テレビアニメ「夢のクレヨン王国」
6〜10話のあらすじ

あらすじはそれぞれ、その話で出てきたキャラが解説しております。


第6話「10月の旅U」

放送日:1997年10月12日

あらすじナビ:アラエッサ

ああ、大変な目にあったのだー。
シルバー王女がいつもの朝の恒例悪い癖の一つ「おしゃれ3時間」をしている間に、
カメレオン総理からの連絡が入り、王女は、手が放せなくて、吾輩がとったのだー。
なんだって!?吾輩の育ての親、とら猫の「おとらさん」が、キンモクセイを見に出たきり、
帰らないって!猫でありながら、ニワトリの吾輩を卵からあたためて、育ててくれた、おとらさん。
もう、心配で、吾輩は、ブルーな気分なのだー。

ブルーな気分をひきずっていたら、とらわれているはりこの虎をみつけたのだー。
虎は、どんぐり達に生け捕りにされ、監禁されているのだー。
吾輩は、その姿を、おとらさんと重ねてしまい、もう、いてもたってもいられない気持ちになって、
その虎を逃がしてやったのだー。しかし、いいことをしたと思うまもなく、
吾輩たち3人の周りをドングリ達が囲んだ。あの虎は運動会の景品だったらしい。
代わりに吾輩とストンストンが景品にさせられてしまい、もし王女が負ければ、
吾輩達は、バンバンジーと、酢豚に・・・。ドングリは中華が好きなのか?
いや、そんな料理の種類なんてどうでもいいのだ。

運動会を始めるにあたって、王女は、野菜の精たちを呼び出した。
4人の野菜の精が出てきたのだが、この場合、人数じゃないのだー。
質の問題なのだが、出てきたのは、なんだか、頼りなさそうな連中だった。
ソソソナスは、せっかちなのに、用心深く、トマトマトを大玉転がしの玉と間違えたり、
いちいち時間をかけて狙いを定めてから、玉入れをするので、効率が悪いのだー。
そして、トマトマト。主婦のパワーで、がんがん行きそうに思えたが、
すぐにヒステリーを起こすのだー。
キャーベッタは、紙吹雪を浴びるためなら、敵の鈴玉に、玉をあてに行ってしまうし、
レンコポッチは、病弱で、役に立たない。

しかし、我らが、王女。そんな事にもめげずにお一人でがんばった。
我々のために、あれほどがんばって下さる姿を見ていると、吾輩もストンストンも
もう王女を、どんな事があってもお守りし、12の悪い癖が、みんな直って、
武烈女王のような立派な女王になれるよう、応援しようと心に決めたのだー。
今回の教訓
個性を生かすも殺すも口次第?・災いは忘れた頃にやってくる

今回の野菜達
キャーベッタ・ソソソナス・トマトマト・レンコポッチ

今回のキーワード
「おしゃれ3時間」・・おとらさん・はりこの虎・どんぐり・運動会
今回の原作からの出典
「クレヨン王国の新十二ヶ月」・「クレヨン王国シルバー王妃花の旅」


第7話「10月の旅V」

放送日:1997年10月19日

あらすじナビ:トーフモン爺さん

わしの名前はトーフモンじゃ。歳はとっても、白くてすべすべな、豆腐の精なのじゃ。
シルバー王女達は、カメレオン総理の指示のもと、海へ出たのじゃ。
海の沖の方には、島があって、そこは、キンモクセイの名所で有名なところなのじゃ。
ふと、王女達が海辺を見ると、そこには、
あの王様達を石に変えた、死神の男の子がいたのじゃ!
王女達は、その少年に詰め寄るが、少年は全然死神のことなど知らない様子。
おまけに彼は、クリンという名で、この海辺で
ここ何年かでおじいちゃんもおばあちゃんも両親も亡くし、
一人でがんばっている気の毒な子供だったのじゃ。
彼を死神だと、悪い癖の一つ「疑い癖」を発揮して疑っているシルバー王女は、
彼の家に泊めてもらって、偵察することにしたのじゃ。

王女は、夕食にとホットケーキを焼いたが、真っ黒焦げにしてしまった。
アラエッサも、ストンストンも自分の分は綺麗に焼いたのに、
シルバー王女だけは、うまく焼けなかったのじゃ。
そこで、呼ばれたのが、年の功コンビの、わしと、ウメケロ婆さん。
わしらは、うまく、クリンの分もホットケーキを焼いたのじゃ。
そのクリンという少年は、死神と疑われていることも知らず、とってもわしらによくしてくれるのじゃ。
気の優しい、年寄りを大切にする、いい少年なのじゃ。
若いのに、王女と違って人間が出来ておる。

翌日、王女とわしらは、クリンの用意してくれたボートで、
キンモクセイの島へ向かうことになったのじゃ。
しかし、空は曇ってきて、嵐の気配なのじゃ。
クリンは、大丈夫だというが、なんだか彼の様子がおかしいのは気のせいか?
目の光が、曇っておるようじゃが。
おかしいはずじゃ。実は、クリンは、昨晩のうちに、悪い死神に体を乗っ取られていたのじゃ。
船出を止める口うるさいわしとウメケロ婆さんを、王女は瓶に戻してしまった。
悪いことにならねばいいのじゃが。

船を出した王女とアラエッサとストンストンだが、
半分来たところで、とうとう嵐がやってきて、
どんなに漕いでも、波に逆らうことが出来ない。
アラエッサとストンストンが、櫂から手を離したが、
櫂は、自動で動いておるぞ!おや!死神じゃ!!
死に神は、王女にやってもらいたいことがあるといい、襲いかかろうとしたその時、
背後から、クジラが現れて、船ごと飲み込んでしまった。
もちろん死に神も飲み込まれたのじゃ。
王女は、持ち前の機転で、死に神をへろへろにし、クジラのお腹をこそぐって、脱出にも成功した。
海に放り出された王女は、おぼれそうになるのじゃが、
そこへ、正気に戻ったクリンが助けに来てくれた。

死に神は、クジラの潮に吹き上げられて、遙か彼方へ吹き飛ばされてしまったのじゃが、
一体死に神の目的はなんなのじゃろう。
どうも、王様達を石にした死に神とは、違うみたいな気もするのう。

今回の教訓
人の本質を見極めよう・疑ってばかりではしっぺ返しが来る

今回の野菜の精
トーフモン・ウメケロ

今回のキーワード
「好き嫌い(偏食)癖」「疑い癖」・クリン・ホットケーキ・嵐・クジラ
今回の原作からの出典
すこしだけ「クレヨン王国の十二か月の旅」「クレヨン王国の新十二か月の旅」
今回はほとんどオリジナルな内容でした。



第8話「10月の旅W」

放送日:1997年10月26日

あらすじナビ:ネギック

まあ、今日、僕を呼びだしたのは、正解だろうね。
おっと、自己紹介がまだだったかな。僕は天才高校生ネギ、ネギックだ。
どんな難問も、この人並外れたIQで、さっとといてみせるさ。
おや、王女達はお困りのようす。僕は得意の頭を働かせて、石の階段を発見したのさ。
ざっと200段以上の長い長い階段。僕らは、それをのぼったね。はぁはぁ。
全く僕を呼び出すときは頭脳労働だけにして欲しいな。

しかし登り切ったところには、一面のキンモクセイの花・花・花。ああ、いいかおりだー。
これを拝むためにアラエッサと育ての親「おトラさん」が
ここへ来たというのは間違いなさそうだ。
うーむ。しかしこの神社、誰も人がいないようだけど・・・なんかあやしげだなぁ。

神社にはいると、僕たちはとんでもない目に会いっぱなしだ。
茶店が見えたので、みんなで名物の「フナダマドラやき」を食べようとしたが、
一つ1000円も取られた上に、そのドラやきは、実は泥で作った偽物のドラやきだった。
その後、アラエッサが、キンモクセイを撮影していると、撮影禁止だとでおまわりさんが現れ、
罰金1万円だって!でも我らが王女、そのけちさで、値切って、2000円にしてもらった。
おトラさんのことを聞いたが、おまわりさんは、「宮司に聞いてみなさい。」との返事。
でもなんかまたまた、やな予感が・・・。

境内に着くと、賽銭箱の裏に宮司がいた。「見物料4人で1万円」ほーら、まただ・・・。
おとらさんのことを聞くと、宮司はしきりに「知らない。知らない。」を繰り返す。
王女は「疑い癖」で、宮司のことも疑ってるみたいだ。まあ、それは正解だと思うけど。
宮の中を案内してもらっていると、妙な掛け軸を見つけた。
死神の絵が描かれた掛け軸で、おばあさんの上に死神が乗り、お灸をすえているのだ。
それは「死に灸」といって、死神は人を捕まえてきては石にして、
捕まえてきた人の年の合計が、4290になると死に灸をして殺し、
その年の分だけ生きることが出来るらしい。しかも強そうな名前の年寄りが好きだとか。
「おトラさん」なんて強そうな名前・・・ぴったりだ・・・。
行方不明者なら、降霊術で探したらって言われたけど、3万円も取られるんだ。
きっとインチキに違いないのに。
でも他に手がかりもないし、僕らは占ってもらうことにした。
白い狐の面をかぶった降霊術師が登場し、僕らの周りを舞っている。
何か不気味・・・。そして、おトラさんの行方を聞くと・・・
「おクマ、おサイ、おトラ、みんな死神の血になり、肉になるーー。」
「そんなの嘘なのだーー。」という、アラエッサの鳴き声に降霊術師の様子がおかしくなった。
あれ、あなたは、おトラさん!?
なんと、降霊術師は、操られていたおトラさんだったんだ。
逃げようとする宮司を問いつめると、あの茶店のウエイトレスも、おまわりさんも
みんな宮司が化けていたものだったらしい。僕は最初からおかしいと思っていたんだ。

宮司からお詫びとして、お金を返してもらい、神社の宝物ももらった。
おや、スカンクもらでもらった宝に似ているな。今度は「り」の文字が刻まれているぞ。
なんの意味があるんだろう。
まあ、さすがの僕も、この謎を解くのには、時間がかかりそうだ。

今回のキーワード
キンモクセイ・神社・キツネ・死に灸・降霊術
今回の原作からの出典
「クレヨン王国シルバー王妃花の旅」


第9話「11月の旅T」
放送日:1997年11月16日

あらすじナビ:キャーベッタ

クレヨン王国の王女シルバー様。いいですわぁ。王女って響き。うっとりですわ。
でも十二の悪い癖を持っている、とっても人の出来た王女とは言えないお方なんですわ。
いくら名女優のわたくしでも、12個の悪い癖を持つ王女なんて、
とてもじゃないけど演じきれそうもありませんわ。
どうせ演ずるなら、もっといい王女がいいですわ。

あら、自己紹介が遅れましたわ。わたくし、キャーベッタ。キャベツの精ですわ。
王女の悪い癖は朝から爆発ですわ。まず、おしゃれに3時間。アラエッサもストンストンも
もううんざりって感じの顔。でもわたくしは女ですから、
もっと綺麗になりたーいっていう気持ちはとーーっても分かるんですが…。
シルバー様の場合、ちょっと度が過ぎていますわ。
アラエッサ達は怒って先に村の方へ行ってしまったんですの。
そして、その後王女は遅れて秋祭り寸前のカンガルー村に入ったんですの。
でも、何か変ですわ。危険な香りがしますわ。
村の人はみんな、刃物や斧や鎌や、物騒な物をたくさん持っているんですの。
そして、王女は見てしまったのですわ!!(ガガーーン)←効果音ですわ。
「王女を殺せ」と書いたポスターを!!しかもそれを貼っているのはアラエッサとストンストン。
12の悪い癖の一つ、「疑い癖」で、もうすっかりアラエッサ達が信じられなくなった王女は、
全速力で逃げる逃げる。「逃亡者」っていうのも女優魂が燃えますわね。
でもカンガルーたちも、アラエッサもストンストンもシルバー王女の疑いのフィルターのかかった瞳には、
みーーんな、自分を殺しにくる殺し屋に見えますの。誰も信じられなくなった王女は、
私、キャーべッタと、ネギック、ノビルジャーを呼び出したんですわ。
でも、ノビルジャーのどかした岩が、王女に向かって落ちてしまって大変!
すっかり王女は私たちのことも疑ってしまったんですの。

もう何も信じられなくなった王女は、一人、さっき岩をよけるために河へ飛び込んで、
びしょぬれになった服を、一人乾かしていたんですの。
そこへ、双子のカンガルーの姉妹「ルルとミミ」がやってきたんですわ。
二人は道に迷って迷子になっていたんですの。
はじめ疑いの眼差しで、ルルとミミを見ていた王女だったのですが、次第にこの子達のあたたかい優しさに
すっかり疑いの心も晴れたようですわ。
二人を連れて村へ帰ろうとしたのですが、シルバー王女も道に迷ってしまったようですわ。
そこへ、現れた、あの王様達を石にした少年!!(ジャジャーン)
なんて効果的に現れるのかしら。ちょっと女優の私としては、むっとくる感じですわ。
でも変なんですわ。そいつ、悪い奴のはずなのに、
迷子のカンガルー達をさりげなく村の見えるところまで案内してくれたんですわ。
うーん。彼は一体何者なのかしら…。サスペンス劇場には謎は付き物ですわ。
わたくしが、名探偵の役になりきって、無事に解決!といきたい所だけど、
残念ながら、女優は台本がないと役になれませんわ。
こういう謎解きは頭だけはいい、ネギックに任せておきましょう。

村へ戻った王女は、その「王女を殺せ」の張り紙がお芝居のことだと知って、一安心。
そのお芝居の王女役の人が見つからないと言うことで、このわたくし、名女優キャーベッタが
見事演じて見せましたわ。ほほほほほ。とっても満足ですわ!

今回の野菜の精
キャーベッタ・ネギック・ノビルジャー

今回のキーワード
おしゃれ3時間・疑い癖・・秋祭り・「王女を殺せ」・ルルとミミ
今回の原作からの出典
「クレヨン王国の十二か月の旅」

第10話「11月の旅U」


放送日:1997年11月23日

あらすじナビ:フィレオ王子

るんたった、るんたった。嬉しいオー。
今日は僕の愛しのシルバー王女が城に来たんだオー。相変わらずの愛らしさ、
びしばし遠慮ない頼もしい言葉。どこをとっても素敵な人、僕の理想シルバー!
きっと僕の妃にするんだオ。るんるん。

僕の名はフィレオ。ハンバーガー王国の王子だオー。
シルバー王女とお供のニワトリとブタが、うちのサラダ姫と、おにぎり国の王子との婚約の祝いの品を持って現れたオー。
でも父様は、サラダ姫とおにぎりとの婚約をこころよく思ってないだオー。
だからブタの持ってきたクレヨン王国からの祝いの品「絵皿」を、
割ってやったオー。
なんとか理由を付けて、何かをするのは、おにぎり国の鉄則だオー。
この事を利用して、僕はシルバー王女を振り向かせるために
この国に滞在させることに成功したオー。

でもシルバー王女を狙う死に神に僕の体は2度も操られたオー。
なんでも死に神の目的は、シルバー王女にまたお鏡の儀式で、
武烈女王を呼び出させ、しかりと闇に葬り去ることが目的みたいだオー。
よっぽど武烈女王が怖いんだオー。

僕は、その死に神に体を乗っ取られて、シルバー王女の部屋に入っただオー。
しかし、そこに謎の少年が現れたオー。
なんだこいつ。まさか僕のライバル?
でも、シルバー王女への愛は僕が一番に決まってるだオー。
シルバー王女は、2度も助けて貰ったこの少年が気になっている様子。
シルバー!目を覚ますオー。そいつは、ゴールデン王様やオーロラ王妃を
石にした張本人だオー。
・・・しかしちょっとかっこいいかもオー。
でも野菜の精たちは僕の味方オー。

そして、僕の誕生パーティの日、シルバー王女からのキスを
プレゼントに指定したから、僕はとっても楽しみにしていたオー。
でも僕のファーストキスは死に神に操られていたこともあって覚えていないけど、
ウメケロ婆さんとだったオー。
ちょっとブルーはいってるオー。
でも、シルバー王女はきっと僕の妃にするオー。
エイエイオー!!だオー!!!!


今回の野菜の精
ホーレソレ・トマトマト・ウメケロ婆さん
今回のキーワード
ストンストンの使命・絵皿・ハンバーガー国・フィレオ王子・クラウド
うそつき癖・自慢癖・すぐに怒りのすぐ笑い癖

今回の原作からの出典
「クレヨン王国の新十二ヶ月の旅」
今回はほとんどオリジナルですね。ハンバーガー国とおにぎり国の因縁以外は。


「夢のクレヨン王国」11〜15話

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