心理療法の実際について

カウンセラーとしての私の感想

 来談された方の実際の心理療法の過程は非常に複雑で簡単に割り切った言い方や一般化した説明がしにくいところがあります。それはもともと人の心が矛盾や逆説に満ちたものであるからです。人間一人一人が独自性を(表面的には似たような症状や問題を持っている場合でも)持っているからでもあるでしょう。

 カウンセラーとして私はカウンセリングや催眠療法、フォーカシングや箱庭療法、インナーセルフ療法などの、いくつかの心理技法を来談された方におすすめします。そのなかで、その方が良いなと思ったものや、より役立つものを(一つだけとは限りませんが)選んで、それを活用しながら悩みの解決に向かって一緒に取り組んでいくわけです。でもそれぞれの心理技法で万能なものはありません。人それぞれで向き不向きも出てきます。またほんとに大変で心理技法などをやれるような余裕などなく、せいぜい話をするのがやっと、という場合も多いのです。また私自身にも出来ること出来ないことがあります。

 そんな中でクライアントと一緒にこりないで工夫をしていて、変な言い方ですが「ああ、私の方はたいしたことが出来なかったけど、来談された方自身に自分で治っていく力が強かったからこんなに良くなったのだな、ありがたいな」と思うことがあります。またうまい具合に、偶然が重なったりして救われたりなどと、良い方に向かう大きな流れができたように感じられるときもあります。

 悩みを持って来談された方は、ほとんどの場合、自分にそんな力があると意識されてはいません。でも、やはり本人に良くなっていくための潜在力があったからこそ、良くなる方向への大きな流れも偶然もでてきた感じがするのです。心理面接(心理療法)は人の『自然治癒力』がよりよく限発揮されるように手伝うことが基本なので、これはこれで私が上手に相手できたということでもあるのかなと思ったりもするのですが。

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