インナーセルフ療法 その他の心理技法

★インナーセルフ療法

 インナーセルフ療法は、催眠イメージ面接法とフォーカシングを基礎に生まれた心理技法です。

 心身のさまざまな動きをする各部位をイメージ化してそこと対話していくイメージ面接技法です。インナーセルフ療法で自分とほどよい距離感がたもてるようになると他人ともそれができて、うまくやっていけるようになるという一挙両得の心理技法でもあります。

 名精神科医中井久夫先生はフランスの作家ポール・ヴァレリーの言葉を「わたしたちは自分と折り合いをつけられる程度でしか他人と折り合いをつけられない」というように翻訳しています。またそれに続けて「実際、ほとんど絶対に他者と通じ合えないようにみえる患者は何よりもまず自分と通じ合えていない」とまで言い切っています。逆に言えば自分と通じ合えるようになれば他者とも必ず通じ合えるようになるのです。インナーセルフ療法にはこのエッセンスが詰まっています。

 自分の内面の一部の動きだけに振り回されないようになるために脱一体化を計る工夫も含まれています。具体的には強すぎる自己否定を修正しながら自己肯定感を高めていけるような工夫をするので、ありのままの自分や身体への信頼感が高まります。

 慣れてくると自分一人でもでき、それによってリラクゼーションを深めたり癒やしたりできます。またバラバラになって葛藤していた心身をまとめて心と身体の調和がとれたペースをたもてるようになります。

 詳しくは当相談室のもうひとつのホームページである『インナーセルフ療法とは|カウンセリング・催眠療法・フォーカシングの横浜心身健康センター』でご覧ください。


★セルフリラクゼーション法

 リラックスの大切さはどのように強調してもし過ぎることはないくらいです。リラックスさえすれば後は心身が勝手に治療をはじめるのです。ただ一口にリラックスと言ってもその深い浅いにはかなり差があります。リラクゼーション法はとにかく出来るだけ深くリラックスして、安らぐことを目標にしていく方法です。

 自律訓練法・イメージトレーニング・フォーカシング・ボディワークや呼吸法。そして禅の修行法など何種類かの技法をミックスしてあります。その中から個人の特性やその心理状態に合ったやり方を組み立てていくことで個人のペースにあった深いリラクゼーションを会得できるようにします。

 治療に通っていて心理的にゆとりが出てきた人や、自宅でも何かやりたいと意欲のある人、また自己啓発や能力開発をやりたい方などにお勧めして試してもらい、手応えや面白味が出てくる場合は、それをより深く会得できるように応援します。


★リラックス体操

 その一番の特徴は怠け者のやり方でも役に立つように工夫されている。という点にあります。

 ヨガと真向法と野口体操の考え方などを基本に、できるだけ少ない最低限の数のポーズを用いて凝り固まった体全体をバランスよくほぐします。またこの体操をしながらフォーカシング的に、体に注意を向けることで心の切り替えが上手になります。その他に禅でいわれる無心の境地を会得するための修行法としても役立ちます。

 からだと仲良くなって一体感がでてくるとより深いリラクゼーションを会得でき、自己治癒力が最大限に高まります。

 例えば夜就寝前にこのリラックス体操をジックリやって眠るとより深い眠りに入るので朝の目覚めもサッパリ爽やかだったりします。

 そしておもしろいことにリラックス体操をやって眠ったら、いつもよりずっと強烈な夢を見る場合があります。自律性解放などといいますが、身体からのリラクゼーションが脳にも影響して眠っている間に心の大掃除がなされているありさまが夢に表れるのです。

心も休まるリラックス体操のすすめ

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