-倉橋富子プロフィール-
1968年、熊本県荒尾市にある三井グリーンランド(現グリーンランド)の専属舞踊手としてフラメンコを始める。
当初より九州(福岡)を拠点として舞踊活動をする傍ら、’77年より10年以上に渡りたびたび上京してマルハ・石川のもとでフラメンコはもとより舞踊手として基本的なテクニックを身につける。’74年に初めて渡西して以来、’82年より毎年渡西し、エル・ファルーコ、コンチャ・バルガス、ファルーカ、カルメリージャ・モントーヤ、アンヘリータ・バルガス等に師事する。
さまざまなアーティストのもとで学ぶうちにバイレヒターノに出会いフラメンコの原点に触れ、自分のやりたかったフラメンコを確信する。
又、アナ・マリア・ロペスにブレリア・デ・ヘレスを習ってからは、さらに深く彼らのコンパスを感じるようになり、ますますバイレヒターノに魅力を感じ、ひたすらそれを追い求めている。
1999年にフラメンコの聖地であるヘレスのペーニャ・ブレリアより外国人として初めて正式に招聘され、ギタリストの田代耕一他、島サユリ、阿比留由美らとの公演を行って以来、2006年、2007年、2011年にもここでの公演を成功させた。
1999年にフラメンコの聖地であるヘレスのペーニャ・ブレリアより外国人として初めて正式に招聘され、ギタリストの田代耕一他、島サユリ、阿比留由美らとの公演を行って以来、2006年、2007年、2011年にもここでの公演を成功させた。
2009年には舞踊活動40周年となる公演を、福岡、小倉、鹿児島にて行った。
2013年スタジオ公演では島サユリ、阿比留由美らと久々に3人揃っての新曲バンベーラに挑戦し成功を収めた。
2013年末から2014年3月にかけて精力的にライブ活動を行い、2014年7月にはタブラオ“カサ・デ・エスペランサ”(東京)に出演。
現在、福岡、北九州、久留米に「倉橋富子フラメンコスタジオ・プラスエラ」を開設し、精力的に教授活動を続けている。
-倉橋富子フラメンコ舞踊40周年・ペーニャプラスエラ10周年周年記念公演-
2010年3月6日(土)福岡中央市民センター(福岡市中央区赤坂2-5-8)にて倉橋富子フラメンコ舞踊40周年・
ペーニャプラスエラ10周年周年記念公演を開催し成功させた。
~公演プログラムより~
●BAILE アンヘリータ バルガス
倉橋富子 ・ 島サユリ ・ 阿比留由美 他
●GUITARRA ラモン アマドール ・ 田代耕一
●CANTE エル ボケロン ・ アレハンドロ
ただひたすらに踊りを愛する。見る者に媚びることなく、無心に「プーロ(純粋な)・フラメンコ」の精神を極めようとする。
倉橋富子の40年は、まさにその一事に尽きる。もちろん、その40年の全てが順風満帆だったわけではない。しかし、だからこそ彼女は精神的により深くフラメンコと向き合い、無我の境地を踊りの中に見出す。
その彼女が師事し、目標としてもっとも敬愛しているのがアンヘリータ・バルガスである。アンヘリータはバイレ・ヒターナの代表的な踊り手としてスペイン本国はもちろん、国外公演でも絶賛され、スペインでも権威の高い賞を数々受賞している。彼女が見せる「フラメンコの内なる世界」は、ジプシーのフラメンコの真骨頂であり、プーロ・フラメンコの本質でもある。
そして、フラメンコを心から愛する者は、舞台に立つ者だけではない。「ペーニャ」と呼ばれるフラメンコ愛好会も同じである。しかし、スペイン本国以外で少なくとも日本で最も本格的な「ペーニャ」は、福岡の「ペーニャ・プラスエラ」ではないだろうか。その「ペーニャ・プラスエラ」も結成10周年を迎え、地方にありながらフラメンコの本質を伝えようとしている。
本公演は倉橋富子の40年にわたるフラメンコ人生と「ペーニャ・プラスエラ」結成10周年を記念し、アンヘリータ・バルガスが彼女のファミリアのラモン・アマドール(ギター)とエル・ボケロン(カンテ)を率いて同じ舞台に立つ。舞台上のフラメンコへの愛と見る者のフラメンコへの愛が、ひと時の純粋な一体感をもたらすだろう。
|