テレビアニメ「夢のクレヨン王国」
第11話「11月の旅V」



放送日:1997年11月30日


あらすじナビ:魔女

今日はなんだか楽しかったねぇ。
たまには、こういう出来事もあるから人生捨てたもんじゃないよ。
何があったかって?
それはね・・・。

わたしゃ、独りで、森の奥深くに住む魔女さ。
もちろん「魔女」だから、魔法は使えるよ。
この森はあまりに深いから、みんな森の上を飛行船で、通っていくさね。
森の端に崖があって、その向こうでマンボ好きな飛行船屋が商売をしているのさ。
今日も、誰かがその飛行船を借りて、下手な飛行先夜のマンボの歌を聴かされて
一生懸命漕いでいるようだ。
その時、風にとばされて、その飛行船の中の一人が森に落ちたようだ。
その仲間達が落ちた子を探しに森へ降りてきた。
どうやらお腹がすいているようだねぇ。
久々のお客だ、ごちそうしてやろうかねぇ。
私の特製のゴマの料理づくしだよ。おや、なんだい?みんな、その渋い顔は。

なるほど、お前達は、あのクレヨン王国のシルバー王女の一行かい。
うわさには聞いたことがあるねぇ。愛らしいが、12の悪い癖を持つとんでもない王女だって。
そして、飛行船から落ちたのは、ゴマの精のゴマータだったのかい。
どうりで、私のゴマ料理にそんな顔をするはずだ。
始めは、わたしをあやしげな眼差しで見ていた王女だったが、
私が魔女だと知って、急に態度が変わったよ。
これはおもしろい。じゃあ、利用させてもらうとするかね。
魔女になりたいって、そりゃあ簡単にはいかないさ。
魔女って言うのは、相当な修行が必要なもんなんだよ。
だから魔女は大体みんな婆さんなのさ。年を取らない魔法を習得するまでに、
たいてい年を取ってしまうのさ。
え、信用できない?
わしの力を見せてやろうか?ほらっ!!
「雨よ来い、風よふけ!」
・・なんてナイスタイミングで、嵐が来るんだろうね。わたしゃ、ちょっとうっとりしてしまったよ。
それでも、王女達は私を信じない。なんて疑い深いんだろうね。
さすが、噂に名高い「疑い癖」だよ。
王女達はさっさと荷物をまとめて、出ていこうとしたが、
私が、階段から落ちて、苦しんでいると、戻ってきてくれたよ。
案外いい子じゃないか。心根は優しい子なんだねぇ。
スープも作ってくれたり、(味付けは別として)
看病もしてくれたよ。でも、私がちらつかせていた、魔法の本が、偽物だとばれてしまった。
あれあれ。
怒った王女と、ニワトリとブタと、人参とレンコンは、
さっさと出ていってしまった。今度はさすがに帰ってきてはくれないねぇ。

でも森は深いよ。
お前達だけで、森を抜けられるわけがないよ。
私は、私が使える、唯一の魔法を使って、
ゴマータを探し出し、迷子になりかけのシルバー王女達も探し出したよ。
折り紙で折った鶴に乗って空を飛ぶ私に、びっくりした様子だねぇ。
お前達も気をつけてお行きよ。
この鶴に乗っていくといい。
「おばあさん、また遊びに来るからねーー。」
ふん。かわいいことを言うじゃないか。
でも覚悟おし、また来たら、今度はもっとこき使ってやろうじゃないか。
でも、お前達がいてくれて、今日一日とっても楽しかったよ。


今回の野菜の精
ゴマータ・レンコポッチ・ニンジッピ

今回のキーワード
飛行船・ウー、マンボ!・魔女の館・「疑い癖」・折り紙のツル
今回の原作からの出典
今回は全くオリジナルなストーリーでした




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