この畑は、水吐が悪くトラックターが嵌ったところです。真っ直ぐに掘っているつもりなのてすか、なぜか曲がってしまいます。

10分で1m位の速さで掘れます。このあと、この溝に孔の開いたパイプを埋めて完了です。
今は機械で暗渠を掘るのでしょうけれど手堀に挑戦してみました。

暗渠排水用のスコップで2回掘るとおよそ80cmの深さになります。

中腰になってスコップに土が乗った状態で持ち上げるのが大変です。

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この池はついでに掘ってもらったものです。今は昆虫が集まり、春にはカモも訪れてくれます。小さなビオトープです。
こちらは、明渠排水路です。開墾の前の一番最初に機械(バックホー)で掘ってもらったものです。普通は溝に法勾配が付いているのですが泥炭は直に掘れます。このままで3年が過ぎましたが、まだ原型をた保っています。
昨年の秋(雪の降る前)に押木した柳が春に発芽したところです。ヤナギは成長が早く、3年で2.50m位になり、防風効果もそれなりに発揮します。

とりあえず、ヤナギで風を遮りリンゴやサクランボなどの有用な樹木を植林します。このため、このヤナギを「犠牲木」と呼んでいる人もいました。

5月24日


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6月21日

ソバの花
ジャガイモの花が終わると、ソバの花が咲きます。
北海道の原風景です
どこまでも続くジャガイモの花
人間が食べるため一生懸命に働いて、作物を少しでも多く収穫しようと土地改良を行い良好な生育条件を確保してきました。下の写真は、その過程で得られる原風景です。これをがどのように見えるかは個人の感性です。ある人は、木が無くなって自然景観を崩したと思うかも知れません。また、ある人は西洋の庭園に見られる幾何学的美を見出し美しいと思うかも知れません。

最近は、環境や景観について色々と論議のあるところですが、生産現場には生産現場の「美」があると思います。生活の場には生活の場としての美があります。美しく立ち並ぶ町並みや団地は生活の場の「美」なのでしょうし、繁華街のネオンも「夜景」という「美」なのでしょう。

下の写真は訓子府町の農産物生産現場です。とても美しいと思います。ここには、ジャガイモ、ビート、小麦、マメが映っています。今(7月)は花の時期で美しいのは当然ですが、畑耕しの頃、芽吹きの頃、実りの頃、収穫の頃、収穫後の晩秋の頃、冬の前の頃、真冬のブリザードの頃等々、生産の現場は、全てその時々が一番美しく感じます。童謡の「春の小川」が用水路であるように、日本の「自然美」の原風景は「田園風景」だと思います。この田園風景には、「ふるさと」のウサギや「夕焼けこやけ」の赤トンボなど童謡の主人公の生活の場でもあります。
足場の悪いところで土の移動をしていて、ショベルが転倒。トラックターで何とか引っばり起こし、無事でした。
畑をたがやしていて、水はけの悪い、ぬかるみにトラックターが嵌ってしまいました。
この後、バックホーで無事引き上げてもらいました。
土地改良は、作物の生育環境を整えるだけではありません。
お天気任せ(晴耕雨読)の農作業は、晴れの日に効果的作業が行えるようすることも大切な役割です。
農作物が成長するのに必要な土地条件を整備しています。泥炭地で一番必要なことは、土地の水吐けをよくする事と酸性傾向の土壌を中性傾向に改良することです。それとこの地域は、風が強いので防風林があると良いです。

改良された農地
 (ジャガイモが育っています)


奥のササ原の部分にもヤナギの押木をしてあります。
3年後は、それなりの防風林が出来ていると思います。
ここの畑では、一番先に明渠排水路を造り必要最小限の排水路を確保しました。それから暗渠排水路を整備しながら、防風林となる苗木を植えています。防風林の完成には10年以上かかりそうです。

とある道路工事の現場で、実生(種子から発芽し木)のカラマツを法面に見つけました。
軟岩の上に少し積もった火山灰の上で必死に根を張っていました。
少し戴いてきました。すぐに畑に植えると活着しないので、ポットに植えて養生してから植えることとします。