おもしろければ役に立つ箱庭療法

 内側がブルーに塗られた縦57㎝横72㎝高さ7㎝の砂の入った木箱のなかで砂で造形したり、またはおもちゃの建造物や動物、植物、他の様々なアイテムを好きなように置いたり、作ったりして遊びます。

 幾度かそうして遊んでいくうちに心の深層の調整が進んで元気になってきます。

 箱庭療法には上手い下手は関係ありません。砂箱に入っている砂をいじったりするだけでも役に立ちます。また、数多く取り揃えてある動物や人形やキャラクターの中から好みのものを好きなように置いてみたりします。心に浮かんだ風景をできる範囲で表現してみたりしてもよいです。子供時代に砂場で遊んだ延長のつもりで楽しく作ればよいわけです。

箱庭療法

 そのように心のおもむくままに作成された箱庭療法には、心の深層にあって言葉では伝えきれないようなものが表現されます。それは、それを見た誰にでも自然に伝わってくる雰囲気のようなものです。見るだけで説得力があるわけです。ですから、面接場面で話すのが苦手な人は無理に話さないで、この箱庭を好きなように作ってもらうことで治療を進めることができたりします。

 箱庭を作れば心の治療になるのか、などと無理して作っても、ほとんど役には立ちません。言葉を使う療法ではないので、特に作る人に理屈は必要ありません。箱庭を作ることに興味が湧いて作成を楽しみながら、できるだけ自分の感じにシックリ、ピッタリくるように砂をいじったり、アイテムを置いたりできたなら必ず役立ちます。

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