さ。いや、それ以上に歌い文句にやられたのかも・・・冬はちとつらい、暖気運転長めで

FORMULA 4T
『 鉱物油で精製されたオイルで旧型車等のシール、ガスケット類への攻撃性が低く、車種を選ばないオイルです。耐熱性、磨耗低減性が高く、エンジンの寿命を伸ばします。 』

TOP SPEED 4T
『鉱物油をMOTOREX社独自の分子変換製法で100%化学合成油に近いパフオーマンスを実現。高いせん断安定性が確実な潤滑作用を確保します。 』

バッテリー


ユアサならYB12A-A、フルカワならFB12A-Aです。見たことも聞いたこともないメーカーからも(12N12A-4A-1)に相当するバッテリーは販売されています。


新たに新調したら今までと違う形のバッテリーが届いたヨ。
上のは古いタイプかな? 黄色のキャップがネジ式ではなかった。
 

バッテリーの寿命って早いですよネ。大事に使って3〜4年、早いときは1年で使えなくなることがあります。数値では12v以上あるのに、調子が悪かったら替えどきです。

放電後にしばらく放っておくと硫酸鉛が電極表面に白く結晶してサルフェーションを起こします。こうなるともうダメ。最近はパルスを利用してサルフェーションを回復させる充電器もみかけます。

ACデルコは3年以上もちました。充電しても12.3V以上上がらなくなったので終わりです。
次に用意したのはシーマリンの安価なバッテリーです。バッテリー液を入れたときに液面 がはっきり見えるケースが好印象です。ACデルコは見えなくて苦労させられました。
エアクリーナー
出るだけありがたいのですが、片側6000円というトンデモナイ値段のエアクリーナーです。

5000キロくらい走ったでしょうか、写真のように黒く汚れます。これでもまだいけますが、気分がよろしくないので交換します。

汚れたら内側からエアーでゴミを飛ばしてやるか、外側から掃除機で吸うなどして掃除しましょう。


何とかして再使用できないかと考えて、紙を切り外してみます。
接着剤(コーキング?)はそのままでは硬くて削れないので、バーナーであぶってからスクレーパーなどで削り落とします。熱しすぎると、煙りが出てくるので気をつけて!
すると、ここまできれいになります。

汎用エレメントをコーキング剤で固定すれば、何度でも再使用できるエアクリーナーが出来上がり! のはずです。
う〜ん、エコな男だ! 貧乏な男でもある!

実験は後日。こう御期待!(07/4現在)

Piper Cros(パイパークロス)は2センチもの厚みがあるので、こんなふうに少しはみ出してしまいます。
まるで人工芝だな。

人工芝がまぶしい!

試走行の感想は、ほとんど変わりません。変わらなくていいんですけどネ。ほんの少しアイドリングが上がって、走行中アクセルオフしたときのエアクリーナーへの吹き返し音が少し大きくなったかな程度です。

ほとんど純正エレメントと変わらないので、こちらでしばらく様子をみてみます。

注意!! ところが、Piper Crosは失敗でした!
エアが入り過ぎて混合気が薄くなりすぎました。
始動が困難で、しかも走行中全開にするとストールしてしまいます。もっと吸気抵抗のあるエレメントで実験しなくては・・・・・ つづく
配線図

配線図は次項に置いてあります。

2型はフロントブレーキストップスイッチがブレーキワイヤーの途中にカマキリの卵みたいに付いていますが、初期型にはフロントブレーキのストップスイッチはなかったのか??
このカマキリの卵のおかげで作動性がかなり悪くなっています。(たしか、昔のダックスとかにも採用されていたね)
配線図にはストップスイッチが書かれていませんのであしからず!

フロントフォークオイルシール交換



オイルシールがだめになって、オイルがもれ始めたので、フォークを分解しました。 カバーされている分、手入れが行き届かないので、他の部分よりもサビがすごかった!!

先ずはドレンボルトを抜きオイルを出し切る。ドレンコックパッキン(銅製ワッシャー?)は再使用のためにペーパーがけして平らにしておく。オイルシールを止めているサークリップを外す。(写 真2、3番目)スナップリングプライヤーはいいものを使いたい。安物だと結構苦労しました。
オイルシールはインナーを何度か上下させることで簡単に浮き上がってきます。

逆さまにしてオイルを抜くと、これは一体何!?というようなオイルが固まったできたアメーバがドロンと出てきて驚きました。

オイル量は200cc、僕はカヤバのG15Sを入れました。作動性は今の所良好です。
(もしかして固めの20Sを入れても大丈夫だったかなぁ?? )

一番の問題はフォーク取り付け時です!!
それについては次項を参照


必要な専用工具はスナップリングプライヤーとオイルシール打ち込み工具、それにフォーク取り付けのときの特殊工具です。
ガスケット


NPのガスケットセットを買ってみました。内容は左のとおりです。値段は¥4100。
CB750K0とかZ2とか人気車種はキャブのオーバーホールキットなんかも売られていてお得でいいよなぁ。

すぐに必要なものではないけど、きっと欲しくなるものばかりなので今のうちに入手しておきました。


デッドストックのハンドルが手に入ったので交換ついでに配線をべとつかない結束用テープで巻き直しました。スイッチ類も磨いて組み立てて気分いい〜!
ワイヤーハーネスがハンドル内を通してあるので見た目がすっきりしています。 通すときにはあらかじめ細い針金やヒモを通しておきましょう!

配線はこちらから

レクチファイヤー

ちなみに最初からこれがついていました。 オリジナルとは異なります。
今のバイクはレギュレートレクチファイヤーというレギュレーター(電圧を規定値を超えないように制御する)とレクチファイヤー(交流を直流に整流する)を兼ねたものが付いていますが、この時代のCBにはレクチファイヤーしか付いていません。レギュレーターはオプションで購入できました。
そのかわりバッテリーがレギュレーターの代役をかっているようです。 開放型のバッテリーは水の電気分解を行い、水素、酸素を大気放出する事により電圧を緩衝しています。つまり電解液のメンテナンスは大切です。電解液が減った状態でエンジンの回転を上げるとバッテリが電圧を吸収できずに各所の電球が切れる事態に陥ります。
スターターマグネティックスイッチ
スタータースイッチを押しても、カチカチいうだけでセルが回らないことが多くなってきたので、Bさんのページを頼りに分解してみました。(バッテリーが弱っていても、カチカチ鳴って同じ症状になります)

Bさんのスターターマグネティックスイッチとはコードに付いているグロメット(防水のためか?)の形が微妙に異なりました。新品で入手できるらしいので、心置きなく分解の刑に処せられます。

分解は自己責任でお願いします。
接点はスラッジで黒くすすけていました。やはり接触不良です。
蓋についたボルト型の接触部分を分解しようと、かなり強く引っぱたきましたが、取れそうにありません。本体についた接触部分も、中心のパーツがあまりにも細かすぎて分解する気になれません。
で、ペーパーで削って平らにして掃除したら、おしまいです。

組み立ててテストしたら、見事に蘇りました。
カチカチよサラバ!!