ゆかりの人々

 後藤静香の生涯は、多くの人々との、心の交わりであったとも言えましょう。「心」というより「たましい」のふれあいが、多くの人との間にもたれました。その数は実に多く、様々な分野に亘っていて、とても書ききれるものではありません。

 長崎県立高等女学校教諭時代に出会い、大きな影響を受けたと言われる『鎮西学院院長・笹森宇一郎』(明治の末)、『修養団主幹・蓮沼門三』また同じ時期に笹森宇一郎の影響をけ、のちに盟友となる『田澤義鋪』、『修養団団長・田尻稲次郎』さらに、著述や講演活動を通じての交流『実業家・澁澤栄一』『男爵・森村市左衛門』『小原国芳(のちの玉川学園創立者)』など、年譜に登場する著名な人の名前だけでも、多士済々です。

 しかし、もっと数多くの、無名の人々とのふれあいを大切にされていたことは、私の記憶のなかにも、はっきりとあります。(続く)


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