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投稿日時: 2002年12月27日(金) 1時7分7秒
ホスト名: Cabko5DS26.chb.mesh.ad.jp(203.136.32.210)

嘘予告彩花編その2

投稿者: 穂波
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 ぱんっ!
 バスケットボールを両手で弾いたような音がした。
 右のてのひらがじんとする。智也の頬を、張ったてのひら。
「……なんで、そんなことしたのよ?」
 智也は叩かれた頬にふれもせず、私を睨む。
「お前に関係ないだろ? 大野はイイ奴だし唯笑のこと本気で好きなんだ。たかだかデートに誘っただけじゃないか」
 私は苛立ちが頂点に達するのを感じた。
 そのデートに、智也が誘ったのが問題なのに。
 唯笑ちゃんがどんな気持ちで智也とのデートに出かけたのか、そして急用と称してすっぽかした智也の代わりに大野くんとすごしたのか、わかってない。
 幼なじみだからって、智也に悪気がなくたって、そんなのは許せない。
「智也は唯笑ちゃんのこと、全然わかってない!!」
 ……そんなのは、ひどすぎる。唯笑ちゃんにも、そして、私にも。


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