新島ってどんな島?




 私達の住む東京都新島村(正式名称)は、東京本土から南へ約150キロの位置にあり、大きさは、周囲28キロ、面積23平方キロです。形は、茄子か唐辛子(鷹の爪)に似てると思うんですが、その場合「へた」の方が北側になります。分かりやすいでしょ。 
 人口は、隣島の式根島(しきねじま)と合わせて約3千人なんですけれど、ご多分にもれず過疎化が進んでいる模様で、高齢化率は伊豆諸島で最も高いそうです。
 集落は、最大のが本村(ほんそん)。村役場があり、私共もそこに住んでいます。本村から車で10分の所にあるのが二番目に大きい「若郷(わかごう)」。そして、連絡船で10分の式根島です。この式根島は、行政区では新島の一部となっています。

 新島への交通機関は、船便かセスナ便のどちらかとなります。

 まず、船便の場合、東京の竹芝桟橋発着の高速船(ジェットフォイル)が毎日就航しています。所要時間は片道約2時間半。
 同じく竹芝発着の大型客船も就航中。こちらは東京から夜間出港の下り便が所要約10時間で金土日発、新島から昼間出港の上り便は所要約7時間で土日月発となっております。(時期によってはダイヤが変更されますのでご注意下さい)
 また、船便としてはもう一つ、伊豆半島の先端、下田発着便があります。
 高速船、下田便共に欠航が多いのが現状です。大型船でも冬期や台風シーズンには就航率が低下しますので、新島へお越しの際は必ず船会社に確認を取って下さい。
 ちなみに、カーフェリーは就航していないので自動車は持ち込めません。

 次に、セスナ便は東京の調布飛行場発着で、所要時間は片道45分です。有視界飛行のため毎日日中4往復の予定ですが、天候によって就航率がかなり変動します。こちらもお乗りの際には必ずご確認下さい。

 ところで、新島が本土から遠い事はご理解戴けたとは思いますが、まだまだ誤解があるというのはこの身をもって体験しております。
 そこで、それらの中から代表的なものをいくつかピックアップしてご説明してみますね。

・誤解その1・・・新島って小笠原諸島から近いの?
 →いいえ。全然遠いです。地図でざっと見てみただけでも、新島−小笠原間は新島−東京間の5倍くらいはあるみたいですね。

・誤解その2・・・新島は本土よりもかなり南にあって、常春の国なんじゃないの?
 →そうでもありません。例えば、新島からひたすらまっすぐ西へ船を走らせたら、たどり着くのは三重県の志摩半島の真ん中あたり。つまり、南といってもその程度ですから、本州最南端の潮岬なんかより、ずっと北になるんですよ。当然、常春でも何でもなく、しっかり四季があります。真冬でも雪が降る事はめったにありませんが、季節風が強くなるので体感温度は低めです。

・誤解その3・・・新島は台風に直撃されやすいのでは?
 →これが意外とそうでもないのですよ。確かに東京本土に比べれば台風が通過しやすいでしょうが、前述の通りそれほど南に位置する訳でもないので、直撃もその分少なくなりますよね。沖縄などと違い、新島は別に「台風銀座」ではありません。

・誤解その4・・・新島といえば「ナンパのメッカ」だよね?
 →これは遠い過去のお話。特に首都圏辺りの40代くらいの方々の中には、新島に懐かしい青春の思い出をお持ちの諸姉諸兄もおられるかもしれませんが、現在はすっかりさびれて、ごく普通の離島になっています。夏場の若い観光客もめっきり減ってしまいました。

・おまけの大誤解(苦笑)・・・離島での暮らしはのんびりしてて、楽しいでしょ?
 →まさか! 筆者(眞澄)は街なかで生まれ育ったのですし、田舎暮らしが性格的に合ってないんです。治安が良くなくても、おしゃれで便利な都会に住みたいのは女なればこそ。少なくとも、新島に骨を埋める気は絶対にありません。夜景の綺麗な都会の高層マンション暮らしに憧れますわ〜〜!!




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