1. ソースを取ってこよう。
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5. インストール,そして起動へ。 |
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僕の環境でコンパイルすると,コンパイル中に警告メッセージが結構表示されましたが,
とりあえず無事にコンパイルすることができました。コンパイルが無事に終了すると,
<ターゲットディレクトリ>/srcにxemacsというファイルが出来上がっているはずです。
このxemacsというファイルがXEmacsの本体なのですが,今回のオプションでコンパイルすると
約9Mバイトのファイルになっていることでしょう。ファイルサイズが9Mバイトもあると,
起動に時間がかかるし,ディスクももったいないので,ファイルサイズを小さくしま
しょう。 これは別に特別なトリックでもなんでもないです。XEmacsはコンパイル時にデバッグフラグ を用いてコンパイルします。ユーザとしてXEmacsを使用する分には,このデバッグフラグ は必要ないですから,これを取り除きます。configureスクリプトのオプションで 指定しとけばよかったのですが,忘れてました(^^;。ま,今になってからでも, デバッグフラグを取り除くことができるので,良しとしてください。 で,実際にデバッグフラグを取り除く方法ですが,
とすれば,デバッグフラグを取り除くことが可能です。実際にデバッグフラグを取り除く と,約4.5Mバイトになったと思います。これでも十分に大きなサイズですが,9Mバイトに 比べればましでしょう。 今いるディレクトリは<ターゲットディレクトリ>/srcですよね。インストールする 前に,ちょっとだけXEmacsを起動してみましょう。
![]()
まだ,インストールしていないので,必要なファイルがデフォルトの検索ディレクトリに
ありませんので,色々な警告メッセージが表示されますが,とりあえず起動できたと
思います。多分上のような画面が開いたことでしょう。
と入力すれば,Makefileで設定されているディレクトリに必要なファイルをインストール します。 いよいよ起動です。スーパーユーザから一般ユーザにもどって,シェルとしてcsh系を 用いている場合は`rehash'とコマンドラインから入力してください。bsh系の場合は, すみません。知りません。起動できない場合はフルパスで
としてください。次からは単に`xemacs'と入力すれば起動できます。これでも 起動できない場合はXEmacsがインストールされたディレクトリが環境変数PATHに 記述されていない可能性があるので,調べてみてください。 どうですか?期待した通りに起動できたでしょうか。僕の場合は日本語メニューが 表示できませんでした。皆さんの中にもうまく日本語メニューが表示できない方が いらっしゃると思います。XEmacsは日本語メニューのためのデータを持っているの ですが,このデータはデフォルトでは環境変数LANGがjaの場合にのみ有効になります。 そこで,環境変数LANGがja以外のシステムの人のために(これは僕も含みます),次の ようにしてみましょう。 まずは環境変数LANGを調べて,自分のシステムがどの変数を使用しているか確認します。 僕の場合はja_JP.ujisでした。次にディレクトリ /usr/local/lib/xemacs/mule-packages/etc/app-defaultsに移動します。この中には デフォルトではde,fr,ja,roというディレクトリがあると思います。このうちの jaが日本語メニューのためのデータを持っていますので,これを皆さんのシステムの 環境に合わせます。今回もスーパーユーザになって,
これで,環境変数LANGにあったデータを作成したことになります。ここでもう一度 XEmacsを起動してみましょう。 ![]()
今回はメニューも日本語になったXEmacsが起動できたと思います。これでインストールも
完了しましたので,最後に1つ。XEmacsはユーザごとに設定ファイルを持つことが
可能です。このファイルによって,ユーザ1人1人が,自分の好みに合ったXEmacsに
カスタマイズすることが可能です。この設定ファイルは.emacsという名前になっています。
このファイルがユーザのホームディレクトリ(僕の場合だと/home/n_taka)にあれば,
XEmacsは起動時にこのファイルを読み込みます。ですが,
単にXEmacsをインストールしただけでは,このファイルは個人のホームディレクトリに
コピーされません。そこで,/usr/local/lib/xemacs-21.1-p2/etcからsample.emacsと
いうファイルを,各自のホームディレクトリに.emacsとしてコピーしてください。
このファイルはサンプルファイルなので,XEmacsの一般的な設定が記述されています。 |
![]() |
Witten by
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