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メンタルヘルス(心療内科)

「心の相談室」を設けました。
通院される患者様の中にも心身症をはじめ軽いうつ病パニック障害等、心のケアを必要とされるかたも多く、 患者様からのご要望により、一般診療とは別の時間枠で、カウンセリングの時間帯を設けました。どうぞ、ご利用ください。 ご家族のことでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
平日12:30〜14:30、土曜日12:30〜15:00。完全予約制です。 院長のスケジュール(保健所、学校健診等)もありますので、お電話にてご予約をご確認ください。
初診の方はまず一般外来を受診されてください。その後、カウンセリングの予約となります。ご了承下さい。
 薬物療法が必要な病気とそうでない病気がありますので、 どの治療方法が効果的か、ご相談しながら対応していきます。ただ、 一般論としては病気の苦痛を薬で軽くした状態で カウンセリングや認知療法などを行った方が 効果があると言われてます。認知療法が注目されていますがは薬物療法の代替えになるものではありませんのでご理解下さい。
 最近の薬は副作用もあまりでません。 時には薬を併用した方が治療がすみやかにすすむ場合があります。 病気の種類や程度によって薬物療法と併用して初めて効果がでることがありますのでよく御相談ください。

うつ病について


 強いうつ状態が長く続き、日常生活に支障をきたす病気です。 日常生活の中で、嫌なことで失望したり、気持ちが落ち込み元気がなくなることは誰でも経験します。 しかし大抵は、気分が落ち込んだとしても、 何か楽しいことで気が紛れたり、 時間が経過することで原因が解消されたりすると、自然に気分が元に戻ってきます。 このような誰もが経験する、 “一時的な気分の落込み”は、うつ病とは言いません。 うつ病での「うつ状態」というのは、 “物事に対する関心や取り組む意欲が失せて何もする気が起こらない状態が一日中、 殆ど毎日あり、2週間以上にわたって続いた状態”を指します。 また、「眠れない」「食べられない」等の症状も伴うため、 日常生活に大きな支障を来すようになります。

 うつ病は、誰にでも起こりうる病気です。 厚労省の調査によれば、本邦では20歳以上の人の約7.5%が一度はうつ病を経験したことがあるとの報告があります。 しかし、実際に治療を受けている人は、そのうちの1/4程度であり、 うつ病の患者さんの4人に3人は適切な治療を受けておりません。 うつ病は早期に発見して適切に治療すれば、十分に治りうる病気です。 このため、患者さん本人や周囲の人が早く気づいて、医療機関を受診することが大切です。
ただし、 うつ病には、いわゆる“うつ状態”のみが現れる「単極性うつ病」だけではなく、 非常に元気で活発な“躁状態”も現れる「双極性障害」と呼ばれるタイプもあります。 「双極性障害」は、治療方法が異なりますので、“躁状態”を経験された方は必ずお知らせ下さい。

うつ病の治療について


 抗うつ薬などによる「薬物療法」「休養」を中心に、その他の治療法を組み合わせて治療します。 うつ病は、脳内の神経伝達物質の働きに異常を来している“病気”なので、 「気持ち」だけで治すことは出来ません。 うつ病治療には、神経伝達物質のバランスを改善し、 機能を回復させる「抗うつ薬」と呼ばれるお薬などが必要になります。 また、うつ病を治療する上で「十分に休養をとる」も必要です。 と言うのも、うつ病になると判断力や物事の処理能力が低下するため、 普通なら簡単なことも異常に時間がかかったりして、余計な労力が必要になり、 さらに心身共に疲れ果てた状態になってしまうからです。 それ故、治療は薬物療法で脳内の正常化をはかりながら、 心身ともに休養し、時間をかけて元気が出てくるのを待つのが基本となります。 また認知療法(心理療法)や環境調整などもあわせて行うこともあります。 抗うつ薬には多種類あり、症状に合わせ、効果と副作用のバランスを 調整しながら薬の種類と量を決めます。 自己判断で薬を中止してしまうケースもありますが、服用を急に中止してリバウンドすることもあり、 症状悪化の原因になりますので、その場合も相談しながら診ていきます。 また、前述した、躁状態の経験があるいわゆる「双極性障害」の場合は、 抗うつ薬とは別のグループのお薬が必要となりますので注意が必要です。